みならいノート

数学Ⅱ 2027年度版

関数の増減と極値

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領 数学Ⅱ (5) 微分・積分の考え ア (イ)「導関数を用いて関数の値の増減や極大・極小を調べ,グラフの概形をかく方法を理解すること。」。

0. どういうまとまりか

導関数 は各点での接線の傾きなので、 の符号を見れば関数の増減が分かります。
増加から減少に変わる点が極大、減少から増加に変わる点が極小で、これを増減表にまとめるとグラフの概形がかけます。

の符号 の増減
の区間 増加する
の区間 減少する
が から に変わる 極大(極大値 )
が から に変わる 極小(極小値 )

分かれ目は次の 3 つ。

1. 導関数の符号と増減

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(5)-ア-(イ)

接線の傾きが正なら右上がり、負なら右下がりです。これが導関数の符号と増減の関係です。

関数 の増減と導関数 の符号の関係は?

となる区間で は増加し、 となる区間で減少する

ある区間で常に なら、 はその区間で定数。

増減表はどう作るか?

となる を求め、その値で区切った各区間での の符号と、 の増減(↗・↘)を表にする

を因数分解しておくと、符号がすぐ分かる。区切りの での の値も書き込む。

2. 極大・極小

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(5)-ア-(イ)

増加から減少に変わる点は、その近くでいちばん高い点、減少から増加に変わる点は、その近くでいちばん低い点です。

関数が で極大、極小になるとはどういうことか?

の前後で、増加から減少に変わるとき極大、減少から増加に変わるとき極小。そのときの を極大値・極小値といい、まとめて極値という

導関数でいえば、 の符号が から に変われば極大、 から に変われば極小。

が で極値をとるとき、 の値は?( は多項式)

極大・極小の点では接線が 軸に平行になる。ただし逆は成り立たない。

なのに で極値をとらない例は?

の

で だが、 の前後でも のまま符号が変わらず、 は増加し続ける。

極大値は、その関数の最大値と同じか?

同じとは限らない。極大値は「その点の近くでいちばん大きい値」で、関数全体でいちばん大きいとは限らない

極小値が極大値より大きくなることもある(極値は局所的な比べ方)。

3. 三次関数のグラフ

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(5)-ア-(イ)

三次関数 の導関数は二次関数です。 の実数解の個数で、グラフの形が決まります。

の極値は?

で極大値 3、 で極小値

。符号は で 、 で 、 で 。

三次関数 ()のグラフの形は、 の解でどう分かれるか?

異なる 2 つの実数解をもてば、極大と極小を 1 つずつもつ(増加・減少・増加)。重解か実数解なしなら極値をもたず、常に増加する

なら増加と減少を入れかえて読む。

三次関数 が極値をもつ条件は?

が異なる 2 つの実数解をもつこと。判別式 ()

なら の符号が変わらず、極値をもたない。

4. 極値から係数を決める

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(5)-ア-(イ)

「 で極値をとる」という条件から係数を決めるときは、 を使います。ただし は必要条件なので、最後に確かめが要ります。

「 が で極値をとる」条件から係数を求めたあと、何をするか?

求めた係数で増減表をかき、 の前後で の符号が本当に変わるか(極大・極小のどちらか)を確かめる

は必要条件だけなので、極値にならない係数が混じることがある(十分性の確認)。

【発展】四次関数の増減(範囲外の扱い)

学習指導要領は三次までの関数を中心に扱うと定めるが、考え方は四次関数でも同じ。
なら 。
増減表から、 と で極小値 、 で極大値 0 をとる(W の形のグラフ)。

練習問題

問 1 関数 の極値を求めよ。

で極大値 5、 で極小値 1

方針 極値をとるのは、 の符号が変わるところ。 となる を求め、その前後での の符号を増減表にまとめて、極大か極小かを決める。

  1. 微分する。
  2. 因数分解する。
  3. となるのは、
  4. 符号を調べる。 では と がともに負なので 、 では正と負なので 、 ではともに正なので
  5. での値を求める。
  6. での値を求める。
  7. で増加から減少に変わるので極大値 5、 で減少から増加に変わるので極小値 1

増減表にまとめると次のようになる。

1 3
0 0
↗ 5 ↘ 1 ↗

問 2 関数 の極値を求めよ。

で極小値 0、 で極大値 4

方針 極値をとるのは、 の符号が変わるところ。 となる を求めて増減表を作る。 の係数が負なので、符号の並びが「、、」になることに気をつける。

  1. 微分する。
  2. でくくる。
  3. となるのは、
  4. 符号を調べる。 では と がともに負で積は正、それに をかけるので 。 では積が負なので 。 では積が正なので
  5. での値は
  6. での値は、 が 、 が なので、
  7. で減少から増加に変わるので極小値 0、 で増加から減少に変わるので極大値 4
0 2
0 0
↘ 0 ↗ 4 ↘

ここで間違えやすい 「 が小さいほうが極大」と決めつけない。 の係数が負のときは、先に極小、あとに極大がくる。必ず符号を調べる。

問 3 関数 の増減を調べよ。

常に増加し、極値をもたない

方針 増減は の符号で決まる。 を因数分解して、符号が変わるところがあるかどうかを見る。

  1. 微分する。
  2. 因数分解する。
  3. 2 乗した数は 0 以上なので、すべての で 。 となるのは だけ
  4. の前後ではどちらも で、符号が変わらない。よって で極値をとらず、 は常に増加する
0
↗ ↗

ここで間違えやすい  だからといって、 で極値をとると決めない。極値になるのは、前後で の符号が変わるときだけ。

問 4 関数 が極値をもつような、定数 の値の範囲を求めよ。

、

方針 極値をもつのは、 の符号が変わるところがあるとき。 は二次式なので、 が異なる 2 つの実数解をもてば符号が変わる。

  1. 微分する。
  2. の判別式を とすると、
  3. 異なる 2 つの実数解をもつ条件は なので、
  4. から、、

ここで間違えやすい (重解)のときは で符号が変わらないので、極値をもたない。等号は入らない。

問 5 関数 が で極小値 をとるとき、定数 、 の値を求めよ。

、

方針 「 で極小値 をとる」は、2 つの条件を含む。 で極値をとるから 、そのときの値が だから 。この 2 本の式で 、 を出す。ただし は極値をとるための必要条件にすぎないので、最後に本当に極小になるかを確かめる。

  1. 微分する。
  2. から、
  3. から、
  4. 手順 2 の式から手順 3 の式をひいて を消す。左辺は 、右辺は なので、
  5. よって
  6. に を代入して なので、
  7. 確かめる。、 のとき で、
  8. の前後で は から に変わるので、 で確かに極小になる。極小値は

ここで間違えやすい 手順 7・8 の確かめを省かない。 から出した係数では、 が極大だったり、極値でなかったりすることがある。

このノートの 10 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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