みならいノート

IT パスポート 2026年度版

サービスマネジメントシステム

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

シラバス Ver.6.5 の小分類 29「サービスマネジメントシステム」(大分類 6:サービスマネジメント/中分類 11:サービスマネジメント)。
2026-08-05 にシラバス本文と突合済み。

0. 何を押さえるか

サービスを支える管理活動が並びます。最大の山はインシデント管理と問題管理の違いです。

目的 いつ終わるか
インシデント管理 とにかく早く復旧させる サービスが戻った時点
問題管理 根本原因を突き止めて再発を防ぐ 原因を除去した時点

インシデント管理は原因を追わなくてよい——ここが要点です。
サーバを再起動して直ったならそれで終わり。なぜ落ちたかを調べるのは問題管理の仕事です。

もう 1 組、変更管理とリリース及び展開管理も対になります。
変更してよいか決めるのが変更管理、実際に本番へ出すのがリリース及び展開管理です。

1. 全体の枠組み

根拠: シラバス 6-11-29

サービスマネジメントシステムとは?

サービスを計画・提供・改善するための、方針・手順・資源の仕組み全体

個々の管理活動(インシデント管理、変更管理…)を束ねたもの。
サービスの要求事項(利用者が求める内容と水準)を出発点とし、
PDCA を回して継続的改善につなげる。

サービスカタログとは?

提供しているサービスの一覧と、その内容・水準・費用・申込方法をまとめたもの

利用者が「何を頼めるのか」を知るための窓口になる。
これが無いと、個別の問い合わせ対応に追われることになる。

2. 日々の運用

根拠: シラバス 6-11-29

インシデント管理と問題管理の違いは?

目的
インシデント管理 サービスをできるだけ早く復旧させる
問題管理 インシデントの根本原因を特定し、再発を防ぐ

インシデント管理は原因を追わなくてよい。
再起動や切り替えで復旧すればそこで完了する。

原因究明は問題管理が引き受ける。この分担があることで、
復旧が原因調査に引きずられて遅れない。

サービス要求管理とインシデント管理の違いは?

何を扱うか
サービス要求管理 あらかじめ想定された依頼(パスワード再発行、アカウント追加、機器の貸出)
インシデント管理 サービスの中断・品質低下(障害)

通常どおりの依頼か、異常か。 手順が決まっているものは要求管理で処理する。

エスカレーションとは?

担当者だけでは解決できない案件を、上位の担当者や管理者へ引き継ぐこと

引き継ぐ基準(何分以内に解決しなければ、どのレベルへ)を
あらかじめ決めておくのが要点。
決めていないと、担当者が抱えたまま時間だけが過ぎる。

SPOC とは?

SPOC(Single Point Of Contact:単一窓口)
= 利用者からの問い合わせを 1 か所で受け付ける仕組み

サービスデスクがこれにあたる。

利用者が「どこに聞けばいいか」を考えなくてよくなり、
提供者側も問い合わせの全体像を把握できる。

FAQ・チャットボット・AIOps は、それぞれ何を担うか?

何をするか
FAQ よくある質問と回答を公開し、利用者が自分で解決できるようにする
チャットボット 対話形式で自動応答し、一次対応を担う
AIOps 運用データを AI で分析し、障害の予兆検知や原因の絞り込みを行う

FAQ とチャットボットは問い合わせを減らす側、
AIOps は運用そのものを賢くする側。

3. 変更と移行

根拠: シラバス 6-11-29

構成管理とは?

サービスを構成する要素(ハードウェア、ソフトウェア、設定、文書)と
その関係を正確に把握・記録する活動

これが無いと、変更したときに何に影響するか分からない。
変更管理・インシデント管理の土台になる。

変更管理とリリース及び展開管理の違いは?

何をするか
変更管理 変更を実施してよいかを評価し、承認する
リリース及び展開管理 承認された変更を、実際に本番環境へ反映する

決めるのが変更管理、出すのがリリース及び展開管理。
勝手な変更を防ぐために、この 2 つは分けられている。

サービスの移行とサービス受入れ基準とは?

サービスの移行 = 新しいサービスや変更したサービスを、
本番環境へ移して運用を始めること

サービス受入れ基準 = 移行してよいと判断するための条件
(テストの完了、文書の整備、運用体制の準備、切り戻し手順の用意など)。

基準を先に決めておくことで、「とりあえず出す」を防ぐ。

4. 使い続けられる状態を保つ

根拠: シラバス 6-11-29

サービス可用性管理とサービス継続管理の違いは?

何に備えるか
サービス可用性管理 日常の停止時間を減らし、合意した稼働率を保つ
サービス継続管理 災害など重大な事態が起きても、事業を継続・復旧できるようにする

平時か、非常時か。 サービス継続管理は BCP と結びつく。

需要管理とは?

利用の量を予測し、必要な資源(処理能力・回線・要員)を過不足なく用意する活動

多すぎれば費用の無駄、少なければ性能不足になる。
繁忙期やキャンペーンなど、変動を見越して備えるのが目的。

サービスレベル管理(SLM)とサービスの報告とは?

SLM = 合意した水準(SLA)を満たしているかを継続的に測定・評価し、
維持・改善する活動

その結果を利用者へ示すのがサービスの報告。

測って終わりにせず、報告して合意を見直すところまでが SLM。
これが継続的改善の入口になる。

このノートの 13 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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