仮定法
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 高等学校 エ(イ)h。
0. どういうまとまりか
事実に反することを言う形です。中学では仮定法過去(If I were ~)までを扱いました。
高校で加わるのは、過去の事実に反する仮定と、その応用です。
| 形 | いつのことか |
|---|---|
| If + 主語 + 過去形, 主語 + would / could + 原形 | 現在の事実に反する |
| If + 主語 + had done, 主語 + would / could have done | 過去の事実に反する |
時制を 1 つ後ろにずらすことで「事実ではない」を表しています。
現在のことを言うのに過去形、過去のことを言うのに過去完了——この 1 段のずれが仮定法の正体です。
| 応用 | 意味 |
|---|---|
| I wish + 仮定法 | 〜ならいいのに/〜だったらよかったのに |
| as if + 仮定法 | まるで〜であるかのように |
| if の省略 → 倒置 | Were I ~ / Had I ~ |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- be 動詞は主語に関係なく were
- 帰結節の形で「いつのことか」が決まる(would do なら現在、would have done なら過去)
- if が消えたら倒置を疑う(Were / Had / Should が文頭)
1. 仮定法過去
根拠: 学習指導要領 高-エ-(イ)-h
If I ____ his address, I would write to him.
彼の住所を知っていれば、手紙を書くでしょう。
彼の住所を知っていれば、手紙を書くでしょう。
knew
仮定法過去は If + 主語 + 過去形, 主語 + would / could + 原形で、言っているのは現在のこと。過去形を使うが、実際はそうではない。
If I ____ rich, I would travel around the world.
もし私が金持ちなら、世界中を旅するのに。
もし私が金持ちなら、世界中を旅するのに。
were
be 動詞は主語が I でも were。
If I knew her number, I ____ call her.
彼女の番号を知っていれば、電話できるのに。
彼女の番号を知っていれば、電話できるのに。
could
「できるのに(実際はできない)」は could。
2. 仮定法過去完了
根拠: 学習指導要領 高-エ-(イ)-h
If I ____ about it, I would have come.
それについて知っていたら、私は来たでしょう。
それについて知っていたら、私は来たでしょう。
had known
仮定法過去完了は If + 主語 + had + 過去分詞, 主語 + would / could have + 過去分詞で、過去のことを言う。あのとき実際にはそうしなかった、という振り返り。
If I ____ harder, I would have passed the exam.
もっと一生懸命勉強していたら、試験に合格していただろうに。
もっと一生懸命勉強していたら、試験に合格していただろうに。
had studied
実際には勉強せず、合格しなかった。
If you had told me, I ____ you.
言ってくれていたら、助けられたのに。
言ってくれていたら、助けられたのに。
could have helped
帰結節が could have + 過去分詞。
If I had studied harder, I ____ a doctor now.
もっと勉強していたら、私は今は医者でしょう。
もっと勉強していたら、私は今は医者でしょう。
would be
条件は過去、結果は現在のことだから。過去にしなかったことが今の状態に響いている場合は、if 節を過去完了に、帰結節を would + 原形にする(混合型)。
3. I wish と as if
根拠: 学習指導要領 高-エ-(イ)-h
I wish I ____ taller.
もっと背が高ければいいのに。
もっと背が高ければいいのに。
were
仮定法過去なら現在の願い(I wish I could speak French. =今話せたらいいのに)、仮定法過去完了なら過去への後悔(I wish I had not said that. =あのとき言わなければよかった)。
I wish I ____ that.
あんなことを言わなければよかった。
あんなことを言わなければよかった。
had not said
実際には言ってしまった(過去への後悔)。
He speaks English ____ he were American.
彼はまるでアメリカ人のように英語を話します。
彼はまるでアメリカ人のように英語を話します。
as if
as if + 仮定法は「まるで〜であるかのように」で、実際はそうではない。主節より前のことなら過去完了にする(She looked as if she had seen a ghost.)。
He talks ____ he were a teacher.
彼はまるで先生であるかのように話す。
彼はまるで先生であるかのように話す。
as if
as though も同じ意味。
She looked as if she ____ a ghost.
彼女はまるで幽霊を見たかのような顔をしていた。
彼女はまるで幽霊を見たかのような顔をしていた。
had seen
見た(と例える出来事)のは、そう見えた時より前。
4. if の省略と倒置
根拠: 学習指導要領 高-エ-(イ)-h
____ need help, please call me.
もし助けが必要なら、電話してください。
もし助けが必要なら、電話してください。
Should you
if を省略すると were / had / should が主語の前に出る(倒置)。If I were you → Were I you、If I had known → Had I known。かたい書き言葉で使われる。文頭が Were / Had なら仮定法と読む。
____ you, I would accept the offer.
もし私があなたなら、その申し出を受けるだろう。
もし私があなたなら、その申し出を受けるだろう。
Were I
If I were you ~ の if を省いた形。
____ the truth, I would have told you.
真実を知っていたら、あなたに話していただろう。
真実を知っていたら、あなたに話していただろう。
Had I known
If I had known ~ の if を省いた形。