プロジェクトマネジメント
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
シラバス Ver.6.5 の小分類 27「プロジェクトマネジメント」(大分類 5:プロジェクトマネジメント/中分類 10:プロジェクトマネジメント)。
2026-08-05 にシラバス本文と突合済み。
0. 何を押さえるか
プロジェクトとは、期限があり、目的が定まっていて、終わったら解散する活動です。
定常業務(終わりのない繰り返し)との違いがここにあります。
出題は 3 つに絞られます。
| 押さえどころ | |
|---|---|
| WBS | 作業を階層に分解する。見積りとスケジュールの土台 |
| アローダイアグラムとガントチャート | 依存関係を見るか、期間を見るか |
| リスクの対応策 4 つ | 回避・軽減・受容・転嫁 |
とくにアローダイアグラムとガントチャートの違いは毎回出ます。
1. プロジェクトの立ち上げと関係者
根拠: シラバス 5-10-27
プロジェクト憲章とは?
プロジェクトの目的・成果物・期間・予算・責任者などを定め、
プロジェクトの開始を正式に承認する文書
これによってプロジェクトマネージャに権限が与えられる。
何のためにやるのかが揺れたときに立ち返る拠りどころになる。
プロジェクトマネージャ・プロジェクトメンバー・ステークホルダの関係は?
| 誰か | |
|---|---|
| プロジェクトマネージャ | 計画・実行・完了に責任を持ち、意思決定する人 |
| プロジェクトメンバー | 実際に作業を担当する人 |
| ステークホルダ | 発注者・利用部門・経営層・取引先など、利害を持つすべての関係者 |
ステークホルダはメンバーより広い。 プロジェクトに参加していない人も含む。
2. 作業の分解と日程
根拠: シラバス 5-10-27
WBS とは? 何のために作るか?
WBS(Work Breakdown Structure)
= プロジェクトの作業を階層的に分解した構成図
分解する理由は 3 つ。
- 作業の漏れを防ぐ
- 一つひとつが小さくなるので見積りの精度が上がる
- 担当と責任を割り当てられる
スコープ(やること)を目に見える形にしたものでもある。
プロジェクトスコープマネジメントとは?
プロジェクトで「やること」と「やらないこと」の範囲を定め、
勝手に広がらないよう管理すること
範囲が徐々に膨らむことをスコープクリープという。
WBS に無い作業が入り込むと、期間も費用も守れなくなる。
アローダイアグラムとガントチャートの違いは?
| 何が分かるか | |
|---|---|
| アローダイアグラム | 作業の順序・依存関係。どの経路が全体の期間を決めているか(クリティカルパス) |
| ガントチャート | 各作業の開始・終了と進捗。横棒で期間を表す |
依存関係を見るならアロー、進捗を見るならガント。
ガントチャートからはクリティカルパスが読めない——これが分かれ目。
3. コミュニケーションとリスク
根拠: シラバス 5-10-27
プロジェクトコミュニケーションマネジメントとは?
必要な情報を、必要な人へ、適切な時期に届くようにする管理
誰に何をどの頻度で報告するかをあらかじめ決めておく。
プロジェクトの失敗は技術的な理由より情報が伝わっていなかったことに
起因する場合が多い、というのがこの領域が独立している理由。
プロジェクトリスクマネジメントの流れは?
リスクの特定 → 分析(発生確率と影響度)→ 対応策の計画 → 監視
リスクは悪いことだけを指すとは限らない(好機も不確実性の一種として扱う)。
起きてから考えるのでは遅いので、起きる前に決めておくのが要点。
リスクの対応策 4 つとは?
| 対応 | 何をするか |
|---|---|
| 回避 | リスクの原因そのものを取り除く(その作業をやめる) |
| 軽減 | 発生確率か影響を小さくする |
| 受容 | 対策せず、起きたら対応する(影響が小さいとき) |
| 転嫁 | 第三者に移す(保険をかける、外部に委託する) |
回避は「やらない」、転嫁は「他人に持たせる」。
受容も立派な対応策で、「何もしない」と決めることが含まれる。