みならいノート

簿記 2 級 2027年度版

直接原価計算の損益計算書

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 工業簿記 第十五 1「直接原価計算の意義と目的」・2「直接原価計算の方法と記帳」。

0. どういう処理か

全部原価計算と直接原価計算では、損益計算書の形が違います。

全部原価計算 直接原価計算
売上高 売上高
− 売上原価(変動費+固定費) − 変動売上原価
= 売上総利益 − 変動販売費
− 販売費及び一般管理費 = 貢献利益
= 営業利益 − 固定製造原価
− 固定販売費及び一般管理費
= 営業利益

分ける軸が違います。

直接原価計算では、固定製造原価が製品原価に入りません。
作った量に関係なく、その期に発生した全額が費用になります。

そのため、期首と期末の在庫が同じでない限り、両者の営業利益は一致しません。
その差を埋めるのが固定費調整です(→ 固定費調整)。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 直接原価計算の目的

根拠: 出題区分表 工-十五-1

「作れば利益が出る」を消すため、と理解すれば全部つながります。

直接原価計算の目的は?

経営管理(利益計画・意思決定)に役立つ利益を示すこと

全部原価計算では、売れなくても作れば固定費が在庫に残り、
生産量を増やすだけで利益が増えたように見える。
直接原価計算なら利益は販売量だけで決まる。

直接原価計算で製品原価に含めるものは?

変動製造原価だけ(直接材料費・直接労務費・変動製造間接費)

固定製造原価は期間原価として、発生した期に全額を費用にする。

貢献利益とは何か?

売上高 − 変動費(変動売上原価 + 変動販売費)

「固定費の回収に貢献する利益」という意味。
これが固定費を上回れば黒字になる。

直接原価計算の損益計算書は、外部報告に使えるか?

使えない

制度としての財務諸表は全部原価計算で作らなければならない。
直接原価計算は社内の意思決定用。

2. 損益計算書の作成

根拠: 出題区分表 工-十五-2

変動費と固定費に仕分けるのが作業のすべてです。

次の資料から直接原価計算の営業利益を求めよ。売上高 ¥1,000,000、変動売上原価 ¥400,000、変動販売費 ¥100,000、固定製造原価 ¥300,000、固定販売費及び一般管理費 ¥120,000。

貢献利益 ¥500,000、営業利益 ¥80,000

  • 貢献利益 = 1,000,000 − 400,000 − 100,000 = ¥500,000
  • 営業利益 = 500,000 − 300,000 − 120,000 = ¥80,000

変動販売費は貢献利益より上か下か?

上(貢献利益を出す前に差し引く)

貢献利益は「売上高 − 全部の変動費」。
製造原価かどうかではなく、変動するかどうかで位置が決まる。

固定製造原価は、直接原価計算の損益計算書のどこに出るか?

貢献利益の下(期間原価として一括で差し引く)

製品原価に含めないので、期末在庫があっても繰り越されない。

直接原価計算での期末製品原価には、固定製造原価が含まれるか?

含まれない

変動製造原価だけで評価する。
全部原価計算より期末在庫の金額は小さくなる。

仕掛品・製品勘定は、直接原価計算ではどうなるか?

変動製造原価だけが流れる

固定製造原価は仕掛品を通らず、発生時に直接、当期の費用となる。

このノートの 9 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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固定費調整 次

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