みならいノート

簿記 2 級 2027年度版

組別・等級別総合原価計算

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 工業簿記 第十一 4「等級別総合原価計算の方法と記帳」・
第十一 5「組別総合原価計算の方法と記帳」。

0. どういう処理か

どちらも複数の製品を作っているときの総合原価計算ですが、製品の関係が違います。

製品どうしの関係 例
組別 別の製品(作り方が違う) 自転車と三輪車、ソースとケチャップ
等級別 同じ製品でサイズや品質が違うだけ S・M・L サイズの缶詰、厚さ違いの鋼板

そして、原価の分け方も違います。

組別は、製造間接費の配賦とほとんど同じ考え方です。

原価 どうする
組直接費 どの組のものか分かる → その組に賦課
組間接費 分からない → 適当な基準で各組に配賦

組ごとに原価が決まったら、あとは組ごとに普通の総合原価計算をします。

等級別は、まず全体をまとめて 1 つの総合原価計算をしてから、
等価係数で各等級に分けます。同じものを作っているので、途中まで分ける意味がないからです。

積数 = 完成品数量 × 等価係数
各等級の原価 = 完成品総合原価 × その等級の積数 ÷ 積数の合計

等価係数は「Lサイズは Sサイズの何個ぶんの原価がかかるか」を表す数字です。
重量比・容積比などから決めます。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 組別総合原価計算

根拠: 出題区分表 工-十一-5

組 = 製品の種類。個別原価計算の「指図書」に近い役割です。

組別総合原価計算はどんなときに使うか?

異なる種類の製品を、同じ工場で並行して大量生産しているとき

自転車と三輪車、ソースとケチャップなど。
「組」=製品の種類。

組直接費と組間接費の違いは?

意味 処理
組直接費 どの組のものか特定できる その組に賦課
組間接費 複数の組に共通 基準で配賦

直接費・間接費、部門個別費・部門共通費とまったく同じ構図。

組間接費 ¥480,000 を、直接作業時間(A 組 600h、B 組 400h)を基準に配賦する。各組の配賦額は?

A 組 ¥288,000、B 組 ¥192,000

配賦率 = 480,000 ÷ 1,000h = @¥480
A 組 = @¥480 × 600h、B 組 = @¥480 × 400h。

組別総合原価計算の手順は?

  1. 組直接費を各組に賦課する
  2. 組間接費を各組に配賦する
  3. 組ごとに普通の総合原価計算(月末仕掛品と完成品に分ける)を行う

先に分けてから、組ごとに計算する。

組別総合原価計算では、仕掛品勘定をどう設けるか?

組ごとに設ける(A 組仕掛品、B 組仕掛品)

完成したらそれぞれ A 組製品・B 組製品へ振り替える。

2. 等級別総合原価計算

根拠: 出題区分表 工-十一-4

まとめて計算してから、等価係数で割る。順番が組別と逆であることが要点です。

等級別総合原価計算はどんなときに使うか?

同じ種類の製品で、大きさ・重さ・品質だけが違うものを作っているとき

S・M・L の缶詰、厚さの違う鋼板など。
作り方が同じなので、途中まで分ける意味がない。

等価係数とは何か?

各等級の製品 1 個が、基準となる等級の何個分の原価を要するかを示す数字

重量比・容積比・長さの比などから決める。
たとえば L が S の 1.5 倍の材料を使うなら、S を 1 として L は 1.5。

積数とは何か。どう求める?

完成品数量 × 等価係数

各等級を「基準等級の何個分か」に置き換えた数量。
按分はこの積数の比で行う。数量の比ではない。

完成品総合原価 ¥900,000。A 級 500 個(等価係数 1.0)、B 級 400 個(等価係数 0.5)。各等級の原価は?

A 級 ¥642,857、B 級 ¥257,143(円未満四捨五入)

積数 = A 500 × 1.0 = 500、B 400 × 0.5 = 200、合計 700。
A = 900,000 × 500/700 = ¥642,857
B = 900,000 × 200/700 = ¥257,143

等級別総合原価計算の手順は?

  1. 全等級をまとめて、普通の総合原価計算をする(完成品総合原価を出す)
  2. 積数の比で各等級に按分する
  3. 各等級の原価 ÷ その等級の数量 = 等級別の単位原価

あとから分けるのが組別との違い。

組別と等級別の一番の違いを一言でいうと?

分けるタイミング

いつ分けるか
組別 最初(費目を組ごとに賦課・配賦してから計算)
等級別 最後(まとめて計算してから積数で按分)

製品が本当に別物なら組別、同じものの大小なら等級別。

このノートの 11 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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