みならいノート

数学Ⅱ 2027年度版

複素数

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領 数学Ⅱ (1) いろいろな式 ア (ウ)「数を複素数まで拡張する意義を理解し,複素数の四則計算をすること。」。

0. どういうまとまりか

実数の範囲では を満たす数がありません。そこで 2 乗して になる新しい数 を考え、 の形の数(複素数)まで数を広げます。
こうすると、どんな二次方程式にも解があるようになります。計算は を文字のように扱い、 が出たら に置きかえるだけです。

複素数 (、 は実数) 条件 例
実数 、
虚数 、
純虚数(虚数の一部) かつ 、

分かれ目は次の 3 つ。

1. 虚数単位と複素数

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(1)-ア-(ウ)

2 乗すると になる数を 1 つ考えて で表し、虚数単位といいます。

虚数単位 とは?

2 乗すると になる数。

実数は 2 乗すると 0 以上になるので、 は実数ではない。

数を複素数まで拡張する意義は?

実数の範囲では解のない のような二次方程式も、複素数の範囲ではかならず解をもつようになる

実数の四則計算の規則はそのまま使える。一方で、複素数には大小関係(不等号)が定められない。

複素数・実部・虚部・虚数とは?

、 を実数として の形の数が複素数。 が実部、 が虚部。 のものが虚数

なら実数、 かつ なら純虚数。虚部は ではなく 。

2 つの複素数 、(、、、 は実数)が等しい条件は?

かつ (実部どうし、虚部どうしが等しい)

特に かつ 。「、 は実数」の条件がないと使えない。

2. 複素数の四則計算

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(1)-ア-(ウ)

足し算・引き算・掛け算は、 を文字とみて多項式と同じように計算し、 を に置きかえます。

を計算すると?

で、 から 。実部 、虚部 。

、 は? の累乗にはどんな規則があるか?

、。、、、1 の 4 つをくり返す

なので、指数を 4 で割った余りだけを見ればよい。。

複素数 の共役複素数とは? もとの数との和と積は?

(虚部の符号を変えた数)。和は 、積は で、どちらも実数

。 の共役複素数を と書く。

複素数の割り算 はどう計算するか? 結果は?

分母の共役複素数 を分子と分母に掛けて分母を実数にする。

分子 、分母 。

3. 負の数の平方根

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(1)-ア-(ウ)

複素数の範囲では、負の数にも平方根があります。

のとき、 は何と決めるか? また、 の平方根は?

。 の平方根は

。例えば の平方根は で、。

を計算すると? よくある誤りは?

。 とするのが誤り

は、、 がともに負のときには成り立たない。負の数の根号は、先に を使った形に直してから計算する。

練習問題

問 1 次の計算をせよ。(1)  (2)

(1)  (2)

方針  をふつうの文字と同じように扱って展開し、 が出たら に置きかえる。(2) の 3 乗は、先に 2 乗を計算してからもう 1 回掛けると楽になる。

  1. (1) の に 3、 に を入れて展開する。
  2. なので 。
  3. (2) まず 2 乗する。。 なので 1 と打ち消し合い、
  4. もう 1 回 を掛ける。
  5. なので、

ここで間違えやすい  を としないこと。2 も 2 乗して 。

問 2  を (、 は実数)の形で表せ。

方針 分母に があると の形にならない。分母 の共役複素数 を分子と分母に掛けると、分母が となって実数になる。

  1. 分子と分母に を掛ける。
  2. 分子を展開する。
  3. なので、分子は
  4. 分母を展開する。。 なので、分母は
  5. よって

問 3  を満たす実数 、 の値を求めよ。

、

方針 複素数の等式は「実部どうし・虚部どうしが等しい」で 2 つの式に分けられる。左辺を展開して「実部 + 虚部 × 」の形に整理し、右辺 と比べる。

  1. 左辺を展開する。
  2. なので 。 のない項と のつく項に分けて、
  3. 、 は実数なので、、、 も実数。実部と虚部を比べて 、
  4. から なので、
  5. に を代入して、

ここで間違えやすい 実部と虚部を比べられるのは、、 が実数だから。この条件がないと や が実数とは限らず、比べられない。

問 4 次の計算をせよ。(1)  (2)  (3)

(1)  (2)  (3)

方針 負の数の根号は、計算を始める前に ()で を使った形に直す。 や は、負の数が混ざるとそのままでは使えないからである。

  1. (1) 根号の中の負の符号を にして外に出す。、
  2. 掛ける。、 なので、
  3. (2) 分子を直す。
  4. を で約分して、
  5. (3) 分子は 、分母は と直す。 を で約分して、
  6. 分母の を払うために、分子と分母に を掛ける。。 なので、

ここで間違えやすい (1) を、根号の中どうしを掛けて とするのは誤り。(3) を、根号の中どうしを割って とするのも誤りで、符号が逆になる。

問 5  を計算せよ。

方針  の累乗は 、、、1 の 4 つをくり返す()。連続する 4 つの和は 0 になるので、4 つずつ組にして消し、残った項だけを計算する。

  1. 、 なので、最初の 4 項の和は
  2. なので、次の 4 項 、、、 も順に 1、、、 となり、和は 0
  3. 項は 1( の 0 乗)から まで全部で 11 個。8 個が消えて、残るのは の 3 個
  4. なので、、
  5. よって

ここで間違えやすい 項の数は 10 個ではなく 11 個(先頭の 1 も 1 項と数える)。

このノートの 10 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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