みならいノート

簿記 2 級 2027年度版

資本剰余金と増資

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 商業簿記 第四 2「資本剰余金」ア(資本準備金)・イ(その他資本剰余金※)。

0. どういう処理か

株主が払い込んだお金は、全額を資本金にしなくても構いません。

会社法では、払込金額のうち2 分の 1 を超えない額を資本金にしないことが認められています。
その資本金にしなかった部分が資本準備金(株式払込剰余金)です。

なぜ資本金にしないのか。 資本金は減らすのに株主総会の特別決議などが必要で、
手続きが重いからです。準備金にしておけば、あとで機動的に使えます。

資本剰余金は 2 つに分かれます。

中身
資本準備金 払込金額のうち資本金にしなかった額、配当時の積立額
その他資本剰余金 資本準備金を取り崩した額など

どちらも「元手」なので、利益剰余金とは混ぜません。

増資の手続き

株式を発行するとき、申込みから払込みまでの間にお金を預かります。
この間は株式申込証拠金という一時的な勘定で受けます。

①申込み  別段預金 / 株式申込証拠金
②払込期日 株式申込証拠金 / 資本金・資本準備金
          当座預金 / 別段預金

別段預金は、そのお金がまだ会社のものと確定していないことを示す預金です。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 設立と増資の払込み

根拠: 出題区分表 商-四-2-ア

「原則は全額資本金」「容認は 2 分の 1 まで準備金」——この 2 択です。

株式を発行したとき、払込金額はいくらを資本金にするのが原則か?

全額

ただし会社法により、2 分の 1 を超えない額は資本金にしないことができる。
その部分は資本準備金になる。

株式 1,000 株を 1 株 ¥5,000 で発行し、全額の払込みを受けて当座預金とした。会社法の原則による仕訳は?

借方 貸方
当座預金 5,000,000 資本金 5,000,000

原則は全額を資本金にする。

上の払込みについて、「資本金には会社法が認める最低額を組み入れる」場合の仕訳は?

借方 貸方
当座預金 5,000,000 資本金 2,500,000
資本準備金 2,500,000

2 分の 1 が資本金にしなくてよい上限なので、資本金は最低でも 2 分の 1。

株式申込証拠金はどんな勘定か?

純資産の部に表示する一時的な勘定

申込みから払込期日までの間、受け取ったお金を預かっている状態を示す。
払込期日に資本金・資本準備金へ振り替える。

株式の申込みを受け、証拠金 ¥5,000,000 を別段預金とした。仕訳は?

借方 貸方
別段預金 5,000,000 株式申込証拠金 5,000,000

別段預金は、まだ会社のものと確定していないお金を入れる預金。

払込期日が到来し、全額を資本金とするとともに別段預金を当座預金に預け替えた。仕訳は?

借方 貸方
株式申込証拠金 5,000,000 資本金 5,000,000
当座預金 5,000,000 別段預金 5,000,000

2 本セットで書く。片方だけだと預金が別段預金のまま残る。

株式の発行にかかった費用(株式交付費)はどう処理する?

支出時の費用(営業外費用)が原則。繰延資産として計上することもできる

繰延資産にした場合は3 年以内に定額法で償却する。
資本金から差し引かない。

2. その他資本剰余金

根拠: 出題区分表 商-四-2-イ

資本準備金を取り崩したときの受け皿です。利益剰余金と混ぜないのが要点です。

その他資本剰余金はどんなときに生じるか?

資本準備金を取り崩したときなど

株主総会の決議で資本準備金を減らすと、その他資本剰余金になる。
(自己株式の処分差益なども入るが、それは 1 級。)

資本準備金 ¥1,000,000 を取り崩し、その他資本剰余金とした。仕訳は?

借方 貸方
資本準備金 1,000,000 その他資本剰余金 1,000,000

純資産の中での振替なので、資産・負債は動かない。総額も変わらない。

その他資本剰余金を財源として配当した場合、積み立てるのはどの準備金?

資本準備金

財源が資本なら資本準備金、利益なら利益準備金。
「元手と儲けを混ぜない」原則がここにも効いている。

その他資本剰余金と繰越利益剰余金の違いは?

出どころ
その他資本剰余金 株主が払い込んだお金(元手)
繰越利益剰余金 会社が稼いだお金(儲け)

どちらも配当できるが、混ぜて表示しない。

このノートの 11 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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