みならいノート

数学Ⅲ 2027年度版

合成関数

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領 数学Ⅲ (1) 極限 ア (エ)「合成関数や逆関数の意味を理解し,簡単な場合についてそれらを求めること。」。このノートは、2 つの関数を続けて行う合成関数の作り方と順序、関数を内側と外側に分けて見る見方を扱います。

0. どういうまとまりか

を関数 で移し、その結果をさらに関数 で移す。この「続けて行う」対応を 1 つの関数とみたものが合成関数で、 と書きます。
は「 を計算する」「それを 3 乗する」を続けたものなので、合成関数です。微分法で学ぶ合成関数の導関数は、関数をこのように内側と外側に分けて見ることから始まります。

書き方 意味 、 のとき
。先に 、次に
。先に 、次に
。 を 2 回

分かれ目は次の 3 つ。

1. 合成関数の定義と順序

根拠: 学習指導要領 数学Ⅲ-(1)-ア-(エ)

は、 の式の のところに をまるごと代入したものです。

2 つの関数 、 の合成関数 とは何か?

。 に を対応させ、その に を対応させる関数

式の上では、 の に を代入する。、 なら 。

合成関数 では、 と のどちらを先に行うか?

を先に行い、その結果に を行う

と書くと、内側にある が先だと分かる。記号 は右から左へ読む。

と は、いつでも等しいか?

一般には等しくない

、 のとき、、。たまたま等しくなる組もあるが、順序は入れかえられないものとして扱う。

合成関数 がすべての ( の定義域)で定まるための条件は?

の値域が の定義域に含まれること

の値が の定義域の外に出ると、 が計算できない。

2. 合成関数の定義域と値域

根拠: 学習指導要領 数学Ⅲ-(1)-ア-(エ)

の値域が の定義域からはみ出すときは、はみ出さない だけで合成関数を考えます。

、 のとき、合成関数 とその定義域は?

、定義域は

の定義域は なので、 となる だけで考える。 の値域が の定義域に含まれないときは、合成関数の定義域をこのように制限する。

合成関数 の値域は、 の値域と同じか?

同じとは限らない。 に入るのは の値域の値だけなので、 の値域は の値域の一部になることがある

、 のとき、 の値域は実数全体だが、 の値域は 。

3. 逆関数との合成

根拠: 学習指導要領 数学Ⅲ-(1)-ア-(エ)

逆関数は対応を逆向きにたどる関数なので、もとの関数と合成すると、行って戻ることになります。

関数 とその逆関数 の合成関数 、 は、それぞれどうなるか?

どちらも になる。、

をそのまま返す関数になる。ただし前者は の定義域の 、後者は の値域( の定義域)の について成り立つ。

3 つの関数の合成で、 と は等しいか?

等しい。どちらも

順序(、、 の順に行う)は変えられないが、どこから先にまとめるかは自由。

【発展】合成関数の逆関数

教科書の本文では扱わない。、 がともに逆関数をもち、 の値域が の定義域に含まれるとき、合成関数 も逆関数をもち、次が成り立つ(順序が入れかわる)。

、 の順に行ったものを戻すには、あとに行った から先に戻すから。
、 なら で、その逆関数は 。
一方 、 なので、 となり、確かに一致する。
順序を入れかえない は、別の関数になる。

4. 内側と外側に分けて見る

根拠: 学習指導要領 数学Ⅲ-(1)-ア-(エ)

合成関数を作るのとは逆に、1 つの式を「内側の関数」と「外側の関数」に分けて見ることもできます。微分法で使う見方です。

を合成関数とみるとき、内側の関数と外側の関数は?

内側は 、外側は

、 とすると 。かたまり を 1 つの文字 でおくと、外側の形が見える。

1 つの式を内側の関数と外側の関数に分けるとき、どちらが外側かは何で見分けるか?

から値を計算するとき、最後に行う計算が外側、その前に計算しておく部分が内側

なら、先に を計算し、最後に根号をとる。内側は 、外側は 。

は と同じか?

同じではない。 は を 2 回続けて行うこと、 は の値を 2 乗すること

なら、、。

練習問題

問 1 、 のとき、合成関数 と を求めよ。

、

方針  は、 の式の に をまるごと代入する。 は、 の式の に を代入する。

  1. の に を代入して、
  2. 展開する。
  3. の に を代入して、

ここで間違えやすい  を、書いてある順に「 が先」と読んで と答えてしまう。先に行うのは内側の 。

問 2 、 のとき、合成関数 と を、定義域とともに求めよ。

(定義域は実数全体)、(定義域は )

方針 代入して式を簡単にする。定義域は、簡単にしたあとの式からではなく、先に行う関数の定義域と「その値があとの関数の定義域に入るか」から決める。

  1. の定義域は、根号の中が 0 以上の
  2. を考える。 なので、 の値域は の定義域に含まれる。よって定義域は実数全体
  3. なので、
  4. を考える。先に行う の定義域は 。 の定義域は実数全体なので、 の値はいつでも に入れられる。よって定義域は
  5. よって ()

ここで間違えやすい  としてしまう( なら で、 ではない)。また の定義域を実数全体としてしまう。 では が定まらない。

問 3  のとき、 と を求めよ。

、(ただし 、)

方針  の式の に、 をまるごと代入する。分数の中に分数ができるので、分母と分子に同じ式をかけて整理する。 は、求めた をもう一度 に代入する。

  1. 分母と分子に をかける。分子は 、分母は
  2. よって
  3. 分母と分子に をかける。分子は 、分母は
  4. よって
  5. が定まるのは 、 が定まるのはさらに のとき。 となるのは なので、 も必要
  6. が定まるには も必要だが、 となる は無い。よって条件は 、

問 4 一次関数 について、 が成り立つ。定数 、 の値を求めよ。

、 または 、

方針  を 、 で表し、 と係数を比べる。すべての で等しいので、 の係数どうし、定数項どうしが等しい。

  1. 展開する。
  2. と係数を比べて、、
  3. から、 または
  4. のとき、。 から
  5. のとき、。 から
  6. 確かめる。 のとき で、確かに成り立つ

ここで間違えやすい  から だけを取り、 の組を落としてしまう。

問 5  のとき、 を満たす関数 を求めよ。

方針  なので、内側の を 1 つの文字 でおき、右辺を の式に書き直す。 で表せれば、それが外側の関数 の形である。

  1. とおくと、
  2. を について解く。
  3. 右辺に代入する。、
  4. 展開する。
  5. はすべての実数値をとるので、文字を に書きかえて
  6. 確かめる。

問 6  のとき、方程式 を解け。

方針  は四次方程式になる。 を満たす は、 となるので必ず解である。だから四次式は で割り切れる。これを手がかりに因数分解する。

  1. 展開する。
  2. 方程式は 、つまり
  3. は 、つまり 。この解は手順 3 の方程式の解でもあるので、左辺は で割り切れる
  4. 割り算をすると、
  5. 確かめる。右辺を展開すると
  6. から なので、
  7. から、解の公式で
  8. よって

このノートの 11 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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