みならいノート

IT パスポート 2026年度版

技術開発戦略の立案・技術開発計画

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

シラバス Ver.6.5 の小分類 13「技術開発戦略の立案・技術開発計画」(大分類 2:経営戦略/中分類 4:技術戦略マネジメント)。
2026-08-05 にシラバス本文と突合済み。

0. 何を押さえるか

技術を事業として成立させる話です。最大の山場は
研究から事業化までの 3 つの関門で、ここは順番ごと問われます。

研究 →(魔の川)→ 開発 →(死の谷)→ 事業化 →(ダーウィンの海)→ 市場で生き残る
関門 どこで詰まるか
魔の川 研究 → 開発。製品にする目処が立たない
死の谷 開発 → 事業化。資金や体制が続かない
ダーウィンの海 事業化 → 市場。競合との生存競争に勝てない

そしてキャズムは、市場に出たあと初期採用者から一般層へ広がるときの深い溝です。
3 つの関門とは別の話なので、混ぜないでください。

1. 技術経営と技術開発計画

根拠: シラバス 2-4-13

MOT とは?

MOT(Management Of Technology:技術経営)
= 技術を事業の価値に結びつけるための経営

技術を持っているだけでは利益にならない。
どの技術に投資し、どう事業化するかを経営判断として扱う。

技術ポートフォリオとは?

保有する技術を、技術水準や重要度などの軸で分類し、
投資配分を判断するための整理

PPM が事業を分類したのに対し、こちらは技術を分類する。

特許戦略とは?

自社技術を特許で守りつつ、他社特許との関係を管理する取組

権利化して独占するだけでなく、
あえて公開して標準化を狙う、他社と相互に使用を許諾する(クロスライセンス)
といった選択肢がある。

技術予測手法とは? 代表例は?

将来の技術の方向性を見通すための手法

デルファイ法(専門家に繰り返し意見を求めて収束させる)などがある。
不確実な未来を、複数人の判断を重ねて絞り込む。

2. イノベーションの型

根拠: シラバス 2-4-13

プロダクトイノベーションとプロセスイノベーションの違いは?

何を新しくするか
プロダクトイノベーション 製品・サービスそのもの
プロセスイノベーション 作り方・提供の仕組み(工程の改善、コスト削減)

モノか、作り方か。プロセスイノベーションは表に見えにくいが、
競争力に直結する。

オープンイノベーションとは?

自社だけで完結させず、外部の技術・アイデア・人材を取り込んで革新を起こす考え方

自前主義(クローズドイノベーション)の対義語。
不特定多数が集まって短期間で開発する催しをハッカソンという。

イノベーションのジレンマとは?

優良企業が既存顧客の要望に応え続けた結果、
新しい技術への転換が遅れて敗れる現象

合理的に行動しているのに負ける、という点が「ジレンマ」。
成功しているからこそ変われないという構造を指す。

キャズムとは?

新製品の普及過程で、初期採用者と、その後の一般層との間にある深い溝

ここを越えられずに消える製品が多い。
魔の川・死の谷・ダーウィンの海が事業化までの関門なのに対し、
キャズムは市場に出たあとの普及の関門。

3. 事業化までの関門

根拠: シラバス 2-4-13

魔の川・死の谷・ダーウィンの海を、順に説明せよ。

関門 どこからどこへ 何が壁か
魔の川 研究 → 開発 製品化の目処が立たない
死の谷 開発 → 事業化 資金・人材・体制が続かない
ダーウィンの海 事業化 → 市場定着 競合との生存競争

川 → 谷 → 海と、だんだん広くなる順で覚える。

4. 新しい事業の作り方

根拠: シラバス 2-4-13

デザイン思考とペルソナ法の関係は?

デザイン思考 = 利用者の視点から課題を捉え直し、試作と検証を繰り返して解を作る考え方

その中で、典型的な利用者像を具体的な人物として描く手法がペルソナ法。
年齢・職業・行動まで作り込むことで、
「誰のためか」がぶれなくなる。

PoC と PoV の違いは?

何を確かめるか
PoC(Proof of Concept:概念実証) 技術的に実現できるか
PoV(Proof of Value:価値実証) ビジネスとして価値があるか

作れるか(PoC)→ 儲かるか(PoV)の順に確かめる。

リーンスタートアップとは?

最小限の製品を素早く作って市場の反応を見て、
方向転換しながら事業を育てる進め方

「構築 → 計測 → 学習」を短く回す。
完成させてから出すのではなく、出しながら直す。

ビジネスモデルキャンバスとは?

事業の仕組みを 9 つの要素(顧客・価値提案・チャネル・収益の流れなど)に分けて
1 枚の図に整理する道具

事業の全体像を関係者で共有し、抜けを見つけるために使う。

バックキャスティングとは?

あるべき将来の姿を先に定め、そこから逆算して今やるべきことを決める考え方

現状の延長で考えるフォアキャスティングの対義語。
現状からは届かない目標(脱炭素など)を扱うときに使う。

API エコノミーとは?

API を公開・利用し合うことで、企業をまたいでサービスが結びつき、
新しい価値が生まれる経済圏

地図・決済・認証などを外部の API に任せることで、
自社は本業に集中できる。

VC と CVC の違いは?

誰が出資するか
VC(Venture Capital:ベンチャーキャピタル) 投資を本業とする投資会社が、成長が見込める企業へ出資する
CVC(Corporate Venture Capital:コーポレートベンチャーキャピタル) 事業会社が、自社の事業と関係するスタートアップへ出資する

CVC は財務的な利益だけでなく、自社事業との相乗効果も狙う点が違う。

このノートの 16 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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