みならいノート

簿記 2 級 2027年度版

財務諸表の区分表示

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 商業簿記 第三 9「損益計算書と貸借対照表の作成(報告式)※」・
第三 10「財務諸表の区分表示」、第一 1「基礎概念」ア(純資産と資本の関係)。

0. どういう処理か

3 級では勘定式(左右に並べる形)でしたが、2 級では報告式(上から下へ並べる形)を扱います。

そして、区分ごとに何が入るかが決まっています。

損益計算書(報告式)

段 出てくる利益 意味
売上高 − 売上原価 売上総利益 商品を売って得た粗利
− 販売費及び一般管理費 営業利益 本業で稼いだ利益
± 営業外収益・営業外費用 経常利益 毎期繰り返す活動の利益
± 特別利益・特別損失 税引前当期純利益 臨時のものを含めた利益
− 法人税等 ± 法人税等調整額 当期純利益 最終的な利益

どの区分に入れるかは「本業か/毎期繰り返すか」で決まります。

貸借対照表の資産・負債

流動と固定の分け方には 2 つの基準があります。

基準 内容 優先
正常営業循環基準 本業のサイクルに入るものは無条件で流動 こちらが先
1 年基準 決算日の翌日から 1 年以内かどうか 循環基準で決まらないものに適用

売掛金・買掛金・商品は、回収が 1 年を超えても流動です(正常営業循環基準)。
貸付金・借入金は1 年基準で分かれます。

純資産の部

区分 中身
株主資本 資本金、資本剰余金、利益剰余金
評価・換算等差額等 その他有価証券評価差額金

「資本」と「純資産」は同じではありません。
純資産のうち株主のものが株主資本で、評価差額金はまだ実現していないので別区分です。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 損益計算書の区分

根拠: 出題区分表 商-三-9、商-三-10

「本業か/毎期繰り返すか」の 2 問で区分が決まります。

営業利益はどう求める?

売上総利益 − 販売費及び一般管理費

本業で稼いだ利益。
給料・広告宣伝費・減価償却費・貸倒引当金繰入(営業債権分)・のれん償却などが引かれる。

経常利益はどう求める?

営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用

営業外には受取利息・受取配当金・有価証券利息・有価証券売却益・為替差益(収益側)、
支払利息・手形売却損・有価証券評価損・為替差損(費用側)などが入る。

特別利益・特別損失に入るものは?

臨時・異常なもの

固定資産売却益/売却損、火災損失、災害損失、負ののれん発生益など。
毎期繰り返さないのが判定基準。

貸倒引当金繰入は、損益計算書のどの区分に載るか?

債権の性質による

債権 区分
売掛金など営業債権 販売費及び一般管理費
貸付金など営業外債権 営業外費用

同じ勘定名でも区分が変わる。

「報告式」の損益計算書とは?

上から下へ順に並べ、途中で 5 つの利益を示す形式

3 級で扱った勘定式(左に費用、右に収益)と違い、
売上総利益 → 営業利益 → 経常利益 → 税引前当期純利益 → 当期純利益 が段階的に出る。

2. 貸借対照表の区分

根拠: 出題区分表 商-三-10

正常営業循環基準が 1 年基準より優先。これが最大のポイントです。

流動・固定を分ける 2 つの基準と、その優先順位は?

  1. 正常営業循環基準(本業のサイクルに入るものは無条件で流動)
  2. 1 年基準(決算日の翌日から 1 年以内かどうか)

正常営業循環基準が優先。それで決まらないものに 1 年基準を使う。

回収が 2 年後になる売掛金は、流動資産か固定資産か?

流動資産

営業のサイクルから生じた債権なので、正常営業循環基準で無条件に流動。
1 年基準を適用しない。

返済が 2 年後の貸付金は、流動資産か固定資産か?

固定資産(投資その他の資産の「長期貸付金」)

営業のサイクルとは無関係なので 1 年基準で判定する。

貸倒引当金は貸借対照表にどう表示する?

該当する債権から控除する形で示す

売掛金 500,000 / 貸倒引当金 △10,000 / 490,000 のように、
純額が分かる形にする。負債の側には載せない。

繰越商品は貸借対照表で何という名前になるか?

商品

勘定名と表示名が違う代表例。ほかに
売買目的有価証券 → 有価証券、その他有価証券 → 投資有価証券、
子会社株式・関連会社株式 → 関係会社株式。

3. 純資産の部

根拠: 出題区分表 商-一-1-ア、商-三-10

「純資産 = 株主資本」ではありません。 ここが 2 級で新しく入る考え方です。

純資産と株主資本の関係は?

純資産のうち、株主に帰属する部分が株主資本

純資産 = 株主資本 + 評価・換算等差額等(2 級ではその他有価証券評価差額金)。
「純資産 = 資本」ではない。

株主資本はどう区分されるか?

区分 中身
資本金
資本剰余金 資本準備金、その他資本剰余金
利益剰余金 利益準備金、その他利益剰余金(任意積立金・繰越利益剰余金)

元手(資本)と儲け(利益)を混ぜないのが基本の考え方。

その他有価証券評価差額金は、純資産のどこに載るか?

評価・換算等差額等(株主資本とは別の区分)

まだ売っていない含み損益なので、株主が稼いだ利益とは区別する。
利益剰余金に混ぜない。

資本剰余金と利益剰余金を分ける理由は?

元手(株主が払い込んだお金)と、儲け(会社が稼いだお金)は性質が違うから

配当できる範囲や、資本金への組入れの扱いが変わる。
混ぜてしまうと、株主が払い込んだお金を利益として配当しかねない。

このノートの 14 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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