みならいノート

地学基礎 2027年度版

エルニーニョ現象

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「地学基礎」の内容 (2) ア (イ) ㋐「地球環境の科学」。
内容の取扱いは、エルニーニョ現象にも触れることを求めている。

0. どういう論点か

これは大気と海洋が互いに影響し合うことの代表例です(→ 海水の運動 の最後)。
起点は 1 つ——貿易風が弱まること。そこから全部が順に出てきます。

ふだん エルニーニョのとき
貿易風(東風) 強い 弱い
暖かい海水 西(インドネシア側)に寄る 東へ広がる
ペルー沖の湧昇 起きている(冷たい・魚が多い) 弱まる(暖かい・不漁)
積乱雲・雨 西太平洋で多い 中央〜東太平洋へ移る

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. ふだんの太平洋

根拠: 学習指導要領 地基-(2)-ア-(イ)-㋐

赤道付近の太平洋で、ふだん吹いている風は?

貿易風(東寄りの風)

暖かい表層の海水を西へ吹き寄せている。

貿易風によって、太平洋の海面水温はどうなっている?

西側(インドネシア付近)が高く、東側(南米沖)が低い

暖かい水が西に吹き寄せられている。

ペルー沖の海面水温が低いのはなぜ?

表層の水が沖へ流され、深層の冷たい水が上がってくるから(湧昇)

栄養塩も一緒に上がるので、好漁場になっている。

ふだん、積乱雲や雨が多いのは太平洋のどちら側?

西側(インドネシア付近)

海面水温が高く、上昇気流が起きやすいため。

2. エルニーニョとラニーニャ

根拠: 学習指導要領 地基-(2)-ア-(イ)-㋐

エルニーニョ現象とは、どんな現象?

太平洋赤道域の東側(南米沖)で、海面水温が平年より高い状態が続く現象

数年に一度起こり、1 年ほど続く。

エルニーニョ現象のきっかけになるのは?

貿易風が弱まること

西に吹き寄せられていた暖かい海水が、東へ広がる。

エルニーニョのとき、ペルー沖の湧昇はどうなる?

弱まる

冷たい水と栄養塩が上がってこなくなり、漁獲量が減る。

エルニーニョのとき、積乱雲がさかんな場所はどう変わる?

西太平洋から、中央〜東太平洋へ移る

雨の多い場所が動くので、各地の天候が変わる。

エルニーニョと逆に、東側の海面水温が平年より低くなる現象を何という?

ラニーニャ現象

貿易風が強まり、西側がいっそう暖かくなる。

エルニーニョ/ラニーニャは、何年おきくらいに起こる?

数年に一度(不規則)

周期は一定していない。

3. 遠くまで効く

根拠: 学習指導要領 地基-(2)-ア-(イ)-㋐

太平洋の東の海が暖かいだけで、なぜ日本の夏が変わるのか——
雨の降る場所が動くと、そこで生じた大気の波が上空を伝わって、離れた地域の気圧配置まで変える
からです。大気と海洋が 1 つの系であることの、いちばん分かりやすい例になります。

エルニーニョの影響が、遠く離れた地域の天候にまで及ぶのはなぜ?

雨(積乱雲)の位置が変わると、その影響が大気の流れを通じて遠くまで伝わるから

これを遠隔影響(テレコネクション)という。

エルニーニョの年、日本の夏と冬はどうなりやすい?

冷夏・暖冬になりやすい

太平洋高気圧の張り出しが弱まる傾向による。

ラニーニャの年、日本の夏と冬はどうなりやすい?

猛暑・寒冬になりやすい

エルニーニョと逆の傾向になる。

エルニーニョは世界の各地にどんな影響を与える?

ある地域では干ばつ、別の地域では大雨というように、地域ごとに違う形で現れる

農業や漁業に大きな影響が出る。

エルニーニョ現象は、地球温暖化と同じ問題?

別。エルニーニョは数年周期で繰り返される自然の変動で、温暖化は長期的な傾向

ただし、互いに影響し合う可能性は研究されている。

エルニーニョ現象が「大気と海洋の相互作用」の例といえるのはなぜ?

風の変化が海面水温を変え、その海面水温がまた風と雨を変えるから

どちらか一方が原因とは言い切れない関係になっている。

このノートの 16 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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