業務分析
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
シラバス案 Ver.0.1 の小分類 3「業務分析」(大分類 2:データ・AIの利活用/中分類 9:データ分析・データ利活用)。
2026-09-26 にシラバス本文と突合済み。
0. 何を押さえるか
業務の問題を見つけ、計画を立てるための道具の名前と用途です。
図の形ではなく、何を知りたいときに使うかで覚えてください。
| 知りたいこと・やりたいこと | 使う道具 |
|---|---|
| どれが効いているか(重点) | パレート図・ABC分析 |
| なぜ起きたか(原因) | 特性要因図 |
| 2 つの量に関係があるか | 散布図 |
| ばらつき・分布はどうか | ヒストグラム |
| 限られた資源で最大の成果を出すには | 線形計画法 |
| いつ・いくつ発注するか | 在庫管理(定量発注方式・定期発注方式) |
| いつ何をやるか | 日程計画 |
| アイデアを出す | ブレーンストーミング・ブレーンライティング |
発注方式は「量が決まっていて時期が変わる」のが定量、「時期が決まっていて量が変わる」のが定期。
ここを逆にするのが定番の引っかけです。
1. 業務分析・業務計画
根拠: シラバス 2-9-3
線形計画法とは?
限られた資源(材料・時間・人手)の制約の中で、利益などを最大(費用なら最小)にする組合せを求める手法
例: 製品 A と B を作るのに材料と機械時間が限られているとき、
利益が最大になる A と B の生産量を求める。
制約条件を式で表し、その範囲の中で目的の値が最もよくなる点を探す。
定量発注方式と定期発注方式の違いは?
| 発注の時期 | 発注する量 | |
|---|---|---|
| 定量発注方式 | 在庫が決めた量(発注点)を下回ったとき | 毎回同じ量 |
| 定期発注方式 | 決めた周期ごと(毎週月曜など) | そのつど需要を予測して決める |
定量は「量が一定・時期が不定」、定期は「時期が一定・量が不定」。
在庫管理は、在庫が多すぎる(保管費用)と少なすぎる(欠品)の間を狙うもの。
ABC 分析の結果を在庫管理に使うとき、A 品目と C 品目で管理の手間のかけ方をどう変えるのが一般的か? なぜか?
重要なもの(A 品目)ほど手間をかけて細かく管理し、重要でないもの(C 品目)は手間をかけずに済ませる、が ABC 分析の考え方。
| 区分 | 中身 | 管理の考え方(教科書的な整理の例) |
|---|---|---|
| A 品目 | 売上や金額の大部分を占める少数の品目 | 在庫金額が大きく、欠品や過剰の影響も大きいので、需要を見ながら量をきめ細かく決める(定期発注方式が向くとされる) |
| C 品目 | 金額の小さい多数の品目 | 1 品目あたりの影響が小さいので、発注点を決めて機械的に補充する(定量発注方式が向くとされる) |
どの方式を選ぶかは品目の性質(需要の変動・調達期間など)でも変わるので、「A は必ず定期」と決まっているわけではない。
押さえるのは「金額の大きさに応じて管理の手間を配分する」という理由の側。
日程計画とは? どんな道具を使うか?
作業の順序と期間を決め、全体がいつ終わるかを見通す計画
| 道具 | 何が分かるか |
|---|---|
| ガントチャート | 作業ごとの予定と実績を横棒で並べる(進み具合が一目で分かる) |
| アローダイアグラム(PERT) | 作業の前後関係と所要日数を矢線で表す |
アローダイアグラムで、遅れると全体が遅れる経路(クリティカルパス)を見つけ、重点的に管理する。
パレート図とは? ABC 分析との関係は?
項目を大きい順に並べた棒グラフに、累積比率の折れ線を重ねた図
これを使って対象を A・B・C の 3 群に分け、A 群を重点的に管理するのが ABC分析。
「上位の少数が全体の大部分を占める」という考え方にもとづく。
パレート図は図の名前、ABC 分析はそれを使った管理の手法。
ヒストグラムとパレート図の違いは?
| 横軸 | 並べ方 | 見るもの | |
|---|---|---|---|
| ヒストグラム | 数値の区間(身長 150〜155cm…) | 数値の順(並べ替えない) | データのばらつき・分布の形 |
| パレート図 | 項目(不良の種類など) | 件数の大きい順 | どこが効いているか(重点) |
どちらも棒が並ぶが、ヒストグラムは分布、パレート図は重点。
散布図とは? 何を見る図か?
2 つの量を縦軸と横軸にとり、データを点で打った図
- 右上がり → 正の相関(一方が増えると他方も増える)
- 右下がり → 負の相関
- ばらばら → 相関なし
2 つの量の関係を見る図。ただし相関があっても因果があるとは限らない。
特性要因図とは? パレート図との役割の違いは?
結果(特性)に影響する要因を、魚の骨のように枝分かれさせて整理する図(フィッシュボーンチャート)
| 役割 | |
|---|---|
| 特性要因図 | 原因を漏れなく洗い出す |
| パレート図 | どの原因が大きいかの順位を付ける |
洗い出すのが特性要因図、順位を付けるのがパレート図。
ブレーンストーミングの 4 つの原則とは?
批判しない・自由奔放・質より量・便乗歓迎(他人の案に乗って発展させる)
最大の狙いは、批判を禁じてアイデアの数を増やすこと。
出たアイデアを評価・整理するのは、出し終わったあとの別の作業。
ブレーンストーミングとブレーンライティングの違いは?
| 進め方 | 向いている場面 | |
|---|---|---|
| ブレーンストーミング | 口頭で自由に発言する | 活発に話せるメンバー |
| ブレーンライティング | 用紙に書いて隣へ回し、前の人の案に書き足していく | 発言しにくい人がいる、声の大きい人に引きずられたくない |
ブレーンライティングは 6 人が 3 案を 5 分ずつ書いて回す「6-3-5 法」が代表例。
話すか、書くかが分かれ目。
次の場面で使う道具は何か?
「不良品の原因を洗い出したい」「不良の種類のうち、どれから対策すべきか決めたい」「気温と売上に関係があるか調べたい」
「不良品の原因を洗い出したい」「不良の種類のうち、どれから対策すべきか決めたい」「気温と売上に関係があるか調べたい」
| 場面 | 道具 |
|---|---|
| 原因を洗い出す | 特性要因図 |
| どれから対策するか決める | パレート図(ABC 分析) |
| 2 つの量の関係を見る | 散布図 |
原因 → 特性要因図、重点 → パレート図、関係 → 散布図。