経営管理システム
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
シラバス Ver.6.5 の小分類 12「経営管理システム」(大分類 2:経営戦略/中分類 3:経営戦略マネジメント)。
2026-08-05 にシラバス本文と突合済み。
0. 何を押さえるか
3 文字の略語が何を管理するものかを答えられれば足ります。
何を(対象)管理するかで並べると混ざりません。
| 略語 | 管理する対象 |
|---|---|
| CRM | 顧客との関係 |
| SCM | 供給の連鎖(調達から販売まで) |
| ERP | 社内の経営資源全体(会計・人事・生産・販売) |
| TQM / TQC | 品質 |
| TOC | 制約(ボトルネック) |
引っかけは SCM と ERP です。
SCM は企業をまたいだ流れ、ERP は自社の中の統合——ここが分かれ目です。
1. 顧客・供給・資源の管理
根拠: シラバス 2-3-12
CRM とは?
CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)
= 顧客との関係を長期的に築き、満足度と収益を高める仕組み
購買履歴や問い合わせ内容を一元管理し、一人ひとりに合った対応をする。
新規獲得より既存顧客の維持のほうが安い、という考えが背景にある。
SCM とは?
SCM(Supply Chain Management:供給連鎖管理)
= 原材料の調達から製造・流通・販売までの流れ全体を、
企業をまたいで最適化する仕組み
一社だけ効率化しても、前後で滞れば意味がない。
在庫を減らしつつ欠品も防ぐのが狙い。
ERP パッケージとは? SCM との違いは?
ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)パッケージ
= 会計・人事・生産・販売などの基幹業務を、
1 つのデータベースで統合管理するソフトウェア
| 範囲 | |
|---|---|
| ERP | 自社の中の業務を統合する |
| SCM | 企業をまたぐ供給の流れを最適化する |
内向きが ERP、外向きが SCM。
バリューチェーンマネジメントとは?
事業活動を「調達 → 製造 → 出荷 → 販売 → サービス」などの連鎖として捉え、
どの活動が価値を生んでいるかを分析して強化する手法
どこで付加価値が生まれているかを明らかにするのが目的。
2. 品質と制約の管理
根拠: シラバス 2-3-12
TQC と TQM の違いは?
| 何か | |
|---|---|
| TQC(Total Quality Control:全社的品質管理) | 全部門が参加して品質を管理する活動 |
| TQM(Total Quality Management:総合的品質管理) | TQC を発展させ、経営全体の質を高める活動に広げたもの |
TQC が現場中心、TQM が経営を含む。TQM のほうが新しく広い。
シックスシグマとは?
ばらつきを統計的に抑え、不良の発生を極小化する品質改善手法
100 万回に 3〜4 回という極めて低い不良率を目標とする。
数値とデータにもとづいて改善するのが特徴。
TOC とは?
TOC(Theory Of Constraints:制約理論)
= 工程全体の能力は最も遅い工程(ボトルネック)で決まる、という考え方
ボトルネック以外を改善しても全体は速くならない。
だからまず制約を見つけ、そこに集中する。
3. ナレッジマネジメント
根拠: シラバス 2-3-12
ナレッジマネジメントとは?
個人が持つ知識やノウハウを組織で共有し、活用できるようにする取組
暗黙知(言葉にしにくい経験)を形式知(文書化された知識)に変えることが要点。
SECI モデルの 4 つの変換は?
知識が暗黙知と形式知の間を回りながら増えていく、という考え方。
| 何から何へ | |
|---|---|
| Socialization(共同化) | 暗黙知 → 暗黙知(一緒に体験して伝える) |
| Externalization(表出化) | 暗黙知 → 形式知(言葉や図にする) |
| Combination(連結化) | 形式知 → 形式知(組み合わせて体系化する) |
| Internalization(内面化) | 形式知 → 暗黙知(実践して身につける) |
共同化 → 表出化 → 連結化 → 内面化の順に回り、また共同化に戻る。