みならいノート

簿記 2 級 2027年度版

固定費調整

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 工業簿記 第十五 3「固定費調整」。

0. どういう処理か

直接原価計算の営業利益は、外部報告には使えません。
そこで、全部原価計算の営業利益に直す必要があります。これが固定費調整です。

全部原価計算の営業利益
  = 直接原価計算の営業利益 + 期末在庫の固定製造原価 − 期首在庫の固定製造原価

なぜこの式になるのか。

全部原価計算では、固定製造原価が製品原価に含まれるので、
売れ残ったぶんは在庫として資産に残り、当期の費用になりません。
一方、直接原価計算では全額が当期の費用です。

つまり、

分かれ目は生産量と販売量の関係だけです。

状況 在庫 どちらの利益が大きいか
生産量 > 販売量 増える 全部原価計算が大きい
生産量 = 販売量 変わらない 一致する
生産量 < 販売量 減る 直接原価計算が大きい

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 固定費調整の計算

根拠: 出題区分表 工-十五-3

式を覚えるより、「在庫に固定費が何円眠っているか」を数えるほうが確実です。

固定費調整の式は?

全部原価計算の営業利益 = 直接原価計算の営業利益 + 期末在庫の固定製造原価 − 期首在庫の固定製造原価

期末は足す、期首は引く。

なぜ期末在庫の固定製造原価を足すのか?

全部原価計算ではその分が資産(在庫)に残って費用にならないのに、直接原価計算では費用にしているから

直接原価計算のほうが費用が多い=利益が小さい。その差を足し戻す。

生産量が販売量を上回った期は、どちらの営業利益が大きいか?

全部原価計算

在庫が増える=固定費の一部が資産として繰り越される=当期の費用が少なくなる。

生産量と販売量が等しい期は、両者の営業利益はどうなるか?

一致する

期首在庫と期末在庫の固定費が同額なら、調整額がゼロになる。
(単価が同じであることが前提。)

直接原価計算の営業利益 ¥80,000。期首製品に含まれる固定製造原価 ¥20,000、期末製品に含まれる固定製造原価 ¥35,000。全部原価計算の営業利益は?

¥95,000

80,000 + 35,000 − 20,000 = 95,000。
在庫が増えているので全部原価計算のほうが大きくなる、と方向でも検算できる。

期末製品 200 個、固定製造原価の配賦率が @¥150。期末在庫に含まれる固定製造原価は?

¥30,000

@¥150 × 200 個。
配賦率は「固定製造原価 ÷ 生産量」で求める(問題文で与えられることも多い)。

固定販売費及び一般管理費は固定費調整の対象か?

対象外

在庫(仕掛品・製品)に含まれるのは製造原価だけ。
販売費は全部原価計算でも当期の費用なので、両者で扱いが変わらない。

仕掛品にも固定製造原価が含まれる場合、調整はどうなる?

製品と同じように、期末を足して期首を引く

調整の対象は「在庫として残っている固定製造原価」全部なので、
仕掛品も製品も両方数える。

このノートの 8 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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