業務プロセス
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
シラバス Ver.6.5 の小分類 19「業務プロセス」(大分類 3:システム戦略/中分類 6:システム戦略)。
2026-08-05 にシラバス本文と突合済み。
0. 何を押さえるか
3 つの塊があります。
| 塊 | 中身 |
|---|---|
| 業務を図に描く | E-R図・DFD・BPMN |
| 業務を改善する | BPR・BPM・ワークフロー・RPA |
| 働き方とデータ | BYOD・IoT・M2M・各種の連絡手段・情報銀行 |
図の 3 つは何を描く図かで区別します。
- E-R図 … データの構造(何と何が関係しているか)
- DFD … データの流れ
- BPMN … 業務の手順
そして BPR と BPM は毎回問われます。BPR は一度きりの抜本改革、BPM は継続的な改善です。
1. 業務を図に描く
根拠: シラバス 3-6-19
E-R 図と DFD の違いは?
| 何を描くか | |
|---|---|
| E-R図(Entity Relationship Diagram) | データの構造。実体(エンティティ)どうしの関連 |
| DFD(Data Flow Diagram) | データの流れ。処理・データストア・外部との出入り |
構造か流れか。 E-R 図はデータベース設計に、DFD は業務分析に使う。
BPMN とは?
BPMN(Business Process Model and Notation)
= 業務の流れを、統一された記号で表す表記法
開始・終了・作業・分岐などが記号として決まっているので、
業務部門と IT 部門が同じ図を同じ意味で読める。
2. 業務を改善する
根拠: シラバス 3-6-19
BPR と BPM の違いは?
| どう改善するか | |
|---|---|
| BPR(Business Process Reengineering) | 既存の業務を白紙から抜本的に再設計する(一度きりの大改革) |
| BPM(Business Process Management) | 業務を継続的に監視・改善し続ける(PDCA を回す) |
BPR は一度きり、BPM は回し続ける。 ここが最頻出の分かれ目。
ワークフローシステムとは?
申請・承認などの業務の流れを、あらかじめ定義してシステム上で回す仕組み
「誰の承認を経て、次に誰へ回すか」を決めておく。
紙の回覧を電子化したもので、滞留している場所が見えるのが利点。
RPA とは? 何が得意で何が苦手か?
RPA(Robotic Process Automation)
= 定型的な事務作業を、ソフトウェアのロボットが代行する仕組み
| 得意 | 手順が決まった繰り返し作業(転記・照合・帳票作成) |
| 苦手 | 判断を伴う作業、手順が頻繁に変わる作業 |
画面操作をまねる形が多く、画面が変わると動かなくなるという弱点がある。
3. 働き方と機器
根拠: シラバス 3-6-19
BYOD とは? 何が問題になるか?
BYOD(Bring Your Own Device)
= 個人所有の端末を業務に使うこと
導入費用を抑えられ、使い慣れた端末で働けるのが利点。
一方で私物なので会社が管理しきれず、
紛失・不正アプリ・退職時のデータ回収が課題になる。
IoT と M2M の違いは?
| 何か | |
|---|---|
| IoT(Internet of Things) | あらゆるモノがインターネットにつながる |
| M2M(Machine to Machine) | 機械どうしが人を介さず直接通信する |
M2M は人を介さないことが主眼、IoT はインターネットにつながることが主眼。
M2M はインターネットを使わない閉じた通信でも成立する。
4. 情報を伝える手段
根拠: シラバス 3-6-19
Web 会議・電子メール・電子掲示板・チャットは、どう使い分けるか?
| 手段 | 性質 |
|---|---|
| Web会議 | 同期的。表情や資料を共有して議論する |
| 電子メール | 非同期。記録が残り、宛先を明示できる |
| 電子掲示板 | 非同期。不特定多数が読み書きする |
| チャット | 半同期。短いやり取りを速く重ねる |
同期か非同期か、相手が特定されているかで選ぶ。
SMS と SNS の違いは?
| 何か | |
|---|---|
| SMS(Short Message Service) | 電話番号あてに短い文字を送るサービス |
| SNS(Social Networking Service) | 利用者どうしのつながりを軸にした交流の場 |
SMS は電話番号だけで届くので、本人確認(二要素認証)にも使われる。
個人が日々の記録を発信するブログも、情報発信の手段の 1 つ。
5. 個人データの活用
根拠: シラバス 3-6-19
シェアリングエコノミーとは?
個人が持つ資産や時間を、必要とする人と共有・貸し借りする経済の仕組み
空き部屋・自動車・スキルなど。
遊休資産を活用できる一方、提供者が事業者でないため責任の所在が曖昧になりやすい。
ライフログとは?
個人の行動・体験を、デジタルデータとして記録したもの
位置情報、購買履歴、健康データ、閲覧履歴など。
価値の高いデータである一方、そのまま個人の生活の記録なので扱いに注意が要る。
情報銀行と PDS の違いは?
| 誰がデータを管理するか | |
|---|---|
| 情報銀行 | 事業者が本人の同意にもとづき、個人データを預かって第三者に提供する |
| PDS(Personal Data Store) | 本人が自分のデータを蓄積・管理し、提供先を自分で決める |
預ける(情報銀行)か、自分で持つ(PDS)かが分かれ目。
どちらも「データは本人のもの」という前提に立っている。