みならいノート

数学Ⅱ 2027年度版

不定積分と定積分

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領 数学Ⅱ (5) 微分・積分の考え ア (ウ)「不定積分及び定積分の意味について理解し,関数の定数倍,和及び差の不定積分や定積分の値を求めること。」。

0. どういうまとまりか

積分は微分の逆です。微分すると になる関数を探すのが不定積分、その関数の 2 つの値の差をとったものが定積分です。

書き方 結果
不定積分 関数(積分定数 がつく)
定積分 数( は差で消える)
定積分で表された関数 微分するともとの関数

分かれ目は次の 3 つ。

1. 不定積分

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(5)-ア-(ウ)

微分して になる関数を の原始関数といいます。原始関数は定数の差だけいくつもあるので、それらをまとめて書いたものが不定積分です。

の不定積分とは? また、 は何か?

となる関数(原始関数) を使って と書いたもの。 は積分定数

不定積分を求めることを、 を積分するという。

不定積分に積分定数 がつくのはなぜか?

定数を微分すると 0 になるので、 に定数を足したものも、微分するとすべて になるから

も も、微分すると 。原始関数は 1 つに決まらない。

()は?

、、。微分してもとに戻るかで確かめる。

関数の定数倍・和・差の不定積分の性質は?(、 は定数)

多項式は項ごとに積分し、積分定数は最後に 1 つだけつける。

は?

。

、 を満たす関数 はどう求めるか?

不定積分で とし、条件 から 。

条件を 1 つ与えると、積分定数 が決まり、関数が 1 つに決まる。

2. 定積分

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(5)-ア-(ウ)

原始関数の、上端での値から下端での値を引いたものが定積分です。どの原始関数を使っても、 は引き算で消えます。

定積分 の定義は?

の原始関数の 1 つを として、

を下端、 を上端という。積分定数は差で消えるので書かない。

の値は?

。上端の値は 、下端の値は 。差をとって 。

定積分の上端・下端について成り立つ性質は?

、、

どれも の形から分かる。区間を分けたりつないだりするときに使う。

の定積分で、奇数次の項と偶数次の項はどうなるか?

奇数次の項は 0 になり、偶数次の項は になる

、。区間が原点について対称なときの計算の工夫。

3. 定積分で表された関数

根拠: 学習指導要領 数学Ⅱ-(5)-ア-(ウ)

上端が変数 の定積分は の関数になり、微分するともとの関数に戻ります。上端・下端がともに定数の定積分は、ただの数です。

は?( は定数)

とすると で、これを で微分すると 。

を満たす はどう求めるか?

定積分 は定数なので とおく。 を に入れて 、。

上端・下端が定数の定積分は、 を含まない 1 つの数になる。

【発展】 の形のまま積分する

のように、 は展開せずに積分できる(微分するともとに戻る)。
一般の の積分は数学Ⅲで扱う()。

練習問題

問 1 不定積分 を求めよ。

( は積分定数)

方針 数学Ⅱの積分の公式 は、 の和の形にしか使えない。積の形のままでは積分できないので、先に展開して多項式にし、項ごとに積分する。

  1. 展開する。
  2. 項ごとに積分する。 は 、 は 、 は になる
  3. 合わせて、最後に積分定数を 1 つつける。

確かめ: を微分すると で、展開した式に戻る。

ここで間違えやすい 積分定数 を忘れない。また、 と を別々に積分してかけても、正しい答えにならない。

問 2 定積分 の値を求めよ。

3

方針 定積分は、原始関数を 1 つ求めて「上端での値 下端での値」を計算する。負の数を代入するところで符号を間違えやすいので、上端と下端を別々に計算してから差をとる。

  1. 原始関数を求める。 は 、 は 、 は になるので、
  2. 上端 での値を求める。
  3. 下端 での値を求める。、、 なので、
  4. 差をとる。

ここで間違えやすい 下端の に を入れると になる。ここを にすると、下端の値が になって答えがずれる。

問 3 定積分 の値を求めよ。

20

方針 積分区間が から で、原点について対称になっている。このとき、奇数次の項の定積分は 0 になり、偶数次の項(定数項を含む)の定積分は「0 から 2 まで」の 2 倍になる。項を分ければ、計算する量が半分以下になる。

  1. 項を分ける。奇数次の項は と 、偶数次の項は と
  2. 奇数次の項の定積分は 0 になる。
  3. 偶数次の項の定積分は 2 倍にまとめる。
  4. 原始関数を求める。 は 、 は になるので、
  5. 上端 での値は 、下端 での値は 0
  6. よって

確かめ: 性質を使わずに計算すると 。上端の値は 、下端の値は で、差は 。同じ値になる。

ここで間違えやすい 定数項 は偶数次(0 次)の項なので、消えずに残る。

問 4 、 を満たす関数 を求めよ。

方針 導関数 が分かっているので、積分すればもとの関数 が出る。ただし積分定数 が残るので、もう 1 つの条件 を使って を決める。

  1. を積分する。 は 、 は になるので、
  2. を代入する。
  3. 条件 から、
  4. 1 を移項して、
  5. よって

確かめ: を微分すると 。 を代入すると 。2 つの条件に合う。

問 5 等式 を満たす関数 と、定数 の値を求めよ。

、 または

方針 上端が の定積分 には、性質が 2 つある。 で微分すると に戻ることと、 を代入すると上端と下端が同じになって 0 になること。微分で を、代入で を求める。

  1. 両辺を で微分する。左辺は 、右辺は になるので、
  2. もとの等式の両辺に を代入する。左辺は 、右辺は
  3. 左辺と右辺が等しいので、
  4. 因数分解して なので、 または

確かめ: のとき、 で、右辺と一致する。 のときも、下端の値が で同じ結果になる。

ここで間違えやすい  は 1 つに決まらない。 と のどちらでも等式が成り立つので、両方を答える。

問 6  を満たす関数 を求めよ。

方針  は上端も下端も定数なので、 を含まないただの数である。これを とおくと の形が決まる。その を の定義にもう一度入れると、 だけの方程式になる。

  1. (定数)とおくと、
  2. の定義に を入れる。
  3. 右辺を計算する。 は定数なので、原始関数は 。
  4. よって
  5. を左辺に移項して なので、
  6. に戻して、

確かめ: で、 と一致する。

ここで間違えやすい  を積分するとき、 は定数なので になる( ではない)。0 から 2 までで 。

このノートの 12 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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