情報技術が社会に与える影響
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
0. どういうまとまりか
情報技術は生活を便利にし、新しい仕事やサービスを生みました(光)。その一方で、使える人と使えない人の差や、
新しい犯罪、心と体への負担も生んでいます(影)。両方を知ったうえで、どう付き合うかを考えます。
| 光(よい影響) | 影(悪い影響) | |
|---|---|---|
| 仕事 | AI やロボットが単純作業を代わりに行う | 一部の仕事が機械に置き換わる |
| 生活 | どこでも買い物や手続きができる | 使える人と使えない人の差(情報格差) |
| 安全 | 離れた場所の家族を見守れる | サイバー犯罪・個人情報の流出 |
| 健康 | 遠隔医療・健康管理のアプリ | テクノストレス・目や体の疲れ |
分かれ目は次の 3 つ。
- 機械学習は、人が規則を書くのではなく、データから規則やパターンを学ばせる。
- 情報格差は、情報技術を使える人と使えない人の間に生まれる、得られる情報や機会の差。
- Society 5.0 は、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させた社会。
1. 人工知能とロボット
根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(1)-ア-(ウ)
人工知能(AI)は、学習・推論・判断など、人間の知的な働きをコンピュータで実現しようとする技術です。
いまの人工知能の中心は機械学習で、大量のデータを与えて規則やパターンを見つけさせます。
人工知能やロボットが仕事の一部を担うようになり、人に求められる仕事の中身も変わってきています。
人工知能(AI)とは何か?
学習・推論・判断など、人間の知的な働きをコンピュータで実現しようとする技術
画像の認識、音声の認識、翻訳などに使われている。
機械学習とは、どのような考え方か?
大量のデータから、コンピュータに規則やパターンを学ばせ、予測や判断に使う
人が一つひとつ規則を書き込むのではなく、データから規則を見つけさせる。
機械学習で作った人工知能の判断が偏ってしまう原因として、まず疑うべきものは何か?
学習に使ったデータの偏り
学習データに偏りがあると、その偏りをそのまま学んでしまう。
人工知能やロボットの普及で、人に求められる仕事はどう変わると考えられているか?
決まった手順の作業は機械に置き換わり、人には創造性や対人関係が求められる仕事が残る
新しい技術を使いこなす仕事も生まれている。
2. 情報格差とサイバー犯罪
根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(1)-ア-(ウ)
情報技術を使えるかどうかで、得られる情報や機会に差が生まれます。これを情報格差(デジタルデバイド)といいます。
また、コンピュータやネットワークを使った犯罪をサイバー犯罪といい、手口は技術の進歩とともに変わり続けています。
情報技術を使える人と使えない人との間に生まれる、得られる情報や機会の差を何というか?
情報格差(デジタルデバイド)
年齢・収入・住む地域・国などによって生まれる。
情報格差を生む原因を、人に関わるものと環境に関わるものの 2 つに分けると?
使う人の知識や技能の差と、機器や通信の環境(インフラ)の差
国と国の間の差もあれば、同じ国の中での世代や地域の差もある。
コンピュータやネットワークを使って行われる犯罪をまとめて何というか?
サイバー犯罪
不正アクセス、ネットを使った詐欺、著作権の侵害、マルウェアの作成・配布などがある。
3. 健康への影響
根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(1)-ア-(ウ)
情報機器を長時間使うことは、心と体の両方に負担をかけます。
コンピュータなどの情報技術にうまく適応できなかったり、逆に過度に依存したりすることで生じるストレスを何というか?
テクノストレス
使いこなせずに不安になる「テクノ不安症」と、のめり込みすぎる「テクノ依存症」がある。
長時間の画面作業で起きる、目の疲れ・肩こり・頭痛などの症状をまとめて何というか?
VDT 障害(情報機器作業による健康障害)
適度に休憩をとり、画面との距離や明るさを調整する。
4. これからの社会
根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(1)-ア-(ウ)
身の回りのあらゆるものがインターネットにつながり、集まったデータを人工知能が分析して、
その結果が現実の社会に返ってくる——国はこうした社会を Society 5.0 と名づけて目指しています。
家電や車、工場の機械など、身の回りのあらゆるものがインターネットにつながる仕組みを何というか?
IoT(Internet of Things、モノのインターネット)
ものに付けたセンサーのデータを集めて、遠くから見守ったり操作したりできる。
狩猟社会・農耕社会・工業社会・情報社会に続く社会として、国が目指している社会を何というか?
Society 5.0
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させ、経済の発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会。