みならいノート

日本史探究 2027年度版

寛永期の文化と元禄文化

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領「日本史探究」C (3) ア (ア) の、学問・文化の発展などを基に、幕藩体制の確立、近世の社会と文化の特色を理解する事項に当たります。
技術の向上と開発の進展で経済が豊かになったことが、17 世紀後半に上方の町人が担う元禄文化を生みました。

0. 何を押さえるか

江戸時代初めの寛永期の文化は、桃山文化を受け継ぎつつ、幕府・朝廷・京都の上層町人が担いました。
5 代綱吉のころの元禄文化は、京都・大坂の町人が主な担い手で、現実の世の中や人の心をえがく作品が生まれました。

寛永期の文化 元禄文化
時期 17 世紀前半 17 世紀後半〜18 世紀初め
担い手 幕府・朝廷・京都の上層町人 上方(京都・大坂)の町人
建築・美術 日光東照宮(権現造)、桂離宮(数寄屋造)、俵屋宗達「風神雷神図屏風」 尾形光琳「燕子花図屏風」、菱川師宣「見返り美人図」
文学・芸能 ― 井原西鶴(浮世草子)、松尾芭蕉(俳諧)、近松門左衛門(人形浄瑠璃の脚本)

取り違えやすい分かれ目は次の 3 つ。

1. 朱子学の広がり

根拠: 学習指導要領 日本史探究-C-(3)-ア-(ア)

戦乱が終わると、身分の上下と主従の秩序を重んじる朱子学が、幕府や藩に受け入れられていきました。

京都の禅僧から朱子学者となり、弟子の林羅山を徳川家康に推薦した人物は?

藤原惺窩

林羅山は家康から 4 代家綱まで仕え、林家が幕府の学問を代々担うもとになった。

なぜ幕府は朱子学を重んじたのか?

君臣・父子などの上下の秩序(大義名分)を重んじる教えが、身分制による支配を支えたから

学問・文化の発展は、幕藩体制の秩序を理論づける役割も持っていた。

朱子学の一派である南学から出て、神道と儒学を結びつけた垂加神道を唱えた人物は?

山崎闇斎

会津藩主保科正之に招かれた。京都で木下順庵らが広めた京学とは別の流れ。

2. 寛永期の文化

根拠: 学習指導要領 日本史探究-C-(3)-ア-(ア)

幕府の権威を示す豪華な霊廟と、簡素で洗練された書院風の建築が同じ時期に建てられました。

徳川家康を祀り、家光の時代に豪華に造り替えられた霊廟の建築様式は?

権現造(日光東照宮)

本殿と拝殿を石の間でつなぐ形。彫刻と彩色で飾り、幕府の権威を示した。

八条宮家の別荘で、書院造に茶室の要素を取り入れた数寄屋造の代表とされる建築は?

桂離宮

同じ寛永期、後水尾上皇は修学院離宮を営んだ。

「風神雷神図屏風」をえがき、装飾的な画風で琳派の祖とされる画家は?

俵屋宗達

同じころ本阿弥光悦は書・蒔絵・楽焼に優れ、京都の鷹ヶ峰に芸術家の集まる村を開いた。

有田焼で、上絵付の技法による赤絵を完成させた陶工は?

酒井田柿右衛門

朝鮮侵略の際に連れてこられた朝鮮人陶工の技術が、九州各地の窯業のもとになった。

3. 元禄文化の文学と芸能

根拠: 学習指導要領 日本史探究-C-(3)-ア-(ア)

経済の発展で豊かになった上方の町人が、自分たちの暮らしや欲望、義理と人情を作品にしました。

『好色一代男』『日本永代蔵』などの浮世草子で、町人の欲望や金銭をめぐる生活をえがいた作家は?

井原西鶴

もとは大坂の俳諧師。『世間胸算用』では大みそかの町人の懐具合をえがいた。

俳諧を芸術の域に高めた蕉風(正風)を確立し、『奥の細道』を著した人物は?

松尾芭蕉

さび・かるみなどを重んじ、各地を旅して門人を広げた。

『曽根崎心中』『国性爺合戦』など、人形浄瑠璃の脚本を書いた人物は?

近松門左衛門

『曽根崎心中』は実際の心中事件を題材にした世話物、『国性爺合戦』は歴史に題材をとった時代物。

元禄期の歌舞伎で、江戸で荒事を、上方で和事を得意とした役者はそれぞれ誰?

江戸=市川団十郎、上方=坂田藤十郎

荒事は勇ましい演技、和事は恋愛をえがくやわらかな演技。

4. 元禄文化の美術と学問

根拠: 学習指導要領 日本史探究-C-(3)-ア-(ア)

美術では琳派が大成され、庶民が買える版画の浮世絵が現れました。
学問でも、実際に役立つ研究が進みました。

「燕子花図屏風」「紅白梅図屏風」をえがき、琳派を大成した画家は?

尾形光琳

俵屋宗達の画風を学んだ。弟の尾形乾山は陶器で知られる。

「見返り美人図」で知られ、浮世絵を版画として広めてその祖とされる人物は?

菱川師宣

版画にしたことで安く大量に刷れるようになり、町人が絵を楽しめるようになった。

中国の暦を改めて日本独自の貞享暦をつくり、幕府の天文方に任じられた人物は?

渋川春海(安井算哲)

同じころ関孝和が和算を発達させ、貝原益軒が『大和本草』で本草学をまとめた。

このノートの 14 問を、暗記カードで復習できます

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