e-ビジネス
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
シラバス Ver.6.5 の小分類 16「e-ビジネス」(大分類 2:経営戦略/中分類 5:ビジネスインダストリ)。
2026-08-05 にシラバス本文と突合済み。
0. 何を押さえるか
ネットで商売をするときに固有に生まれた仕組みの話です。
ネットだからできることが 2 つあり、それが出発点になります。
- 置き場所に限りがない → 売れ筋以外も並べられる(ロングテール)
- 複製の費用がほぼゼロ → 無料で配って一部から回収できる(フリーミアム)
後半はお金の仕組みです。ここは電子マネー・暗号資産・CBDC の三者の違いが問われます。
| 誰が発行するか | 価値の裏付け | |
|---|---|---|
| 電子マネー | 民間企業 | 前払いした法定通貨 |
| 暗号資産 | 発行主体がいない(分散) | 需給のみ(法定通貨の裏付けなし) |
| 中央銀行発行デジタル通貨(CBDC) | 中央銀行 | 法定通貨そのもの |
1. ネットならではの売り方
根拠: シラバス 2-5-16
ロングテールとは?
販売機会の少ない商品でも、種類を大量にそろえることで
全体として大きな売上になるという考え方
実店舗は棚に限りがあるので売れ筋を置くしかないが、
無店舗販売なら在庫や陳列の制約が小さく、これが成立する。
グラフにすると、少数の売れ筋の後ろに長い尾(テール)が伸びる形になる。
フリーミアムとは?
基本機能を無料で提供し、追加機能や上位版で課金する収益モデル
free(無料)+ premium(割増)の造語。
複製の費用がほぼゼロというデジタル財の性質があって初めて成り立つ。
e マーケットプレイスとオンラインモールの違いは?
| 誰の取引の場か | |
|---|---|
| eマーケットプレイス | 企業間(BtoB)の取引を仲介する電子市場 |
| オンラインモール | 複数の店舗が出店する、消費者向けの仮想商店街 |
どちらも場を提供する形だが、相手が企業か消費者かが違う。
電子オークションとエスクローサービスの関係は?
電子オークション = ネット上で競りにより価格を決める売買
個人間の取引では相手が信用できないため、
エスクローサービス(第三者が代金を預かり、商品到着後に売り手へ渡す)を使う。
代金を先に払う不安と、商品を先に送る不安の両方を解消する仕組み。
クラウドソーシングとは?
インターネットを通じて、不特定多数に業務を委託すること
設計・デザイン・データ入力などを、必要なときに必要なだけ発注できる。
(コンピュータ資源を借りるクラウドコンピューティングとは別の話。)
2. 金融分野のサービス
根拠: シラバス 2-5-16
インターネットバンキングとインターネットトレーディングの違いは?
| 何をするか | |
|---|---|
| インターネットバンキング | 残高照会・振込など銀行取引をオンラインで行う |
| インターネットトレーディング | 株式などの証券取引をオンラインで行う |
銀行か証券かの違い。
電子マネーと暗号資産の違いは?
| 発行主体 | 価値の裏付け | |
|---|---|---|
| 電子マネー | 民間企業 | 前払いした法定通貨(1 円=1 円) |
| 暗号資産 | 特定の発行主体がいない | 需給のみ。価格が変動する |
暗号資産は法定通貨の裏付けを持たないため価値が変動する。
資金決済法で規制されている。
中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)とは?
中央銀行がデジタル形式で発行する法定通貨
暗号資産と技術は似ていても、発行するのが中央銀行で、法定通貨そのものである点が
決定的に違う。価値は変動しない。
アカウントアグリゲーションとは?
複数の金融機関の口座情報を 1 つの画面にまとめて表示するサービス
銀行・証券・クレジットカードの残高や明細を横断して見られる。
家計簿サービスの基盤になっている。
eKYC とは?
eKYC(electronic Know Your Customer)
= オンラインで完結する本人確認
スマートフォンで本人と本人確認書類を撮影して送るなど。
郵送での確認が不要になり、口座開設が即日で済むようになった。
AML・CFT ソリューションとは?
AML・CFT(Anti-Money Laundering・Countering the Financing of Terrorism:
マネーロンダリング・テロ資金供与対策)ソリューション
= 不正な資金の流れを検知・防止する仕組み
取引パターンから疑わしいものを見つける。
eKYC による本人確認と組み合わせて使われる。
3. IC カード・RFID 応用システム
根拠: シラバス 2-5-16
IC カード・RFID 応用システムは、e-ビジネスでどう使われるか?
IC カード … 交通系の乗車券、電子マネー、社員証などに使われる。
非接触で読み書きでき、偽造が難しい。
RFID 応用システム … 商品にタグを付け、
在庫管理・棚卸し・レジでの一括読み取りに使う。
バーコードと違い、直接の視認が不要で複数を同時に読めるのが利点。