みならいノート

簿記 2 級 2027年度版

個別原価計算の流れと原価計算表

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 工業簿記 第十「個別原価計算」1〜3。

0. どういう処理か

製造指図書 1 枚 = 製品 1 ロット = 原価計算表 1 行です。

客から注文が来ると製造指図書(#101、#102 …)を発行し、
その番号ごとに直接材料費・直接労務費・製造間接費を積み上げます。
積み上げた合計が、その指図書の製造原価です。

原価計算表はこんな形になります。

#101 #102 #103 合計
月初仕掛品原価 80,000 — — 80,000
直接材料費 50,000 120,000 90,000 260,000
直接労務費 40,000 96,000 60,000 196,000
製造間接費 30,000 72,000 45,000 147,000
合計 200,000 288,000 195,000 683,000
備考 完成・引渡済 完成・未引渡 仕掛中

備考欄がすべてを決めます。

備考 月末にいる勘定
仕掛中 仕掛品
完成・未引渡 製品
完成・引渡済 売上原価

上の表なら、月末仕掛品 ¥195,000、月末製品 ¥288,000、売上原価 ¥200,000 です。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 指図書ごとの集計

根拠: 出題区分表 工-十-1、工-十-2

直接費は賦課、間接費は配賦。この 2 語の使い分けを最初に固めます。

個別原価計算はどんな生産形態に使うか?

受注生産(客の注文ごとに異なるものを作る)

造船・建設・特注機械・印刷など。
同じものを作り続ける大量見込生産には総合原価計算を使う。

製造指図書とは何か?

特定の製品(ロット)を製造するよう指示する伝票

これに番号が振られ、原価集計の単位になる。
指図書 1 枚 = 原価計算表 1 行。

直接材料費 ¥50,000 を製造指図書 #101 に賦課した。仕訳は?

借方 貸方
仕掛品 50,000 材料 50,000

どの指図書のものか分かっているので配賦計算は要らない(賦課=直課)。
勘定上は仕掛品にまとめて入り、内訳は原価計算表で追う。

製造間接費を予定配賦率 @¥300、#101 の直接作業時間 100 時間で配賦した。#101 への配賦額は?

¥30,000

@¥300 × 100h。指図書ごとの作業時間を使う。
仕訳は 仕掛品 / 製造間接費 で、全指図書分をまとめて振り替える。

2. 完成・引渡と勘定への振り分け

根拠: 出題区分表 工-十-3

ここが第 4 問の得点源です。原価計算表の備考欄から 3 つの勘定を埋めます。

月末に「仕掛中」の指図書の原価は、どの勘定に残るか?

仕掛品

まだ完成していないので製品にはできない。
月末仕掛品原価 = 仕掛中の指図書の合計。

月末に「完成・未引渡」の指図書の原価は、どの勘定に残るか?

製品

完成したので仕掛品からは出るが、売っていないので費用にはならない(資産のまま)。
「完成 = 売上原価」ではない。

月末に「完成・引渡済」の指図書の原価は、どの勘定にあるか?

売上原価

引き渡して初めて費用になる。

当月完成品原価には、当月に引き渡していない指図書も含まれるか?

含まれる

完成品原価は「仕掛品 → 製品」への振替額なので、引渡の有無は関係ない。
完成した指図書の合計がそのまま当月完成品原価。

月初仕掛品原価は原価計算表のどこに入るか?

その指図書の行の一番上(前月から繰り越してきた積み上げ額)

前月に着手して当月に完成した指図書は、
月初仕掛品原価 + 当月発生額 = 完成品原価となる。足し忘れが多い。

仕掛品勘定の貸方に出るものは何か?

当月完成品原価と月末仕掛品原価

借方は 月初仕掛品原価 + 当月の直接材料費・直接労務費・製造間接費配賦額。
貸借が一致することを検算に使える。

このノートの 10 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

前 部門別予定配賦率
仕損費の計算と処理 次

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