みならいノート

簿記 2 級 2027年度版

決算整理の全体像

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 商業簿記 第三 3「決算整理」、第一 4「帳簿」イ(記帳内容の集計・把握)。

0. どういう処理か

決算整理はバラバラの作業に見えて、順番が決まっているものがあります。
そこを外すと、あとの計算がずれます。

先にやらないといけないもの

順番 やること なぜ先か
1 現金過不足・仮払金・仮受金の整理 相手が売掛金なら、貸倒引当金の計算に影響する
2 当座借越の振替 負債への振替
3 売上原価の算定 棚卸減耗損・商品評価損の前提
4 棚卸減耗損・商品評価損 売上原価の算定後
5 貸倒引当金の設定 売掛金の額が確定してから
6 有価証券の評価 —
7 減価償却・無形固定資産の償却 —
8 経過勘定(前払・前受・未払・未収) —
9 その他の引当金 —
10 法人税等 税引前当期純利益が出てから
11 税効果会計 差異が全部出そろってから

10 と 11 は必ず最後です。利益が決まらないと計算できません。

そして 2 級で増える決算整理は次のとおりです(区分表の第三 3 に列挙されています)。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 決算の手順

根拠: 出題区分表 商-三-3

順番が意味を持つものだけを覚えれば足ります。

決算整理で、貸倒引当金の設定より先にやるべきことは?

仮受金・仮払金の整理と、売掛金・買掛金に関する未処理事項

売掛金の残高が動くと引当金の計算が変わる。
「仮受金は売掛金の回収だった」という指示は必ず先に処理する。

決算整理で、棚卸減耗損・商品評価損より先にやることは?

売上原価の算定(仕入 / 繰越商品、繰越商品 / 仕入)

期末商品の振替に帳簿棚卸高を使ってから、
そこから減耗損・評価損を落とす。順番が逆だと二重に減る。

法人税等の計上はいつやるか?

すべての決算整理が終わり、税引前当期純利益が確定してから

利益に税率を掛けるので、利益が決まらないと計算できない。
第 3 問では最後に置かれる。

決算整理前残高試算表に「仮受金 ¥50,000」があり、「売掛金の回収額であることが判明した」とある。仕訳は?

借方 貸方
仮受金 50,000 売掛金 50,000

これを先にやらないと、貸倒引当金の計算に使う売掛金の額が ¥50,000 過大になる。

当座預金が貸方残高になっている場合、決算でどうするか?

当座借越(または短期借入金)として負債に振り替える

借方 貸方
当座預金 ××× 当座借越 ×××

資産のマイナスのまま貸借対照表に載せない。

製造業を営む会社の決算整理で、商品売買業と違う点は?

「仕入」ではなく「製品」で売上原価を計算する

期首製品棚卸高 + 当期製品製造原価 − 期末製品棚卸高 = 売上原価。
仕掛品・材料も棚卸資産として貸借対照表に載る。

2. 帳簿と補助簿の集計

根拠: 出題区分表 商-一-4-イ

決算の出発点は試算表です。その内訳を持つのが補助簿です。

決算整理前残高試算表は何のために作るか?

総勘定元帳の各勘定の残高を一覧にし、貸借が一致することを確かめるため

ここから決算整理を始める。
第 3 問では、この試算表と決算整理事項が与えられる。

補助簿は決算でどう使うか?

総勘定元帳の残高の内訳を確かめ、必要な決算整理を洗い出すために使う

売掛金元帳なら得意先ごとの残高(個別評価する債権の特定)、
商品有高帳なら帳簿棚卸数量、固定資産台帳なら償却計算の基礎。

固定資産台帳から決算整理で読み取るのは何か?

取得日・取得原価・耐用年数・償却方法・期首の減価償却累計額

期中に取得した資産は月割りが必要なので、取得日を必ず確認する。

補助簿の記帳内容を集計・把握することの意味は?

総勘定元帳だけでは分からない情報を、決算の判断に使えるようにすること

たとえば「A 社に対する売掛金だけ回収不能のおそれが高い」という個別評価は、
売掛金元帳を見なければできない。

このノートの 10 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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