化学の特徴と身近な物質
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「化学基礎」の内容 (1) ア (ア) ㋐「化学の特徴」。
日常生活や社会を支える身近な物質の性質を調べる活動を通して、物質を対象とする科学である
化学の特徴について理解することが求められている。
0. どういう論点か
化学は物質そのものを対象にする科学です。同じものを見ても、物理とは見る向きが違います。
| 何に注目するか | 例 | |
|---|---|---|
| 化学 | 物質の種類と、別の物質への変化 | 鉄がさびて別の物質(酸化鉄)になる |
| 物理 | 物質の運動・エネルギー | 鉄の球が転がる速さ |
覚えることはほとんどありません。あとの単元で出てくる物質の性質の言い方に慣れるのが目的です。
1. 化学は何を扱うか
根拠: 学習指導要領 化基-(1)-ア-(ア)-㋐
化学は何を対象とする科学か?
物質(その性質・構造・変化)
物質の種類がどう変わるかを扱うのが化学の特徴。
物質の性質を調べるとき、手がかりになるものを挙げると?
色・におい・状態・密度・融点・沸点・溶けやすさ・電気を通すか・燃えるか
これらは物質の種類ごとに決まっているので、物質を見分ける手がかりになる。
物質と物体の違いは?
物質は「何でできているか」、物体は「もののかたち・形態」
コップは物体、その材料であるガラスやプラスチックが物質。
2. 身近な物質を化学の目で見る
根拠: 学習指導要領 化基-(1)-ア-(ア)-㋐
金属に共通する性質を 3 つ挙げると?
① 電気や熱をよく通す ② 金属光沢がある ③ 展性・延性がある(たたくと広がり、引くと伸びる)
理由は 03 の 金属と金属結合 で扱う。
プラスチック(合成樹脂)に共通する性質を挙げると?
軽い・電気を通しにくい・さびない・成形しやすい
石油を原料に人工的につくられた高分子化合物。
セラミックス(陶磁器・ガラス・セメントなど)の性質は?
硬くて熱に強いが、割れやすい(もろい)
無機物質を高温で焼き固めてつくる。
同じ「金属」でも用途が分かれるのはなぜ?
金属ごとに密度・融点・硬さ・さびやすさ・電気伝導性が違うから
性質と用途を結び付けて見るのが化学の見方。
アルミニウムが飲料缶や窓枠に使われるのは、どんな性質から?
軽い(密度が小さい)・さびにくい・加工しやすい
表面に酸化被膜ができて内部が保護される。
銅が電線に使われるのは、どんな性質から?
電気をよく通し、延性が大きい(細く長く伸ばせる)
銀のほうが電気を通すが、高価なため電線には銅を使う。
鉄が建築や機械に使われるのに、さびやすさへの対策が必要なのはなぜ?
鉄は空気中の酸素や水と反応して酸化鉄(さび)になり、強度が落ちるから
めっき・塗装・ステンレス(合金)にするなどの対策をとる。
2 種類以上の金属などを溶かし合わせてつくった材料を何という?
合金
ステンレス鋼(鉄・クロム・ニッケル)、黄銅(銅・亜鉛)など。もとの金属より強く、さびにくくできる。
身近な物質の性質を調べる実験を通して、化学について何が分かるか?
物質には種類ごとに決まった性質があり、性質から物質を見分けたり、目的に合わせて選べること
これが「物質を対象とする科学」の中身。
化学変化と物理変化の違いを一言でいうと?
化学変化は別の物質に変わる変化、物理変化は同じ物質のまま状態や形が変わる変化
くわしくは 熱運動と物質の三態 で扱う。