みならいノート

簿記 3 級 2027年度版

電子記録債権とクレジット売掛金

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

出題区分表 第二 3「売掛金および買掛金ならびに電子記録債権等」エ・カ。

2027 年度から手形が 3 級の範囲外になり、その役割をこの 2 つが引き継いでいます。
古い教材では扱いが薄いので、ここは重点的にやってください。

0. どういう処理か

掛け取引のままだと、支払期日や譲渡の扱いが当事者間の約束にすぎません。
そこで「いつ・いくら払うか」を第三者の記録に載せて確定させる仕組みがあります。

仕組み 記録する場所 3 級での勘定
電子記録債権・債務 電子債権記録機関 電子記録債権(資産)/電子記録債務(負債)
クレジット決済 信販会社 クレジット売掛金(資産)

どちらも共通するのは、すでに計上してある売掛金・買掛金が、
別の勘定に姿を変える
という点です。新しく売上が立つわけではありません。

クレジット取引に固有なのは手数料です。信販会社が代金回収を代行する対価を取るので、
販売した側が手数料を負担します。3 級では販売時にまとめて計上します。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 電子記録債権・電子記録債務

根拠: 出題区分表 二-3-エ

売掛金を持っている側が発生記録を請求し、記録機関に登録されると電子記録債権になります。
債務者側から見れば電子記録債務です。すでにある債権債務の形が変わるだけです。

売掛金 ¥100,000 について、電子記録債権の発生記録が行われた。仕訳は?

借方 貸方
電子記録債権 100,000 売掛金 100,000

売上を新たに計上しない。 すでにある売掛金が電子記録債権に姿を変えるだけ。

買掛金 ¥100,000 について、電子記録債務の発生記録が行われた。仕訳は?

借方 貸方
買掛金 100,000 電子記録債務 100,000

債務者側から見た同じ取引。買掛金(負債)が電子記録債務(負債)へ振り替わる。

電子記録債権 ¥100,000 が決済され、当座預金に入金された。仕訳は?

借方 貸方
当座預金 100,000 電子記録債権 100,000

期日に払われて権利が消える。

電子記録債務 ¥100,000 が決済され、当座預金から引き落とされた。仕訳は?

借方 貸方
電子記録債務 100,000 当座預金 100,000

義務が消えるので借方。

電子記録債権が 2027 年度の 3 級で重要になった理由は?

手形(約束手形)が 3 級の範囲から削除され、その役割を引き継いだため

紙の手形・小切手が廃止される流れを受けた改定。
「期日を決めて後日払う」処理は、これからは電子記録債権で問われる。

電子記録債権を他社へ譲渡したときの処理は、3 級で問われる?

問われない

譲渡・割引は 2 級の範囲(区分表の「電子記録債権の譲渡、割引」は 2 級欄)。
3 級で扱うのは発生と決済だけ。

2. クレジット売掛金

根拠: 出題区分表 二-3-カ

クレジットカードで売り上げた場合、代金は客からではなく信販会社から入ってきます。
相手が客ではないので、通常の売掛金と区別してクレジット売掛金を使います。

商品 ¥100,000 をクレジット払いの条件で販売した。信販会社への手数料は販売代金の 4%(販売時に計上)。仕訳は?

借方 貸方
クレジット売掛金 96,000 売上 100,000
支払手数料 4,000

売上は総額 ¥100,000。 手数料を差し引いた ¥96,000 がクレジット売掛金になる。

クレジット売掛金は、手数料を引く前・引いた後のどちらの金額で計上する?

引いた後(信販会社から実際に入金される額)

信販会社に対して請求できるのは手数料控除後の額なので、その額が債権になる。
一方で売上は総額で計上する(値引きではないため)。

クレジット取引の手数料に使う勘定は?

支払手数料(費用)

売上を減らすのではなく、費用として別に計上する。
代金回収を代行してもらう対価であって、商品の値引きではないため。

上記のクレジット売掛金 ¥96,000 が普通預金に入金された。仕訳は?

借方 貸方
普通預金 96,000 クレジット売掛金 96,000

計上済みの債権が回収されるだけ。ここで手数料は出てこない(販売時に計上済み)。

クレジット売掛金と(通常の)売掛金の違いは?

代金を請求する相手が違う

売掛金は得意先そのものに請求する。クレジット売掛金は信販会社に請求する。
回収リスクと手数料の有無が変わるので勘定を分ける。

区分表でクレジット売掛金の項目に「キャッシュレス決済を含む」と書かれているのはなぜ?

カード以外の電子マネー・QR コード決済も同じ処理になるため

2027 年度の改定で明記された。決済手段の名前が何であれ、
決済事業者に対する債権 + 手数料という構造は同じ。

このノートの 12 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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