太陽系と地球の誕生
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「地学基礎」の内容 (2) ア (ア) ㋐
「宇宙,太陽系と地球の誕生」。内容の取扱いは、惑星内部の層構造にも触れることを求めている。
0. どういう論点か
太陽系の惑星は、太陽からの距離によって性質がはっきり分かれています。
内側は小さく重い岩石の惑星、外側は大きく軽いガスの惑星——この分かれ目は、
太陽系ができたときにどこで何が固体になれたかで決まりました。
| 地球型惑星 | 木星型惑星 | |
|---|---|---|
| 位置 | 内側(水星・金星・地球・火星) | 外側(木星・土星・天王星・海王星) |
| 大きさ | 小さい | 大きい |
| 密度 | 大きい | 小さい |
| 主な材料 | 岩石と金属 | 水素・ヘリウムのガスや氷 |
| 衛星・環 | 少ない | 多い |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 大きい惑星ほど密度は小さい(木星は地球より軽い物質でできている)
- 地球型惑星が内側にあるのは、暑いからではなく「軽い物質が飛ばされたから」
- 惑星内部の層構造は地球だけの話ではない(地球型惑星はどれも金属の核をもつ)
1. 太陽系のできかた
根拠: 学習指導要領 地基-(2)-ア-(ア)-㋐
太陽系は、どのようにできたと考えられている?
星間雲が収縮して中心に太陽ができ、まわりの円盤から惑星が生まれた
約 46 億年前のこと。
原始太陽のまわりの円盤で、塵が集まってできた小天体を何という?
微惑星
これが衝突・合体をくり返して惑星になった。
内側と外側で、できた惑星の性質が違うのはなぜ?
内側は高温で岩石と金属しか固体になれず、外側では氷も固体になれたから
軽いガスは内側では太陽に吹き飛ばされた。
惑星がほぼ同じ平面上を、同じ向きに公転しているのはなぜ?
1 枚の円盤から一斉にできたから
太陽系のでき方を支える証拠のひとつ。
火星と木星の間にある、小天体が多数ある領域を何という?
小惑星帯
惑星になりきれなかった微惑星が残っていると考えられている。
太陽系の年齢は、どうやって求められた?
隕石の放射年代を測ることによって
約 46 億年という値が得られている。
2. 惑星の姿
根拠: 学習指導要領 地基-(2)-ア-(ア)-㋐
太陽系の惑星は、性質から大きく何と何に分けられる?
地球型惑星と木星型惑星
大きさ・密度・主な材料が対照的である。
地球型惑星を 4 つ挙げると?
水星・金星・地球・火星
小さく密度が大きい、岩石と金属の惑星。
地球型惑星の内部は、どんな層に分かれている?
中心に金属(鉄)の核があり、そのまわりを岩石が取り巻く
惑星内部の層構造は、重い物質が中心へ沈んだ結果。
木星型惑星が大きいのに密度が小さいのはなぜ?
主に水素やヘリウムでできているから
土星の平均密度は水より小さい。
金星の表面温度が水星より高いのはなぜ?
厚い二酸化炭素の大気による強い温室効果があるから
太陽に近いかどうかだけでは決まらない。
火星に、かつて水が流れていたと考えられるのはなぜ?
水の流れがつくったような地形や、水があるとできる鉱物が見つかっているから
いまは大気が薄く、液体の水はほとんど無い。
月はどのようにできたと考えられている?
原始地球に大きな天体が衝突し、飛び散った物質が集まってできた(ジャイアントインパクト説)
月に金属の核がほとんど無いことと合う。
3. 原始地球から、いまの地球へ
根拠: 学習指導要領 地基-(2)-ア-(ア)-㋐
生まれたばかりの地球は、いまとは似ても似つかない姿でした。
溶けた地球から、層と大気と海がどの順でできたか——この順番が、
地球内部の層構造 で覚えた層の成り立ちにそのままつながります。
微惑星の衝突が続いた原始地球で、表面が溶けた状態を何という?
マグマオーシャン(マグマの海)
衝突のエネルギーで高温になった。
マグマオーシャンの状態が、地球の層構造にどう効いた?
溶けているあいだに重い鉄が中心へ沈み、軽い物質が外側に残った
これで核とマントルに分かれた。
原始大気は、どのようにできた?
微惑星に含まれていた気体成分が、衝突のときに放出されて
主成分は水蒸気と二酸化炭素だった。
海はどのようにできた?
地表が冷えて水蒸気が凝結し、雨となって降り注いだ
これが原始の海になった。
海ができたことで、大気中の二酸化炭素はどうなった?
海に溶け込み、やがて石灰岩として固定されて減った
大気の主成分が変わっていくきっかけになった。
いまの大気に酸素が多いのは、何のおかげ?
光合成をする生物(シアノバクテリアなど)のはたらき
もともとの大気には、ほとんど酸素が無かった。