みならいノート

簿記 3 級 2027年度版

利益剰余金

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 第四 3「利益剰余金」ア(利益準備金)・イ(その他利益剰余金(繰越利益剰余金))。

仕訳そのものより、「どの勘定が何を表しているか」が問われます。
第 3 問で貸借対照表の純資産の部を作るとき、ここが分かっていないと組み立てられません。

0. どういう処理か

会社が稼いだ利益のうち、まだ配当していない分の蓄積を利益剰余金といいます。
株主が出した元手(資本金)とは、出どころが違うので分けて管理します。

3 級で扱う純資産の部は、次の 3 つだけです。

区分 勘定 中身
資本金 資本金 株主が出した元手
利益剰余金 利益準備金 法律で積立てが強制される部分
繰越利益剰余金 自由に使える部分(その他利益剰余金)

なぜ利益剰余金が 2 つに割れているのか。
利益を全部配当してしまうと、会社に財産が残らず、
お金を貸している側(債権者)が回収できなくなるからです。
そこで配当のたびに一定額を利益準備金として会社に留めさせ、
配当に回せないようにしています。

配当に使えるか どう増えるか
利益準備金 使えない 配当のたびに強制的に積み立てる
繰越利益剰余金 使える 当期純利益の振替で増える

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 繰越利益剰余金

根拠: 出題区分表 四-3-イ

繰越利益剰余金とは何か?

過去から積み上げた利益のうち、まだ配当も積立てもしていない残り

区分としてはその他利益剰余金にあたる。
株主総会の決議があれば、配当に回せる部分。

繰越利益剰余金が増えるのはどういうとき?

当期純利益を振り替えたとき

借方 貸方
損益 ××× 繰越利益剰余金 ×××

決算の最後に行う決算振替仕訳(→ 損益振替と繰越利益剰余金)。

繰越利益剰余金が減るのはどういうとき?

  1. 当期純損失を振り替えたとき
  2. 配当や利益準備金の積立てを決議したとき

どちらも借方に来る。

繰越利益剰余金が借方残高になることはある?

ある

損失が続いて、過去の利益を食いつぶした状態。
貸借対照表では 繰越利益剰余金 △××× のように
マイナス(控除)の形で純資産の部に表示する。

繰越利益剰余金は、貸借対照表のどこに載る?

純資産の部(貸方)

資本金・利益準備金と並ぶ。
金額は当期純利益を加えたあとの額(→ 損益計算書と貸借対照表)。

決算整理後残高試算表の繰越利益剰余金と、
貸借対照表の繰越利益剰余金は同じ金額?

違う

  • 後 T/B … 期首の額(損益振替がまだ)
  • 貸借対照表 … 期首の額 + 当期純利益

第 3 問で最も間違えやすい 1 行。

2. 利益準備金

根拠: 出題区分表 四-3-ア

利益準備金とは何か?

配当のたびに、法律によって積立てが強制される利益剰余金

会社に財産を残させるための仕組みで、配当には使えない。

なぜ利益準備金の積立てが強制されるのか?

債権者を保護するため

利益を全部配当してしまうと会社に財産が残らず、
お金を貸している側が回収できなくなる。
配当のたびに一定額を会社に留めさせ、財産の流出に歯止めをかけている。

利益準備金が増えるのはどういうとき?

剰余金の配当を決議したとき(同時に積み立てる)

借方 貸方
繰越利益剰余金 ××× 未払配当金 ×××
利益準備金 ×××

配当と積立てが 1 本の仕訳になる(→ 剰余金の配当)。

利益準備金と資本金は、どちらも「取り崩せない」という点で同じ?

3 級の範囲では、どちらも配当に使わないという意味で同じ扱い

出どころは違う(資本金は株主の元手、利益準備金は稼いだ利益)が、
会社に留め置くという役割は共通している。

利益準備金は、貸借対照表のどの区分に載る?

純資産の部の「利益剰余金」

繰越利益剰余金と同じ区分に並ぶ。資本金とは別の行。

3. 純資産の部を組み立てる

根拠: 出題区分表 四-3-イ

3 級の貸借対照表で、純資産の部に載る勘定を 3 つ挙げると?

資本金・利益準備金・繰越利益剰余金

これ以外は出てこない(資本準備金・その他資本剰余金は 2 級)。

資本金 ¥5,000,000、利益準備金 ¥200,000、
後 T/B の繰越利益剰余金 ¥300,000、当期純利益 ¥150,000。
純資産の合計は?

¥5,650,000

5,000,000 + 200,000 + (300,000 + 150,000) = 5,650,000

繰越利益剰余金に当期純利益を足してから合計する。

純資産の額は、資産・負債とどういう関係にある?

純資産 = 資産 − 負債

貸借対照表の左右が一致するのはこの関係があるため
(→ 資産・負債・資本と収益・費用)。
純資産の部の合計が合わないときは、繰越利益剰余金を疑う。

このノートの 14 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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