エンジニアリングシステム
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
シラバス Ver.6.5 の小分類 15「エンジニアリングシステム」(大分類 2:経営戦略/中分類 5:ビジネスインダストリ)。
2026-08-05 にシラバス本文と突合済み。
0. 何を押さえるか
ものづくりを支える仕組みです。用語は 9 つと少なく、
在庫をどう扱うかという一点で整理できます。
| 考え方 | 在庫の扱い |
|---|---|
| MRP | 生産計画から必要量を先に計算して手配する(押し出し型) |
| JIT / かんばん方式 | 必要になった時点で後工程が前工程へ取りに行く(引っ張り型) |
MRP は計画で押す、JIT は需要で引く——ここが対比の軸です。
そして JIT を含む、ムダを徹底的に省く生産思想全体がリーン生産方式です。
1. 設計と生産の技術
根拠: シラバス 2-5-15
CAD とコンカレントエンジニアリングの関係は?
CAD(Computer Aided Design)= コンピュータを使って設計を行うこと
設計データを共有できるので、
設計・生産準備・調達などを同時並行で進めることができる。
この進め方をコンカレントエンジニアリングという。
順番に進めるより開発期間が短くなるのが利点。
シミュレーションとセンシング技術は、ものづくりでどう使われるか?
| 何をするか | |
|---|---|
| シミュレーション | 試作前に、コンピュータ上で強度や動作を検証する |
| センシング技術 | センサで温度・振動・位置などを測り、状態を把握する |
試作の回数を減らし、稼働中の設備の異常を早く見つけられる。
デジタルツインはこの 2 つの上に成り立つ。
2. 生産方式
根拠: シラバス 2-5-15
MRP とは?
MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)
= 生産計画から、必要な部品や資材の量と時期を計算して手配する仕組み
計画にもとづいて先に手配する(押し出し型)。
計画が狂うと在庫が余る、という弱点がある。
JIT とかんばん方式の関係は?
JIT(Just In Time:ジャストインタイム)
= 必要なものを、必要なときに、必要なだけ作る(運ぶ)考え方
これを現場で実現する道具がかんばん方式——
後工程が「かんばん」を持って前工程に部品を取りに行き、
前工程はその分だけ作る。
在庫を極小化できるが、供給が途切れると止まるという弱点がある。
リーン生産方式とは?
ムダ(作りすぎ・在庫・手待ち・運搬など)を徹底的に省く生産思想
JIT はこの中の中心的な手法。
「リーン=ぜい肉のない」という語のとおり、
価値を生まない工程を削ることが目的。
FMS とは?
FMS(Flexible Manufacturing System:フレキシブル生産システム)
= 多品種少量生産に対応できる、柔軟な自動生産システム
同じ生産ラインで段取り替えをしながら異なる製品を作れるのが特徴。
少品種大量生産を前提とした従来のラインとの違いはここ。
生産方式の選択は、作る品種の多さと量で決まる。