みならいノート

簿記 2 級 2027年度版

資本連結とのれん

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 商業簿記 第六 1「資本連結」・2「非支配株主持分」・3「のれん」。

0. どういう処理か

親会社の貸借対照表には子会社株式があり、子会社の貸借対照表には純資産があります。

これは同じものを 2 回書いている状態です。単純合算すると二重計上になります。
そこで、投資(子会社株式)と資本(子会社の純資産)を相殺します。これが資本連結です。

相殺のとき、2 つのものが出てきます。

出てくるもの 何か
非支配株主持分 子会社の純資産のうち、親会社以外の株主のもの
のれん 支払った金額と、取得した持分の差額

計算の順番は決まっています。

  1. 子会社の資産・負債を支配獲得日の時価に評価替えする(評価差額を純資産に加える)
  2. 子会社の純資産 ×(1 − 持株比率)= 非支配株主持分
  3. 子会社株式 −(子会社の純資産 × 持株比率)= のれん

1 を忘れないでください。 買収するときは時価で値段を決めているので、
子会社の帳簿価額のままでは、のれんが実態とずれます。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 投資と資本の相殺

根拠: 出題区分表 商-六-1、商-六-2

評価替え → 非支配株主持分 → のれん、の順で必ず計算してください。

資本連結とは何か?

親会社の「子会社株式」と、子会社の「純資産」を相殺消去すること

同じものを 2 回計上している状態なので、片方を消す。

支配獲得日に、子会社の資産・負債はどう評価するか?

支配獲得日の時価に評価替えする(全面時価評価法)

借方 貸方
土地 ××× 評価差額 ×××

評価差額は子会社の純資産に加わるので、のれんと非支配株主持分の計算に影響する。

非支配株主持分とは何か?

子会社の純資産のうち、親会社以外の株主に帰属する部分

親会社が 80% 持っているなら、残りの 20% が非支配株主持分。
連結貸借対照表では純資産の部に載る(株主資本とは別区分)。

S 社の支配獲得日の純資産は資本金 ¥3,000,000、利益剰余金 ¥1,000,000、土地の評価差額 ¥500,000。P 社は 80% を ¥4,000,000 で取得した。のれんと非支配株主持分は?

  • 純資産合計 = 3,000,000 + 1,000,000 + 500,000 = ¥4,500,000
  • 非支配株主持分 = 4,500,000 × 20% = ¥900,000
  • 親会社持分 = 4,500,000 × 80% = ¥3,600,000
  • のれん = 4,000,000 − 3,600,000 = ¥400,000

上の資本連結の仕訳は?

借方 貸方
資本金 3,000,000 S 社株式 4,000,000
利益剰余金 1,000,000 非支配株主持分 900,000
評価差額 500,000
のれん 400,000

子会社の純資産を全部消して、株式と非支配株主持分に置き換える。
差額がのれん。

親会社が 100% を取得した場合、非支配株主持分はどうなる?

生じない

子会社の純資産のすべてが親会社に帰属するため。
のれん = 取得原価 − 子会社の純資産(時価)。

2. のれんの償却

根拠: 出題区分表 商-六-3

合併のときと同じです。20 年以内に定額法で償却します。

連結で計上したのれんは、どう処理するか?

20 年以内に定額法などで償却する

借方 貸方
のれん償却 ××× のれん ×××

連結損益計算書では販売費及び一般管理費に載る。

のれん ¥400,000 を 10 年で償却する。当期(支配獲得から 1 年目)の仕訳は?

借方 貸方
のれん償却 40,000 のれん 40,000

¥400,000 ÷ 10 年 = ¥40,000。
支配獲得が期中なら月割りする。

のれんの償却は、非支配株主にも負担させるか?

させない

のれんは親会社が支払った超過額から生じたもので、
非支配株主は関係しない。全額が親会社の負担。

取得原価が子会社の純資産の持分額を下回った場合は?

負ののれん発生益(特別利益)として、発生した期に一括計上する

借方 貸方
資本金など ××× S 社株式 ×××
非支配株主持分 ×××
負ののれん発生益 ×××

償却しない。

連結貸借対照表で、のれんはどこに載る?

無形固定資産

親会社の個別貸借対照表には載らない(連結修正で初めて出てくる)。

このノートの 11 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

前 未決算と債務の保証
開始仕訳と当期の処理 次

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