みならいノート

簿記 2 級 2027年度版

リース取引

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 商業簿記 第二 15「リース※」ア(借手側の処理・利子込み法、利子抜き法(定額法))・
イ(短期リースおよび少額リースの取扱い)。

0. どういう処理か

リースは借りているだけなのに、資産として計上することがあります。

なぜか。 5 年契約で機械を借り、途中解約できず、リース料の総額が
その機械の値段とほぼ同じなら、実質的には買ったのと変わらないからです。
それを「借りている」というだけで貸借対照表に載せないのは、実態を隠すことになります。

判定は次の 2 つのどちらかを満たすかどうかです。

条件 内容
解約不能 途中でやめられない
フルペイアウト 資産のほぼすべての経済的利益を受け、コストを負担する

両方を満たすものをファイナンス・リースといい、資産計上します。
満たさないものはオペレーティング・リースで、支払ったリース料を費用にするだけです。

そして 2 級では、ファイナンス・リースの資産計上額の決め方が 2 通りあります。

方法 リース資産の計上額 利息
利子込み法 リース料総額 利息を分けない(簡便)
利子抜き法 見積現金購入価額 差額を支払利息として各期に配分(定額法)

利子抜き法のほうが正確ですが、2 級ではどちらも出ます。
問題文の指示を必ず読んでください。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. リースの分類

根拠: 出題区分表 商-二-15-ア、商-二-15-イ

「実質的に買ったのと同じか」——この一点で分かれます。

ファイナンス・リースの 2 つの要件は?

  1. 解約不能(途中でやめられない)
  2. フルペイアウト(資産の経済的利益をほぼすべて受け、コストもほぼすべて負担する)

両方を満たせばファイナンス・リース。実質的に購入と同じとみて資産計上する。

オペレーティング・リースの処理は?

支払ったリース料を費用にするだけ

借方 貸方
支払リース料 ××× 当座預金 ×××

資産にも負債にも計上しない。ふつうの賃借と同じ扱い。

短期リース・少額リースはどう扱う?

資産計上せず、オペレーティング・リースと同じように費用処理してよい

  • 短期リース … リース期間が1 年以内
  • 少額リース … 資産の価額が少額

重要性が低いものに手間をかけない、という考え方。

2. 利子込み法

根拠: 出題区分表 商-二-15-ア

リース料総額をそのまま資産と負債にする。利息が出てこないぶん簡単です。

利子込み法では、リース資産をいくらで計上するか?

リース料総額

利息相当額を区分しないので、支払う金額の全部が資産・負債になる。

年間リース料 ¥240,000、リース期間 5 年(総額 ¥1,200,000)、見積現金購入価額 ¥1,100,000。利子込み法での契約時の仕訳は?

借方 貸方
リース資産 1,200,000 リース債務 1,200,000

総額で計上する。見積現金購入価額は使わない。

上の契約で、1 年目のリース料 ¥240,000 を当座預金から支払った。利子込み法での仕訳は?

借方 貸方
リース債務 240,000 当座預金 240,000

支払利息は出ない(資産計上額に含まれているため)。
リース債務がそのまま減るだけ。

リース資産の減価償却はどう行う?

リース期間を耐用年数とし、残存価額ゼロ・定額法

借方 貸方
減価償却費 240,000 リース資産減価償却累計額 240,000

¥1,200,000 ÷ 5 年 = ¥240,000。
その資産本来の耐用年数ではなくリース期間を使う(返すため)。

3. 利子抜き法

根拠: 出題区分表 商-二-15-ア

見積現金購入価額で計上し、差額を利息として配る。割賦購入と同じ発想です。

利子抜き法では、リース資産をいくらで計上するか?

見積現金購入価額(現金で買ったらいくらか)

リース料総額との差額は利息相当額として、各期に配分する。

年間リース料 ¥240,000、リース期間 5 年(総額 ¥1,200,000)、見積現金購入価額 ¥1,100,000。利子抜き法での契約時の仕訳は?

借方 貸方
リース資産 1,100,000 リース債務 1,100,000

利息相当額 ¥100,000 は計上せず、支払いのつど費用にする。

上の契約で、1 年目のリース料 ¥240,000 を当座預金から支払った。利子抜き法(定額法)での仕訳は?

借方 貸方
リース債務 220,000 当座預金 240,000
支払利息 20,000

利息総額 ¥100,000 ÷ 5 年 = 年 ¥20,000。
残りがリース債務の減少。

利子抜き法でのリース資産の減価償却額は?

¥220,000(¥1,100,000 ÷ 5 年)

計上額が違うので、減価償却額も利子込み法とは変わる。
残存価額ゼロ・リース期間で償却するのは同じ。

利子込み法と利子抜き法で、5 年間の費用総額は違うか?

同じ ¥1,200,000

内訳
利子込み法 減価償却費 1,200,000
利子抜き法 減価償却費 1,100,000 + 支払利息 100,000

各期への配分と、費用の名前が違うだけ。

リース債務は貸借対照表でどう表示する?

1 年基準で流動負債と固定負債に分ける

翌期に支払う分は流動負債(リース債務)、
それ以降は固定負債(長期リース債務)。
第 3 問で問われることがある。

このノートの 13 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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