簿記 2 級 2027年度版
商業簿記(連結会計・税効果・外貨建取引ほか)と工業簿記(標準原価計算・直接原価計算と CVP 分析ほか)の両方。出題区分表の 2 級欄をひととおり埋めてあります。
登録しなくても、このページからすべてのノートを読めます。みならいノート(無料)に取り込むと、ノートに書かれた問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
商工会議所簿記検定試験 2 級に向けたノート集です。
1 ノート = 1 論点、「本試験で取り違えやすい分かれ目」ごとに 1 枚のカードで作ってあります。
先に 2 つ、はっきりさせておきます
1. 3 級の内容は入っていません
2 級の範囲には 3 級の範囲が含まれます(出題区分表の注 3)。
ですがこのパックが扱うのは、出題区分表の 2 級欄に書かれているものだけです。
3 級の仕訳が出てこない状態でこのパックを始めると、
「借方・貸方のどちらに書くのか」から詰まります。先に簿記 3 級 2027年度版(別のノート集です)か、
手持ちの 3 級の教材で基本を通してください。
同じ内容を両方のパックに入れていないのは、両方買った人に同じカードが 2 セット出ないようにするためです。
2. このパックだけでは 2 級には受かりません
2 級の配点は次のようになっています。
| 内容 | 配点 | このパックの守備範囲 | |
|---|---|---|---|
| 第 1 問 | 仕訳 5 問 | 20 点 | 直撃します |
| 第 2 問 | 連結・株主資本等変動計算書・個別論点 | 20 点 | 規則は入っています。集計は演習が要ります |
| 第 3 問 | 財務諸表・精算表の作成 | 20 点 | 決算整理仕訳は入っています。段取りは演習が要ります |
| 第 4 問 | 工業簿記(費目別・個別・総合・部門別など) | 28 点 | 勘定の流れと配賦の規則は取れます |
| 第 5 問 | 標準原価計算・CVP・直接原価計算 | 12 点 | 差異分析の型は取れます |
3 級よりカードで取れる比率は上がります。工業簿記の 40 点は
「どの勘定からどの勘定へ振り替えるか」「差異をどう分解するか」という規則の集まりで、
規則さえ入っていれば計算は機械的に進むからです。
それでも第 2 問・第 3 問の作成問題は、20〜30 分かけて数字を積み上げる作業です。
どこに何を書くかを知っていても、手際は解いた回数でしか身につきません。
仕訳と規則をこのパックで固め、作成問題は過去問・予想問題集で解いてください。
入っているもの
2 級は範囲が商業簿記・会計学(60 点)と工業簿記・原価計算(40 点)の
2 つに分かれていて、出題区分表そのものが別々の表として公開されています。
フォルダの名前もその 2 つを頭に付けてあります。
| フォルダ | 出題区分表 | 中身 |
|---|---|---|
| 1 商業簿記 現金預金と債権債務 | 商 第二 1・3・4・6・21 | 銀行勘定調整表、電子記録債権の譲渡、契約資産・契約負債 |
| 2 商業簿記 有価証券 | 商 第二 2・13 | 4 分類と期末評価、端数利息、償却原価法 |
| 3 商業簿記 商品売買と収益認識 | 商 第二 7・8 | 棚卸減耗・商品評価損、仕入割戻、履行義務、変動対価 |
| 4 商業簿記 固定資産とリース | 商 第二 10・11・15 | 割賦購入、圧縮記帳、生産高比例法、のれん、リース |
| 5 商業簿記 引当金と税金 | 商 第二 5・19・20 | 4 つの引当金、課税所得、税効果会計 |
| 6 商業簿記 外貨建取引 | 商 第二 16 | 換算のタイミング、為替差損益、為替予約の振当処理 |
| 7 商業簿記 決算と財務諸表 | 商 第三 | 決算整理の全体、区分表示、株主資本等変動計算書 |
| 8 商業簿記 株式会社会計 | 商 第四 | 資本剰余金、任意積立金、剰余金の処分、会社の合併 |
| 9 商業簿記 本支店会計 | 商 第五 | 本支店間取引、内部利益、財務諸表の合併 |
| 10 商業簿記 連結会計 | 商 第六 | 資本連結、非支配株主持分、のれん、未実現損益の消去 |
| 11 工業簿記 基礎 | 工 第一〜第四・第十六 | 原価とは何か、原価の分類、勘定の流れ |
| 12 工業簿記 費目別計算 | 工 第五〜第八 | 材料費・労務費・経費・製造間接費 |
| 13 工業簿記 部門別計算 | 工 第九 | 直接配賦法・相互配賦法、予定配賦 |
| 14 工業簿記 個別原価計算 | 工 第十 | 製造指図書、仕損費 |
| 15 工業簿記 総合原価計算 | 工 第十一 | 平均法・先入先出法、工程別、等級別、組別、正常仕損 |
| 16 工業簿記 標準原価計算 | 工 第十二 | パーシャル/シングル・プラン、差異分析 |
| 17 工業簿記 直接原価計算とCVP分析 | 工 第十三〜十五・十七 | 固定費調整、損益分岐点、高低点法 |
| 18 工業簿記 本社工場会計 | 工 第十八 | 工場会計を独立させたときの勘定 |
どちらから手を付けるか
工業簿記を後回しにしないでください。
2 級で落ちる人の多くは、商業簿記の分量に押されて工業簿記に手が回らないまま本番を迎えます。
工業簿記は 40 点あるうえに、範囲が狭く、出題のされ方も安定していて、
やれば確実に得点になるところです。商業簿記のほうが底なしなので、
先に工業簿記を仕上げてしまうほうが合計点は安定します。
進め方としては、商業簿記(1〜10)を頭から順に進めつつ、工業簿記(11〜18)を並行して
1 つずつが現実的です。フォルダの頭の番号が、それぞれの中での進める順です。
出題区分表の 2 級欄は、商業簿記 68 項目・工業簿記 91 項目のすべてを扱っています。
「範囲なのに載っていない」が無いことは、機械が区分表と突き合わせて確かめています
(書いた本人には、無いものは目に入らないためです)。
復習のペースをどう決めるか
このパックには試験日が入っていません。簿記は統一試験が年 3 回あり、
ネット試験は随時受けられるので、受験日はあなたが決めるものだからです。
みならいノートの学習ページで、自分の受験日から逆算した 1 日の枚数を設定してください。
使い方
このフォルダはみならいノートの vault そのものです。解凍したフォルダをそのまま vault として
開いてください。中身はただの Markdown なので、Obsidian など他のツールでも同じように読めます。
カードは本文の中に ```card として埋まっています。みならいノートで開けば復習カードとして
出題され、他のツールで開けばコードブロックとして本文の中にそのまま見えます。
ノートの型
冒頭に出題区分表のどこかを示し、## 0. どういう処理か(何を記録しようとしているのか)→
論点ごとの節、の順です。各節は「なぜその勘定を使うのか」のリード文を置いてから、
その場で問うカードを並べています。
節の頭にある > 根拠: 出題区分表 商-二-7-ク は、その節が試験範囲のどこに当たるかの表示です。
頭の 商 / 工 は表の別(「商業簿記・会計学」「工業簿記・原価計算」)を表します。
どちらの表にも「第二」「第三」があるので、これが無いと座標が決まりません。商-二-7-ク なら、商業簿記の表の 大区分「第二 諸取引の処理」→ 中項目 7「商品の売買」→
小項目ク「棚卸減耗」を指します。
仕訳は暗記するものではなく、導くものです。 どの勘定が増えて何が減ったのかを
言葉にできれば、借方・貸方は勘定記入法則から自動的に決まります。
カードの答えには仕訳だけでなく「なぜその勘定になるか」を添えてあります。
年度版であること
簿記検定はその年度の 4 月 1 日時点で施行されている会計基準および法令に準拠して出題されます。
このパックは 2027 年度(2027 年 4 月 1 日以降に実施される試験)向けです。
商業簿記・会計学の出題区分表は 2026 年 7 月 31 日に最終制定され、2027 年 4 月 1 日施行。
工業簿記・原価計算の出題区分表は改定されておらず、2022 年 4 月 1 日施行のものが
そのまま 2027 年度にも適用されます(古い表を見ているのではなく、変わらなかったということです)。