みならいノート

簿記 2 級 2027年度版

本支店会計の決算手続

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 商業簿記 第五 4「本支店会計における決算手続(財務諸表の合併など)」。

0. どういう処理か

支店は独立して記帳していますが、外部に公表する財務諸表は会社全体で 1 つです。
そこで、本店と支店の財務諸表を合併します。

手順は 4 つです。

順番 やること
1 未達取引を整理する(片方だけ記帳されているものを揃える)
2 決算整理を行う
3 本店勘定と支店勘定を相殺して消す
4 内部利益を消去する

4 が最大の山です。

本店が支店に商品を送るとき、原価に利益を乗せることがあります(振替価格)。
ですが、会社の中で商品が動いただけではまだ儲かっていません。
外部に売って初めて利益です。

そこで、支店の期末商品に含まれている本店の利益を消します。

内部利益 = 支店の期末商品のうち本店から仕入れた分 × 利益率

利益率の読み方に注意してください。

書き方 意味 内部利益の求め方
「原価に 20% の利益を加算」 原価 × 1.2 = 振替価格 振替価格 × 20/120
「振替価格の 20% が利益」 振替価格 × 0.2 = 利益 振替価格 × 20/100

原価基準か売価基準かで分母が変わります。 ここが最頻出の引っかけです。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 未達取引と勘定の相殺

根拠: 出題区分表 商-五-4

まず残高を一致させる。ここが済まないと合併できません。

未達取引とは何か?

一方では記帳済みだが、連絡が届いておらず他方では未記帳の取引

「本店が送った商品が支店に未達」など。
未達側で仕訳を追加して、本店勘定と支店勘定を一致させる。

本店が支店に送った商品 ¥80,000 が支店に未達だった。支店側で必要な仕訳は?

借方 貸方
本店より仕入 80,000 本店 80,000

未達側(支店)で記帳する。本店側は仕訳済みなので何もしない。
これで本店勘定と支店勘定が一致する。

財務諸表を合併するとき、本店勘定と支店勘定はどうなる?

相殺して消える

会社の内部の貸し借りなので、外部に公表する財務諸表には載せない。
一致していないと相殺できないので、未達整理が先。

本支店合併の貸借対照表に、支店勘定は載るか?

載らない

同じ理由で、「本店より仕入」「支店へ売上」といった内部取引の勘定も
合併損益計算書には載らない。

2. 内部利益の消去

根拠: 出題区分表 商-五-4

分母が 100 か 120 か——ここだけ間違えなければ計算は単純です。

内部利益とは何か?

本店が支店へ商品を送るときに上乗せした利益のうち、まだ外部に販売されていない分

会社の中で商品が動いただけでは儲かっていないので、
期末に残っている分の利益を消す。

支店の期末商品のうち本店仕入分が ¥120,000。本店は原価に 20% の利益を加算している。内部利益は?

¥20,000

原価 × 1.2 = 120,000 なので、原価は ¥100,000。
利益 = 120,000 × 20/120 = ¥20,000。
分母は 120(100 ではない)。

「振替価格の 20% が利益」と書かれている場合、¥120,000 に含まれる内部利益は?

¥24,000

売価基準なので 120,000 × 20/100 = ¥24,000。
「原価に 20% 加算」とはまったく違う額になる。問題文の書き方を必ず確認する。

内部利益を消去する仕訳は?

借方 貸方
繰延内部利益控除 ××× 繰延内部利益 ×××

期末商品の金額を、内部利益のぶんだけ引き下げる。
(合併整理として行うので、本店・支店それぞれの帳簿には残さない扱いもある。)

期首商品に含まれていた内部利益はどうするか?

戻し入れる(前期に消した分を当期の利益に戻す)

借方 貸方
繰延内部利益 ××× 繰延内部利益戻入 ×××

前期末に残っていた商品は当期に売れているので、その利益は実現している。

支店が外部から仕入れた商品にも内部利益はあるか?

無い

内部利益は本店から仕入れた分だけに含まれる。
期末商品のうち、本店仕入分と外部仕入分を分けて計算する。

本支店合併損益計算書の当期純利益は、本店と支店の利益の単純合計か?

違う(内部利益の調整が入る)

本店の利益 + 支店の利益 − 期末内部利益 + 期首内部利益 = 合併後の当期純利益。
単純に足すと、実現していない利益が混ざる。

このノートの 11 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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