コミュニケーション手段
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
0. どういうまとまりか
コミュニケーション手段は、1 つの物差しでは並べられません。時間(同時にやり取りするか)、
人数(何人から何人へ届くか)、あいだに何かを挟むかの 3 つの物差しで、それぞれ分けて見ます。
| 物差し | 分け方 | 例 |
|---|---|---|
| 時間 | 同期型/非同期型 | 電話・ビデオ会議/電子メール・手紙 |
| 人数 | 1 対 1/1 対多/多対多 | 電話/テレビ放送・Web ページ/SNS・電子掲示板 |
| 間に挟むもの | 直接/間接 | 対面の会話/手紙・電話・メール |
分かれ目は次の 3 つ。
- 同期か非同期かは「受け手が同じ時間にいる必要があるか」で決まる(届く速さではない)。
- SNS は多対多。誰もが受け手であり、送り手にもなる。
- マスメディアは 1 対多で一方向、パーソナルメディアは個人が発信できる。
1. 同期型と非同期型
根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(2)-ア-(ア)
送り手と受け手が同じ時間にやり取りする手段を同期型、それぞれの都合のよい時間に送ったり読んだりする手段を非同期型といいます。
電子メールは数秒で届きますが、相手が読むのは後でもかまわないので非同期型です。
同期型のコミュニケーションとは、どんなものか?
送り手と受け手が同じ時間に参加して、やり取りするもの
電話・対面の会話・ビデオ会議。すぐに反応が返るが、相手の時間を拘束する。
非同期型のコミュニケーションとは、どんなものか?
送り手と受け手が同じ時間にいなくても、やり取りできるもの
手紙・電子メール・電子掲示板。自分の都合で読み書きでき、内容を記録として残しやすい。
電子メールは、同期型と非同期型のどちらか?
非同期型
届くのは速くても、受け手は好きなときに読めばよい。同期か非同期かは届く速さでは決まらない。
非同期型の手段が同期型より優れている点は?
相手の都合に合わせなくてよく、考えてから返事ができる
逆に、急ぎの確認や細かい言葉の調子のやり取りは同期型が向く。
2. 送り手と受け手の数
根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(2)-ア-(ア)
何人から何人へ届くかで、1 対 1・1 対多・多対多に分けます。
テレビ放送や新聞は、1 対 1・1 対多・多対多のどれか?
1 対多
1 つの送り手から、多数の受け手へ同じ情報が届く。受け手から送り返す手段はほとんど無い。
SNS や電子掲示板は、1 対 1・1 対多・多対多のどれか?
多対多
参加する誰もが受け手であり、同時に送り手にもなる。
電話や 1 通の手紙は、1 対 1・1 対多・多対多のどれか?
1 対 1
特定の相手とだけやり取りする。
3. 直接と間接
根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(2)-ア-(ア)
同じ場所で顔を合わせて話すのが直接のコミュニケーション、文字や電波などのメディアを間に挟むのが間接のコミュニケーションです。
直接コミュニケーションと間接コミュニケーションの違いは?
メディアを間に挟まずに向き合うのが直接、メディアを介して伝えるのが間接
対面の会話は直接。手紙・電話・電子メールは間接。
対面の会話に比べて、文字だけのメッセージで誤解が起きやすいのはなぜか?
表情・声の調子・身ぶりなどの言葉以外の情報が伝わらないから
絵文字やスタンプは、この抜け落ちた情報を補う工夫と見ることができる。
4. 手段の変遷とメディア
根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(2)-ア-(ア)
コミュニケーション手段は、遠くへ・速く・多くの人へ届く方向に移り変わってきました。
インターネットの普及で、個人が多くの人へ発信できるようになったことが最も大きな変化です。
次の手段を、登場した順に並べると?
手紙、SNS、電話、電子メール
手紙、SNS、電話、電子メール
手紙 → 電話 → 電子メール → SNS
文字を運ぶ手段から、声をその場で届ける手段へ、さらにインターネット上の文字のやり取りへ移った。
マスメディアとは何か?
新聞・テレビ・ラジオ・雑誌など、少数の送り手から不特定多数の受け手へ一方向に情報を届けるメディア
情報を発信するのは主に報道機関や出版社で、受け手が発信することはほとんど無い。
パーソナルメディアとは何か?
電話・手紙・電子メール・SNS など、個人が情報を発信したりやり取りしたりするためのメディア
SNS の登場で、個人の発信がマスメディアのように多くの人へ広がることも起きるようになった。
SNS で発信した情報が、発信者の手を離れて止められなくなるのはなぜか?
受け手がそのまま転送・共有して、次々に広がる(拡散する)から
一度広がった情報は完全には消せない。書き込む前に、誰が読んでもよい内容かを確かめる。