みならいノート

数学A 2027年度版

同じものを含む順列と組分け

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領 数学A (2) 場合の数と確率 ア (イ)「具体的な事象を基に順列及び組合せの意味を理解し,順列の総数や組合せの総数を求めること」のうち、同じものを含む順列・組分け・重複組合せ。

0. どういうまとまりか

「区別がつかないもの」が入ると、区別して数えたものを、区別できない分の並べ方で割ることになります。何で割るかがこのノートの中心です。

数えるもの 総数 割る理由
a が 個、b が 個、c が 個の順列 同じ文字どうしを入れかえても同じ並び
9 人を 3 人ずつ A、B、C の組に分ける 割らない(組に名前がある)
9 人を 3 人ずつ 3 組に分ける 組の名前を入れかえても同じ分け方
種類から重複を許して 個選ぶ ○ 個と| 本の並べ方

分かれ目は次の 3 つ。

1. 同じものを含む順列と最短経路

根拠: 学習指導要領 数学A-(2)-ア-(イ)

同じものを含む順列は、「どの位置に a を置くかを選び、残りの位置からどこに b を置くかを選ぶ」と考えると、組合せでも数えられます。

a が 個、b が 個、c が 個、合わせて 個()を 1 列に並べる同じものを含む順列の総数は?

全部を区別して並べた 通りのうち、a どうし・b どうし・c どうしを入れかえた 通りずつが同じ並びになる。

同じものを含む順列 を、組合せで表すと?()

か所から a を置く か所を選び、残り か所から b を置く か所を選ぶ。残りには c が入るので、選ぶのは 2 回でよい。

碁盤の目の道を、東へ 区画、北へ 区画進む最短経路の数は?

通り( 通り)

最短経路は「東」 個と「北」 個を 1 列に並べたものと 1 対 1 に対応する。

最短経路で「点 P を通る」経路の数は、どう数えるか?

(出発点から P までの最短経路の数)×(P から到着点までの最短経路の数)

前半を決め、そのそれぞれについて後半を決めるので積の法則。「P を通らない」経路は、全体から P を通る経路を引く。

2. 組分け

根拠: 学習指導要領 数学A-(2)-ア-(イ)

組分けは、まず組に名前がある(A 組、B 組、C 組)として組合せで数え、名前が無いときは名前の付け方の分を割ります。

異なる 9 個を、3 個ずつ A、B、C の 3 つの組 に分ける分け方は?

通り(最後の組は残りで決まる)

A に入る 3 個を選び、残り 6 個から B に入る 3 個を選ぶ。組に名前があるので割らない。

異なるものを、同じ個数ずつ区別のない 組に分けるとき、区別のある組で数えた数を何で割るか?

で割る

区別のない組の分け方 1 つに、組の名前 A、B、C… の付け方が 通りずつ対応するから。

異なる 6 個を 3 個・2 個・1 個の 3 組に分けるとき、組に名前がなくても割らなくてよいのはなぜか?

組の個数がすべて違うので、個数で組が区別できるから

通りのまま。組の名前を入れかえると個数が変わってしまい、同じ分け方にならない。

異なる 8 個を 4 個・2 個・2 個の区別のない 3 組に分けるとき、何で割るか?

で割る(個数が同じ 2 組の分だけ)

4 個の組は個数で区別できる。区別がつかないのは 2 個ずつの 2 組だけなので、 ではなく 。

3. 重複組合せ

根拠: 学習指導要領 数学A-(2)-ア-(イ)

同じ種類のものを何個選んでもよいとき、選んだもの 個を○で、種類の境目を|で表すと、選び方は ○ と|の並べ方になります。

種類のものから、重複を許して 個選ぶ重複組合せの総数は?

通り

○ 個と仕切り| 本の、合わせて か所から○の位置 か所を選ぶ。

重複組合せを○と|で表すとき、仕切り|は何本使うか?( 種類から選ぶ)

本

3 種類を分ける境目は 2 本。仕切りを 本にすると、1 つ多い数を数えてしまう。

方程式 の 0 以上の整数解の組 の個数は?

個

○ 個と|2 本の並べ方。1 つ目の仕切りの前の○の数が 、仕切りの間が 、後ろが 。

「どの種類も少なくとも 1 個は選ぶ」重複組合せは、どう数えるか?

先に各種類を 1 個ずつ選んでおき、残りを重複組合せで選ぶ

種類から 個で各 1 個以上なら、残り 個を 種類から選ぶので 通り。

練習問題

問 1 A、A、B、B、B、C の 6 文字を 1 列に並べる並べ方は何通りか。

60 通り

方針 1 列に並べるので順番は区別するが、A どうし・B どうしは区別がつかない。そこで、いったん 6 文字を全部区別して並べた数を求め、同じ文字どうしを入れかえただけの並び(見た目が同じになる分)の数で割る。

  1. 6 文字を全部区別して並べると、 通り
  2. A の 2 個を入れかえても同じ並びで、その入れかえ方は 通り。B の 3 個の入れかえ方は 通り。C は 1 個なので 通り
  3. 見た目が同じ並び 1 つにつき、 通りずつを重ねて数えている。
  4. 割る。

別解(組合せで数える):6 か所から A を置く 2 か所を選んで 通り、残り 4 か所から B を置く 3 か所を選んで 通り。C は残りの 1 か所に入るので、。

問 2 碁盤の目の道で、地点 S から東へ 5 区画、北へ 4 区画離れた地点 G まで最短経路で行く。点 P は S から東へ 2 区画、北へ 1 区画の交差点である。
(1) 最短経路は全部で何通りか。(2) P を通る経路は何通りか。(3) P を通らない経路は何通りか。

(1) 126 通り (2) 60 通り (3) 66 通り

方針 最短経路は、東へ 1 区画進むことを「東」、北へ 1 区画進むことを「北」と書くと、「東」5 個と「北」4 個を 1 列に並べたものと 1 対 1 に対応する。だから同じものを含む順列で数える。「P を通る」は前半(S から P)と後半(P から G)を続けて決めるので掛け、「P を通らない」は全体から引く。

  1. (1) 「東」5 個と「北」4 個、合わせて 個の並べ方を求める。 通り
  2. (2) S から P までは「東」2 個と「北」1 個の並べ方。 通り
  3. P から G までに進む区画を求める。東へ 区画、北へ 区画
  4. P から G までは「東」3 個と「北」3 個の並べ方。 通り
  5. 前半のそれぞれについて後半があるので掛ける。 通り
  6. (3) 経路は「P を通る」か「P を通らない」かのどちらかなので、全体から引く。 通り

問 3 6 人を 2 人ずつ 3 つの組に分ける。
(1) 組を A、B、C と区別するとき、分け方は何通りか。(2) 組を区別しないとき、分け方は何通りか。

(1) 90 通り (2) 15 通り

方針 組分けは、まず組に名前がある(A、B、C)として、「A に入る人を選び、残りから B に入る人を選ぶ」と組合せで数える。組を区別しないときは、3 組とも同じ人数で見分けがつかないので、名前の付け方の数 で割る。

  1. (1) 6 人から A に入る 2 人を選ぶ。 通り
  2. 残り 人から B に入る 2 人を選ぶ。 通り
  3. 最後に残った 2 人が C に入る(1 通り)ので、 通り
  4. (2) 組を区別しない分け方 1 つに対して、3 つの組に A、B、C の名前を付ける方法が 通りある。つまり (1) の 90 通りは、同じ分け方を 6 回ずつ数えている。
  5. 割る。 通り

確かめ:6 人のうちの 1 人に注目すると、その相手の選び方は 5 通り。残り 4 人のうちの 1 人に注目すると、その相手は 3 通り。最後の 2 人は自動的に組になるので、 通り。

問 4 8 人を 4 人、2 人、2 人の 3 つの組に分ける(組に名前はない)。分け方は何通りか。

210 通り

方針 まず組に名前をつけた(4 人の組、2 人の組その 1、2 人の組その 2)として組合せで数え、そのあと区別のつかない組の分だけ割る。区別がつかないのは人数が同じ組どうしだけなので、割る数は 2 人の組 2 つを入れかえる である。

  1. 8 人から 4 人の組に入る人を選ぶ。 通り
  2. 残り 人から、1 つ目の 2 人の組に入る人を選ぶ。 通り。最後に残った 2 人が 2 つ目の 2 人の組になる。
  3. 掛ける。 通り(2 人の組に「1 つ目」「2 つ目」の区別をつけた数)
  4. 実際には 2 人の組どうしは区別がつかず、入れかえた 通りずつが同じ分け方なので割る。 通り

ここで間違えやすい 3 組あるからと で割って 70 通りにしない。4 人の組は人数で見分けがつくので、2 人の組と入れかわることはない。

問 5 りんご、みかん、かきの 3 種類の果物から合わせて 6 個を買う(同じ種類をいくつ買ってもよい)。
(1) 買わない種類があってもよいとき、買い方は何通りか。(2) どの種類も少なくとも 1 個買うとき、買い方は何通りか。

(1) 28 通り (2) 10 通り

方針 買う順番は関係なく(組合せ)、同じ種類を何個買ってもよいので重複組合せ。買う果物を○、種類の境目を仕切り|で表すと、買い方は○と|の並べ方と 1 対 1 に対応する。(2) の「どの種類も少なくとも 1 個」は、先に 1 個ずつ買っておき、残りを自由に選ぶ問題に直す。

  1. (1) 買う 6 個を○ 6 個で表す。3 種類を分ける仕切り|は 本。たとえば ○○|○○○|○ は、りんご 2 個・みかん 3 個・かき 1 個を表す。
  2. ○と|を合わせた か所から、|を置く 2 か所を選べば並べ方が 1 つ決まる。 通り
  3. (2) 先に 3 種類を 1 個ずつ買う。残りは 個で、これはどの種類から選んでもよい。
  4. 残り 3 個を 3 種類から重複を許して選ぶ。○ 3 個と|2 本で、合わせて か所
  5. その 5 か所から|を置く 2 か所を選ぶ。 通り

ここで間違えやすい 仕切りを種類の数と同じ 3 本にしない(3 種類の境目は 2 本)。また、重複順列の にもしない。それは 6 個を買う順番まで区別した数である。

問 6 方程式 を満たす正の整数の組 はいくつあるか。

36 個

方針 0 以上の整数解なら、○と仕切り|の並べ方(重複組合せ)で数えられる。この問題は正の整数、つまり「どれも 1 以上」なので、先に 、、 に 1 ずつ配っておき、残りを 0 以上で分ける問題に直す。

  1. 、、 とおく。、、 が正の整数であることは、、、 が 0 以上の整数であることと同じ。
  2. もとの方程式に代入する。
  3. 左辺の を右辺に移項すると、 なので、
  4. この 0 以上の整数解は、○ 7 個と|2 本の並べ方と 1 対 1 に対応する。並べる場所は か所
  5. その 9 か所から|を置く 2 か所を選ぶ。 個

別解:○を 10 個並べ、○と○の間の か所から仕切りを入れる 2 か所を選ぶ。間にしか入れないので、どの部分にも○が 1 個以上入る。これも 個。

このノートの 12 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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