システムの構成
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
シラバス Ver.6.5 の小分類 43「システムの構成」(大分類 8:コンピュータシステム/中分類 16:システム構成要素)。
2026-08-05 にシラバス本文と突合済み。
0. 何を押さえるか
デュアルシステムとデュプレックスシステムが最頻出です。名前が似ていて中身が違います。
| 平常時の予備機 | 切り替え | |
|---|---|---|
| デュアルシステム | 同じ処理を並行して行い、結果を照合する | 片方が壊れても止まらない |
| デュプレックスシステム | 待機している(別の仕事をしている場合も) | 障害時に切り替える |
デュアルは二重で同時、デュプレックスは待機——
「同じことを 2 つやる」か「片方は控えている」かの違いです。
もう 1 つの柱は処理の形態です。
| いつ処理するか | |
|---|---|
| 対話型処理 | 利用者の操作に応じてその都度 |
| リアルタイム処理 | 発生と同時に、決められた時間内に |
| バッチ処理 | 一定量をためて一括で(夜間の集計など) |
1. 処理をどこで行うか
根拠: シラバス 8-16-43
集中処理と分散処理の違いは?
| どこで処理するか | |
|---|---|
| 集中処理 | 1 台の大型機にまとめる。管理しやすいが、そこが止まると全滅 |
| 分散処理 | 複数の機器に分ける。障害に強く拡張しやすいが、管理が複雑 |
並列処理は、1 つの処理を複数の装置で同時に行うこと
(分散処理の中の 1 つの形)。
クライアントサーバシステムとピアツーピアの違いは?
| 役割 | |
|---|---|
| クライアントサーバシステム | 役割が分かれている(要求する側/応える側) |
| ピアツーピア | すべての機器が対等で、互いに要求も提供もする |
クライアントサーバは管理しやすく、
ピアツーピアはサーバがないので中心が落ちても止まらない。
Web システムとは?
Web ブラウザをクライアントとして使う、クライアントサーバシステム
利用者側に専用ソフトを入れなくてよいので、
配布と更新の手間がかからないのが最大の利点。
2. 止まらないようにする
根拠: シラバス 8-16-43
デュアルシステムとデュプレックスシステムの違いは?
| 構成 | |
|---|---|
| デュアルシステム | 2 系統が同じ処理を並行して行い、結果を照合する。片方が故障しても処理を続けられる |
| デュプレックスシステム | 一方が稼働し、もう一方は待機する。障害時に切り替える |
デュアル=同時、デュプレックス=待機。 最頻出の対。
デュアルは信頼性が高いぶん費用も倍かかる。
クラスタとレプリケーションの違いは?
| 何をするか | |
|---|---|
| クラスタ | 複数のコンピュータを1 台のように連携させる(負荷分散・障害時の引き継ぎ) |
| レプリケーション | データの複製を別の場所に作り、同期し続ける |
機器を束ねるのがクラスタ、データを写すのがレプリケーション。
NAS と RAID の違いは?
| 何か | |
|---|---|
| NAS | ネットワークに直接つなぐ記憶装置。複数の PC から共有できる |
| RAID | 複数のディスクを組み合わせ、速度や信頼性を高める技術 |
NAS は装置、RAID は方式。 NAS の中で RAID を使うことも多い。
RAID には、分散して速くする構成と、複製して壊れに備える構成がある。
3. 仮想化
根拠: シラバス 8-16-43
仮想化の 3 つの方式は?
| 方式 | どう動くか |
|---|---|
| ホスト型 | OS の上に仮想化ソフトを載せ、その上でゲスト OS を動かす |
| ハイパーバイザー型 | ハードウェアの上に直接仮想化基盤を置き、その上で OS を動かす |
| コンテナ型 | OS を共有し、アプリの実行環境だけを分離する |
下へ行くほど軽い。 コンテナ型は OS を丸ごと持たないので、
起動が速く、資源の消費が少ない。
VM と VDI の違いは?
| 何か | |
|---|---|
| VM(Virtual Machine:仮想マシン) | ソフトウェアで作られた仮想のコンピュータそのもの |
| VDI(Virtual Desktop Infrastructure:デスクトップ仮想化) | 利用者のデスクトップ環境をサーバ側に集約する仕組み |
VDI は端末にデータを残さないので、
紛失・盗難時の情報漏えいに強い。シンクライアントと組み合わせて使う。
シンクライアントとは?
処理とデータをサーバ側に置き、手元の端末は入出力だけを担う方式
端末にデータが残らないので、
紛失時の情報漏えいリスクが小さく、管理も集中できる。
一方で、ネットワークが切れると何もできない。
マイグレーションとライブマイグレーションの違いは?
| 何をするか | |
|---|---|
| マイグレーション | システムやデータを別の環境へ移すこと |
| ライブマイグレーション | 仮想マシンを稼働させたまま別の物理サーバへ移すこと |
ライブマイグレーションにより、
サービスを止めずに保守作業ができる。仮想化の大きな利点の 1 つ。
4. 処理の形態
根拠: シラバス 8-16-43
対話型処理・リアルタイム処理・バッチ処理の違いは?
| いつ処理するか | 例 | |
|---|---|---|
| 対話型処理 | 利用者の操作に応じてその都度 | 検索、入力画面 |
| リアルタイム処理 | 発生と同時に、決められた時間内に | 座席予約、制御システム |
| バッチ処理 | 一定量をためて一括で | 夜間の集計、給与計算 |
バッチ処理は即時性が要らない代わりに、まとめて効率よく処理できる。