みならいノート

数学Ⅱ 2027年度版

微分係数と導関数

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領 数学Ⅱ (5) 微分・積分の考え ア (ア)「微分係数や導関数の意味について理解し,関数の定数倍,和及び差の導関数を求めること。」。

0. どういうまとまりか

2 点を結ぶ直線の傾き(平均変化率)で、2 点の間隔を限りなく小さくすると、1 点での傾き(微分係数)になります。
微分係数を の関数とみたものが導関数で、多項式の導関数は公式 と、定数倍・和・差の性質だけで求められます。

式 何を表すか
平均変化率 2 点を結ぶ直線の傾き(数)
微分係数 点 での接線の傾き(数)
導関数 各 での微分係数を与える関数

分かれ目は次の 3 つ。

1. 平均変化率と微分係数

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(5)-ア-(ア)

が から まで変わるときの の変化の割合が平均変化率です。 を に限りなく近づけたときの行き先が微分係数です。

関数 で、 が から まで変わるときの平均変化率は? また、グラフの上で何を表すか?

。グラフ上の 2 点 、 を結ぶ直線の傾き

とおくと と書ける。

極限値とは何か? また、記号でどう書くか?

が 0 と異なる値をとりながら 0 に限りなく近づくとき、式の値がある一定の値 に限りなく近づくなら、その を極限値という。 と書く

lim は「limit(極限)」の略。 は 0 そのものにはならない。

関数 の における微分係数 の定義は?

平均変化率で、区間の幅 を 0 に限りなく近づけたときの極限値。

微分係数 は、 のグラフの上で何を表すか?

点 における接線の傾き

2 点を結ぶ直線(割線)の傾きで、もう 1 点を限りなく近づけた行き先が接線の傾きになる。

の における微分係数を、定義に従ってどう求めるか?

と約分してから を 0 に近づけて、

約分する前に とすると になって求められない。

2. 導関数

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(5)-ア-(ア)

微分係数 の を変数 にかえると、 の関数が 1 つ決まります。これが導関数です。

関数 の導関数の定義は? また、どんな記号で表すか?

。、、、 で表す

導関数を求めることを、 を で微分するという。

微分係数 と導関数 の関係は?

導関数 に を代入した値が、微分係数

微分係数は 1 つの数、導関数は の関数。 を求めるには、まず導関数を出してから代入するのが早い。

3. 導関数の計算

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(5)-ア-(ア)

多項式の導関数は、 の導関数の公式と、定数倍・和・差の性質を組み合わせて求めます。

( は正の整数)と定数 の導関数は?

、

、、。定数のグラフは水平な直線なので、傾きは 0。

関数の定数倍・和・差の導関数の性質は?(、 は定数)

、。まとめて

多項式は、項ごとに微分して足せばよい。

を微分すると?

。定数項 は消える。

の導関数はどう求めるか?

展開して にしてから微分し、

括弧のまま「2 乗の指数を前に出す」と になり誤り。数学Ⅱでは積や累乗は展開してから微分する。

球の体積 を で微分すると?

(球の表面積と同じ式)

変数が 以外の文字でも、その文字について同じ公式で微分する。 は定数。

【発展】 を展開せずに微分する(数学Ⅲの内容)

数学Ⅲでは合成関数の微分により、 と展開せずに求める。
たとえば で、展開して求めた結果と一致する。
数学Ⅱの範囲では展開してから微分すれば足りる。

練習問題

問 1 関数 について、 が 1 から 3 まで変わるときの平均変化率を求めよ。

1

方針 平均変化率は「 の変化量 ÷ の変化量」。区間の両端 と での関数の値を先に求めて、 に入れる。

  1. での値を求める。
  2. での値を求める。
  3. 平均変化率の式に入れる。
  4. 分子は 、分母は なので、

問 2 関数 の における微分係数を、定義に従って求めよ。

5

方針 定義 をそのまま計算する。 を先に入れると分母が 0 になるので、分子を展開して で約分してから、 を 0 に近づける。

  1. を求める。
  2. を展開する。
  3. 差をとる。
  4. で割って約分する。
  5. を 0 に近づけると は 5 に近づくので、

確かめ: 公式で微分すると で、 を代入すると 。定義から求めた値と一致する。

ここで間違えやすい  は、 だけでなく の にも を入れる。 だけにすると の係数が 4 になってしまう。

問 3 次の関数を微分せよ。(1)  (2)  (3)

(1)  (2)  (3)

方針 多項式は、公式 を項ごとに使って微分する。(2)(3) のような積や累乗の形にはこの公式がそのまま使えないので、先に展開して多項式にする。

  1. (1) 項ごとに微分する。 は 、 は 、 は 、定数 は になる
  2. (1) 合わせて、
  3. (2) 展開する。
  4. (2) 項ごとに微分する。 は 、 は 、 は 、定数 は なので、
  5. (3) 展開する。
  6. (3) 項ごとに微分する。 は 、 は 、定数 は なので、

ここで間違えやすい (3) を括弧のまま「2 を前に出す」と になり、正しい答えの にしかならない。数学Ⅱでは必ず展開してから微分する。

問 4  のとき、 を求めよ。

10

方針 微分係数 は、導関数 に を代入した値。定義の極限から求めるより、先に導関数を出してから代入するほうが早い。

  1. 項ごとに微分する。 は 、 は になるので、
  2. を代入する。
  3. 計算して、

ここで間違えやすい 順番は「微分してから代入」。先に を代入すると というただの数になり、それを微分しても 0 にしかならない。

問 5  が 、 を満たすとき、定数 、 の値を求めよ。

、

方針 与えられた条件は 2 つとも導関数の値なので、まず を 、 を含んだまま求める。そこに 、 を代入すると、、 の式が 2 本できる。

  1. 、 は定数として微分する。 は 、 は 、定数 は になるので、
  2. を代入すると の項が消えて、。条件 から、
  3. を代入すると、。条件 から、
  4. を代入して、
  5. 1 を移項して なので、

確かめ: で、 のとき 、 のとき 。条件に合う。

このノートの 12 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

前 2倍角の公式と三角関数の合成
接線の方程式 次

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