みならいノート

数学Ⅱ 2027年度版

指数の拡張と指数法則

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領 数学Ⅱ (3) 指数関数・対数関数 ア (ア)「指数を正の整数から有理数へ拡張する意義を理解し,指数法則を用いて数や式の計算をすること」。

0. どういうまとまりか

中学までの は「 を 個掛ける」なので、 は正の整数に限られていました。
これを 0・負の整数・有理数へ広げます。広げ方は 1 つの方針で決まります——正の整数のときに成り立つ指数法則が、広げたあとも成り立つように定める。

指数 定め方 例
0 ()
負の整数 ()
有理数 ()

指数法則(、、・ は有理数): 、、。

分かれ目は次の 3 つ。

1. 0 と負の整数の指数

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(3)-ア-(ア)

が でも でも成り立つように決めると、 と の値が 1 通りに決まります。

()の値は? また、なぜそう定めるか?

指数法則 で とすると、左辺は 、右辺は 。法則が成り立つように 1 と定める。

(、 は正の整数)の定め方は?

が成り立つように定める。、。負の数になるわけではない。

正の整数の指数で成り立つ指数法則を 3 つ挙げよ。

、、

指数を 0・負の整数・有理数へ広げても、この 3 つがそのまま成り立つように定義する。これが「指数を拡張する」ことの中身。

2. 累乗根

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(3)-ア-(ア)

乗すると になる数を、 の 乗根といいます。2 乗根・3 乗根・…をまとめて累乗根といいます。

累乗根 は、どんな数を表すか?()

乗すると になる正の数

、。、。 はふつう と書く。

が偶数のとき、正の数 の 乗根はいくつあるか? 負の数の 乗根は?

正の数の 乗根は 2 つ( と )。負の数の 乗根は実数の範囲にない

16 の 4 乗根は 2 と 。 が奇数なら実数の 乗根はつねに 1 つで、。

累乗根の性質を 3 つ挙げよ。(、)

、、

商についても 。。

3. 有理数の指数

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(3)-ア-(ア)

が分数の指数でも成り立つとすると、 なので、 は の 乗根でなければなりません。

(、 は整数、 は正の整数)の定め方は?

、。、。

有理数の指数 を考えるとき、底 を正に限るのはなぜか?

負の底では、同じ有理数でも表し方によって値が変わり、指数法則が成り立たなくなるから

なのに、 を とすると、 と食い違う。

指数法則は、有理数の指数ではどんな条件のもとで成り立つか?

、 で、・ が有理数のとき、、、

割り算も 。正の整数のときと同じ形のまま使える。

4. 指数法則を用いた計算

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(3)-ア-(ア)

累乗根がまじった計算は、根号のまま扱うより、底をそろえて有理数の指数に直すほうが確実です。

累乗根がいくつもまじった積や商(例 )は、どう計算するか?

底を 2 などにそろえて有理数の指数で書き、指数の足し算・引き算にする

。

と を、底を 2 にそろえて計算すると?

、

、 として を使う。

の値が分かっているとき、 はどう求めるか?

を 2 乗する

。 なので、真ん中の項が定数になる。

【発展・有理数の指数の先】無理数の指数 はどう考えるか?

に近づく有理数 1.4、1.41、1.414、… を指数にした 、、、… が近づいていく値を と定めます。
こうして実数の指数まで広げても、指数法則はそのまま成り立ちます。学習指導要領の事項は「有理数へ拡張する」までなので、復習には出さずにここに置いています。
指数関数 のグラフがつながった曲線になるのは、この考えで をすべての実数にしているからです。

練習問題

問 1 次の値を求めよ。(1) (2)

(1)6 (2)4

方針 (1)はどちらも 3 乗根なので、 で根号を 1 つにまとめる。(2)は 4 も 8 も 2 の累乗なので、底を 2 にそろえて で指数の計算にする。

  1. (1)根号の中どうしを掛ける。
  2. なので、
  3. (2) として指数を掛ける。
  4. として指数を掛ける。
  5. 2 つを掛けて、

(2)は指数のまま とまとめてもよい。

問 2  と の値を求めよ。

、

方針 27 と 16 を素数の累乗(、)に直す。すると で指数を掛けたときに分母が約分されて、整数の指数になる。負の指数は最後に逆数に直す。

  1. なので、
  2. 指数を掛けると なので、
  3. 負の指数は逆数にする。
  4. なので、
  5. 指数を掛けると なので、

ここで間違えやすい 指数が負でも、値は負の数にならない。 は の逆数である。

問 3  を計算せよ。

方針 2 乗根・3 乗根・6 乗根がまじっているので、根号のままでは 1 つにまとめられない。根号の中はどれも 2 の累乗(、)なので、底を 2 にそろえた有理数の指数に直し、指数の足し算・引き算にする。

  1. を指数で書く。
  2. なので、
  3. なので、
  4. 掛け算は指数の足し算、割り算は指数の引き算になるので、
  5. 指数を分母 6 で通分する。
  6. 根号に戻して、

問 4  とする。 を簡単にせよ。

方針 底はどれも でそろっている。累乗根を で有理数の指数に直せば、掛け算・割り算が指数の足し算・引き算になる。

  1. それぞれを指数で書く。、、
  2. 掛け算は指数の足し算、割り算は指数の引き算になるので、
  3. 指数を分母 6 で通分する。
  4. 指数が 1 なので、

問 5  で、 のとき、 の値を求めよ。

7

方針 求めたい と は、 と をそれぞれ 2 乗したもの。そこで与えられた式の両辺を 2 乗する。 の値そのものを求める必要はない。

  1. 両辺を 2 乗する。
  2. 左辺を で展開する。
  3. 指数を掛けて、、
  4. 真ん中の項は指数を足して、
  5. 3 と 4 を 2 の式に入れると、
  6. 2 を右辺に移して、

ここで間違えやすい 2 乗したときの真ん中の項 を落として、 としないこと。

このノートの 12 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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