みならいノート

日本史探究 2027年度版

小国の分立と邪馬台国

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領「日本史探究」A (3) ア (ア) の「国家の形成」の始まりに当たります。
日本列島にまだ文字の記録がないころの小国(クニ)の姿を、中国の歴史書がどう書き残しているかを押さえます。

0. 何を押さえるか

弥生時代の日本列島には多くの小国が分かれて立っていました。その様子は、中国の歴史書に「倭」として記されています。
小国の王たちは、中国の皇帝に使いを送って権威を得ようとしました。

歴史書 書かれている時期 主な内容
『漢書』地理志 紀元前 1 世紀ごろ 倭人は百余国に分かれ、楽浪郡に定期的に使いを送る
『後漢書』東夷伝 1〜2 世紀 57 年に奴国王が使いを送り印綬を受ける。107 年に倭国王帥升らが生口を献上。のち倭国大乱
「魏志」倭人伝(『三国志』) 3 世紀 邪馬台国の卑弥呼が約 30 国を従える。239 年に魏へ使いを送る

取り違えやすい分かれ目は次の 3 つ。

1. 中国の史書に見える倭の小国

根拠: 学習指導要領 日本史探究-A-(3)-ア-(ア)

中国の漢は朝鮮半島に楽浪郡などを置き、周りの国々に影響を広げていました。
倭の小国の王たちは、中国に使いを送ることで、ほかの小国より優位に立とうとしました。

紀元前 1 世紀ごろの倭について、「百余国に分かれ、楽浪郡に定期的に使いを送っていた」と記す中国の歴史書は?

『漢書』地理志

倭についての最も古い記録の一つ。楽浪郡は漢が朝鮮半島に置いた拠点。

57 年、後漢の都洛陽に使いを送り、光武帝から印綬を受けたのは倭のどの国の王か?

奴国(『後漢書』東夷伝)

奴国は今の福岡市付近にあった小国と考えられている。

江戸時代に福岡県の志賀島で見つかった、「漢委奴国王」と刻まれた金印は何を示すと考えられているか?

『後漢書』東夷伝が記す、奴国王が光武帝から受けた印

記録と実物がつながる例として重要。

『後漢書』東夷伝が記す、2 世紀後半に倭で起きた争乱を何という?

倭国大乱

107 年に倭国王帥升らが生口(奴隷と考えられる人々)を献上したという記事の後、倭では長く争いが続いたとされる。

2. 邪馬台国と卑弥呼

根拠: 学習指導要領 日本史探究-A-(3)-ア-(ア)

倭国大乱のあと、小国たちは共同で邪馬台国の卑弥呼を女王に立て、争いはおさまりました。
その様子は「魏志」倭人伝にくわしく書かれています。

「魏志」倭人伝によると、邪馬台国の女王卑弥呼はどのように国を治めたか?

鬼道(呪術)によって人々を従えた

卑弥呼は人前にあまり姿を見せず、弟が政治を助けたと記されている。宗教的な権威が政治の力と結びついていた。

239 年、卑弥呼が使いを送った中国の王朝と、そこから与えられた称号は?

魏、「親魏倭王」

金印紫綬や銅鏡 100 枚などを与えられた。使いは朝鮮半島の帯方郡を経て魏の都へ向かった。

「魏志」倭人伝によると、邪馬台国と対立して争った国は?

狗奴国

卑弥呼は魏に使いを送り、狗奴国との争いの様子を伝えている。

卑弥呼の死後、邪馬台国ではどうなったか?

男の王が立つと国内が乱れ、一族の女性壱与(台与)を王に立てておさまった

266 年に晋へ使いを送った倭の女王は、壱与と考えられている。

3. 邪馬台国の社会と国家の形成

根拠: 学習指導要領 日本史探究-A-(3)-ア-(ア)

「魏志」倭人伝からは、邪馬台国にはすでに身分の差や税、市があったことが分かります。
小国の連合から、より大きなまとまりへと国家の形成が進んでいく途中の姿です。

「魏志」倭人伝に見える、邪馬台国の身分の呼び名は?

大人と下戸(そのほか奴婢もいた)

下戸は大人に道で出会うと、道端に退いて敬意を示したと記されている。

「魏志」倭人伝によると、邪馬台国が諸国を監視するために伊都国に置いた役人は?

一大率

邪馬台国を中心に、小国をまとめる仕組みがあったことを示す。租税を納める仕組みや市もあったと記されている。

邪馬台国の所在地をめぐる 2 つの説と、それぞれが意味することは?

近畿説なら近畿から九州北部までの連合、九州説なら九州北部の範囲の連合

近畿説をとると、邪馬台国がのちのヤマト政権につながると考えやすくなる。どちらの説も決め手を欠いている。

倭の小国の王たちが中国の王朝に使いを送ったのはなぜか?

中国の皇帝の権威を後ろ盾にして、ほかの小国より優位に立つため

先進的な文物を手に入れる目的もあった。中国の皇帝から王として認められることを冊封という。

このノートの 12 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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