システム開発技術
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
シラバス Ver.6.5 の小分類 25「システム開発技術」(大分類 4:開発技術/中分類 8:システム開発技術)。
2026-08-05 にシラバス本文と突合済み。
0. 何を押さえるか
要件定義 → 設計 → 実装 → テスト → 移行という一本道です。
出題の中心はテストの種類で、ここは 2 つの軸で整理すると混ざりません。
軸①:中身を見るか見ないか
| 何にもとづくか | |
|---|---|
| ホワイトボックステスト | プログラムの内部構造(分岐や経路を通す) |
| ブラックボックステスト | 仕様(入力と出力の対応だけを見る) |
軸②:どの段階か
単体テスト → 統合テスト → システムテスト → 受入れテスト
(作った人) (性能・負荷) (発注者)
引っかけの定番は回帰テストです。
新しく直したところではなく、直していないところが壊れていないかを見るテストです。
1. 設計とレビュー
根拠: シラバス 4-8-25
機能設計と詳細設計の違いは?
| 何を決めるか | |
|---|---|
| 機能設計 | 利用者から見た外側(画面、帳票、処理の流れ) |
| 詳細設計 | 開発者から見た内側(モジュールの構造、処理手順) |
外側から内側へ進む。機能設計は利用者が確認できるが、詳細設計はできない。
共同レビューとコードレビューの違いは?
| 何を、誰と確認するか | |
|---|---|
| 共同レビュー | 成果物(要件・設計)を、発注側と開発側が一緒に確認する |
| コードレビュー | 書かれたソースコードを、他の開発者が確認する |
共同レビューは認識の食い違いを早く見つけるため、
コードレビューは欠陥と読みにくさを見つけるため。
品質特性とは? 代表的なものを挙げよ。
ソフトウェアの品質を評価するための観点
| 特性 | 見るもの |
|---|---|
| 機能性 | required な機能を備えているか |
| 効率性 | 資源に対して十分な性能が出るか |
| 使用性 | 分かりやすく使いやすいか |
| 信頼性 | 障害なく動き続けるか |
機能要件は機能性に、非機能要件はそれ以外の特性に対応する。
2. 実装
根拠: シラバス 4-8-25
コーディングとデバッグの違いは?
| 何をするか | |
|---|---|
| コーディング | 設計にもとづいてプログラムを書く |
| デバッグ | 見つかった誤り(バグ)の原因を特定して取り除く |
デバッグはテストとも違う——
テストは欠陥を見つける作業、デバッグは直す作業。
3. テスト
根拠: シラバス 4-8-25
ホワイトボックステストとブラックボックステストの違いは?
| 何にもとづいて設計するか | |
|---|---|
| ホワイトボックステスト | 内部構造。分岐や経路を漏れなく通すことを狙う |
| ブラックボックステスト | 仕様。内部は見ず、入力に対する出力が正しいかを見る |
内部を見るか見ないか。
ホワイトボックスは単体テストで、ブラックボックスは結合以降で主に使う。
統合テストとは? 何を確かめるか?
個々のモジュールを組み合わせ、モジュール間のやり取りが正しいかを確かめるテスト
単体では正しく動いても、
受け渡すデータの形式や順序が食い違うことがある。
それを見つけるのが目的。
性能テストと負荷テストの違いは?
| 何を見るか | |
|---|---|
| 性能テスト | 決められた条件で、要求どおりの応答時間・処理量が出るか |
| 負荷テスト | 想定を超える負荷をかけたときの挙動(どこで限界が来るか) |
基準を満たすか(性能)か、限界を探る(負荷)か。
どちらも非機能要件を確かめるテスト。
回帰テスト(リグレッションテスト)とは?
修正した箇所ではなく、修正していない箇所が壊れていないかを確かめるテスト
1 か所の変更が思わぬところに影響することがあるため、
すでに通っていたテストをもう一度流す。
「直したところを確かめるテスト」ではない——最頻出の引っかけ。
受入れテストと妥当性確認テストとは? 誰が行うか?
受入れテスト = 発注者が、要件どおりのものが納品されたかを確かめるテスト
妥当性確認テスト = 実際の業務で使えるか(要求を満たしているか)を確かめるテスト
いずれも発注側・利用部門が主体。
ここに合格すると検収となり、支払いと運用開始につながる。
4. 移行と見積り
根拠: シラバス 4-8-25
移行では何を行うか?
新しいシステムへ切り替える作業
- 既存データの変換と投入
- 並行稼働(旧システムと新システムを一定期間そろえて動かす)
- 利用者への教育と利用者マニュアルの提供
失敗すると業務が止まるので、切り戻しの手順も用意しておく。
ファンクションポイント法とは?
FP(Function Point)法
= 画面・帳票・ファイルなど、利用者から見た機能の数と複雑さから
開発規模を見積もる方法
利用者から見える単位で数えるので、
プログラムの行数と違い、言語や開発者の書き方に左右されない。
類推見積法と相対見積の違いは?
| どう見積もるか | |
|---|---|
| 類推見積法 | 過去の似た案件の実績をもとに見積もる |
| 相対見積 | 基準となる作業と比べて何倍かで見積もる(絶対的な時間を出さない) |
相対見積はアジャイル開発でよく使われる。
人は「何時間か」より「あれより大きいか小さいか」のほうが正確に答えられる、
というのが根拠。