みならいノート

簿記 3 級 2027年度版

設立と増資

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 第四 1「資本金」ア・イ。

3 級でもっとも仕訳が単純な論点です。第 1 問で出れば確実に取れる 3 点なので、
落とさないでください。

0. どういう処理か

株式会社は、株主からお金を集めて事業をする仕組みです。
株主は出したお金の限度でしか責任を負わず(有限責任)、その代わり
会社の所有者として利益の分配(配当)を受けます。

株主が出したお金は、会社にとって返す必要のないお金です。
借入金のように期限が来たら返すものではないので、負債ではなく資本(純資産)になります。

誰から 返す義務 分類
資本金 株主 無い 資本(純資産)
借入金 銀行など 有る 負債

株式を発行する場面は 2 つあります。

場面 いつ 仕訳
設立 会社を作るとき 同じ
増資 事業拡大などで資本を増やすとき 同じ

どちらも仕訳はまったく同じです。「設立」「増資」という言葉に惑わされないでください。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 設立

根拠: 出題区分表 四-1-ア

会社の設立にあたり、株式 100 株を 1 株 ¥50,000 で発行し、
全額の払い込みを受けて当座預金とした。仕訳は?

借方 貸方
当座預金 5,000,000 資本金 5,000,000

100 株 × @50,000 = 5,000,000。
払込金額の全額を資本金とする。

なぜ株主から集めたお金は負債にならない?

返す義務が無いから

借入金は期限が来たら返す。株主の出資は返さない
(株主は株式を他人に売ることで換金する)。
返す義務が無いお金なので、負債ではなく資本になる。

株式の発行で受け取った金額は、資本金以外の勘定になることもある?

2 級以上ではある(資本準備金)。3 級では全額を資本金とする。

会社法では払込金額の 2 分の 1 まで資本金にしないことも認められているが、
3 級の出題範囲では原則どおり全額を資本金にする。

設立時の払込金が「別段預金」とされた、と書かれていたら?

3 級では扱わない。当座預金・普通預金として処理する。

問題文で指定された預金勘定をそのまま使えばよい。

2. 増資

根拠: 出題区分表 四-1-イ

増資とは何か?

設立後に、新たに株式を発行して資本金を増やすこと

事業の拡大や設備投資のために、追加で株主からお金を集める。

事業拡大のため、新たに株式 40 株を 1 株 ¥60,000 で発行し、
払込金を普通預金とした。仕訳は?

借方 貸方
普通預金 2,400,000 資本金 2,400,000

40 株 × @60,000 = 2,400,000。
設立時とまったく同じ仕訳。

増資と、銀行からの借入は何が違う?

  • 増資 … 資本が増える。返す義務は無いが、配当の対象が増える
  • 借入 … 負債が増える。返す義務があり、利息を払う

どちらも現金は増えるが、貸方が資本か負債かで意味がまったく違う。

増資で受け取ったのが現金だった場合、仕訳はどう変わる?

借方が現金になるだけ

借方 貸方
現金 ××× 資本金 ×××

貸方は常に資本金。借方は受け取った資産の種類で決まる。

3. 資本金勘定の性質

根拠: 出題区分表 四-1-ア

資本金勘定は、増えたとき借方・貸方のどちら?

貸方

資本は貸方が増加側(→ 勘定と仕訳)。
負債と同じ側にあるのは、どちらも資産の出どころを表すため。

資本金は、貸借対照表のどこに載る?

純資産の部(貸方)

3 級の純資産の部に載るのは
資本金・利益準備金・繰越利益剰余金の 3 つ。

資本金と繰越利益剰余金は、何が違う?

  • 資本金 … 株主が出した元手
  • 繰越利益剰余金 … 会社が稼いだ利益の蓄積

出どころが違うので混ぜない。
配当できるのは稼いだ利益のほう(→ 剰余金の配当)。

当期純利益が出たとき、資本金は増える?

増えない

利益は繰越利益剰余金へ振り替えられる(→ 損益振替と繰越利益剰余金)。
資本金が動くのは、株式を発行したときだけ。

株式会社の会計期間と決算日は、誰が決める?

会社自身(定款で定める)

3 月 31 日決算が多いが、決まりではない。
問題文の「会計期間は◯年4月1日から◯年3月31日まで」を必ず読んでから、
月割計算の月数を数える。

このノートの 13 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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