みならいノート

政治・経済 2027年度版

物価と景気変動

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領「政治・経済」A (1) ア (イ) の「物価と景気変動」。
物価はどう測り、なぜ上がったり下がったりし、それが誰に得で誰に損か。景気はどんな局面をくり返し、その波はどれくらいの長さで何が原因とされるか。
景気の波に政府と中央銀行がどう働きかけるかは 財政と租税 と 金融のしくみと日本銀行 で扱います。

0. 何を押さえるか

物価は、多くの財・サービスの価格をまとめて平均した水準です。物価が続けて上がるのがインフレーション、続けて下がるのがデフレーションです。
景気は経済活動全体の勢いのことで、よい時期と悪い時期を波のようにくり返します(景気変動、景気循環)。

景気の波 周期 主な原因とされるもの
キチンの波 約 40 か月 在庫投資の増減
ジュグラーの波 約 10 年 設備投資の増減
クズネッツの波 約 20 年 建設投資(住宅・建物の建て替え)
コンドラチェフの波 約 50 年 技術革新

取り違えやすい分かれ目は次の 3 つ。

消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)の前年比上昇率は、年平均で見ると 2022 年から 2025 年まで、日本銀行が目標とする 2% を上回り続けた(2025 年平均は 3.1%。総務省統計局の公表による)。

1. 物価の測り方

根拠: 学習指導要領 政治・経済-A-(1)-ア-(イ)

物価の動きは、ある基準の年を 100 とした物価指数で表します。誰が買うものの価格を見るかで、指数が分かれます。

家計が買う財・サービスの価格の動きを表す物価指数を何といい、それを作成しているのはどこか?

消費者物価指数(CPI)。総務省(統計局)

企業どうしで取引される財の価格の動きを表すのは企業物価指数で、日本銀行が作成している。

2. インフレーションとデフレーション

根拠: 学習指導要領 政治・経済-A-(1)-ア-(イ)

物価が上がると、同じ 1 万円で買えるものが減ります。つまりインフレとはお金の価値が下がることで、デフレはお金の価値が上がることです。
この向きさえつかめば、誰が得をして誰が損をするかは自然に出てきます。

需要が供給を上回ることで起きるインフレーションと、原材料費や賃金などの生産費の上昇が価格に転嫁されて起きるインフレーションを、それぞれ何という?

前者がディマンド・プル・インフレーション、後者がコスト・プッシュ・インフレーション

1970 年代の石油危機で原油価格が急に上がったときの物価上昇は、コスト・プッシュ型の典型。

インフレーションが進むと、住宅ローンなどでお金を借りている人と、預金で暮らしている人は、それぞれ得をするか損をするか?

借りている人(債務者)は得をし、預金で暮らす人は損をする

借金の額は金額で決まっているので、お金の価値が下がると実質的な返済の負担が軽くなる。逆に預金の実質的な価値は目減りする。

物価の下落が企業の売上と利益を減らし、賃金の低下や失業を通じて需要がさらに減り、また物価が下がる、という悪循環を何という?

デフレスパイラル

日本では 1990 年代末から 2000 年代にかけて、緩やかなデフレが長く続いた。

景気が停滞して失業が増えているのに、物価が上がり続ける状態を何という?

スタグフレーション

スタグネーション(景気停滞)とインフレーションを合わせた言葉。1970 年代の石油危機のあと、先進国で広く見られた。

日本銀行が 2013 年に掲げた「物価安定の目標」は、消費者物価の前年比上昇率で何 % か?

2 %

日本銀行はこの目標を「持続的・安定的に」実現することをめざすとしている。

3. 景気変動

根拠: 学習指導要領 政治・経済-A-(1)-ア-(イ)

資本主義経済では、生産や雇用が伸びる時期と縮む時期が交互に訪れます。
景気の局面は 4 つに分けて見るのが基本で、それぞれで生産・雇用・物価・金利がどう動くかがセットで問われます。

景気循環の 4 つの局面を、好況から順に並べると?

好況・後退・不況・回復

後退が急激に起きるものを恐慌という。1929 年にアメリカから広がった世界恐慌がその代表。

好況の局面では、一般に生産・雇用・物価・金利はそれぞれどう動くか?

生産は増え、雇用は増え(失業は減り)、物価は上がり、金利は上がる

資金の需要が増えるので金利が上がる。不況の局面では、それぞれ逆に動く。

約 10 年の周期を持ち、企業の設備投資の増減が原因とされる景気の波を何という?

ジュグラーの波

中期波動とも呼ばれる。約 40 か月で在庫投資が原因とされる短い波はキチンの波。

約 50 年の周期を持ち、技術革新が原因とされる景気の長い波を何という?

コンドラチェフの波

蒸気機関・鉄道・電気と化学・自動車などの大きな技術革新が、それぞれの長い波の上昇期と重なるとされる。

新しい商品・生産方法・市場・組織などを取り入れる企業家の「新結合」(イノベーション)が、経済を発展させ景気を動かす原動力だと説いた経済学者は?

シュンペーター

古いものを壊して新しいものを生む過程を「創造的破壊」と呼んだ。

このノートの 11 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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