情報に関する法とモラル
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
0. どういうまとまりか
情報社会では、法律で禁じられていることと、法律には書かれていないが守るべきことの両方があります。
他人の ID やパスワードを使うことは法律が禁じ、相手を思いやった書き込みは一人ひとりのモラルに任されています。
| 何で守るか | 例 | |
|---|---|---|
| 法律 | 違反すれば罰則がある | 他人の ID・パスワードで勝手にログインする(不正アクセス行為) |
| 情報モラル | 一人ひとりの考え方と態度 | 相手を傷つける書き込みをしない、ネットに長時間のめり込まない |
分かれ目は次の 3 つ。
- 他人の ID・パスワードは、使うのも、他人に教えるのも違法。本人の許可なく教えることは「助長する行為」にあたる。
- 不正アクセス禁止法はネットワークを通じたアクセスが対象。
- 匿名の書き込みでも、発信者はたどれる。被害者は発信者情報の開示を求められる。
1. 不正アクセス行為の禁止等に関する法律
根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(1)-ア-(イ)
不正アクセス行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)は、ネットワークにつながったコンピュータに、
他人の ID・パスワードを使ったり、システムの弱点を突いたりして、利用する権限のない人が入り込むことを禁じています。
実際に被害が出なくても、入り込んだだけで違反になります。
他人の ID とパスワードを無断で使って、その人のアカウントにログインすることを禁じている法律は?
不正アクセス行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)
ログインしただけで、情報を盗んだり壊したりしていなくても違反になる。
友人の ID とパスワードを、本人に無断で別の人に教えた。不正アクセス禁止法ではどう扱われるか?
不正アクセス行為を助長する行為として禁止されている
自分がログインしていなくても違反になる。
不正アクセス禁止法で禁じられている「不正アクセス行為」は、どんなアクセスが対象か?
ネットワークを通じて、ID・パスワードなどで利用が制限されたコンピュータに、権限なく入り込むこと
ネットワークにつながっていない機器を直接操作する場合は、この法律の対象外。
正規の会社を装って、ID やパスワードを入力させるための偽のサイトを公開することは、不正アクセス禁止法で禁止されているか?
禁止されている
他人の ID・パスワードを不正に取得したり、保管したりすることも禁止されている。
2. 情報モラルとマナー
根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(1)-ア-(イ)
情報モラルは、情報社会で適切に活動するための考え方と態度です。法律に違反しなくても、
相手を傷つけたり迷惑をかけたりする行動はしない、という判断の元になります。
情報モラルとは何か?
情報社会で適切に活動するための、もとになる考え方と態度
法律で決まっていないことでも、自分で判断して正しく行動する。
インターネット上で守るべきマナーをまとめて何というか?
ネチケット(ネットワーク上のエチケット)
相手の顔が見えないので、対面より言葉が強く伝わることを意識する。
スマートフォンやインターネットを使う時間を自分で制御できず、生活や健康に支障が出る状態を何というか?
ネット依存
睡眠不足や学業への影響が出る。使う時間を自分で決めることが対策になる。
3. 発信する側の責任
根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(1)-ア-(イ)
インターネットでは誰でも発信できる分、発信した内容に責任を持たなければなりません。
他人の悪口や根拠のないうわさを書き込むと、相手の名誉を傷つけ、民事上の損害賠償や刑事罰の対象になることがあります。
インターネット上で、根拠のない悪口を書き込んで他人を傷つけることを何というか?
誹謗中傷
内容によっては名誉毀損罪や侮辱罪にあたり、損害賠償を求められることもある。
匿名で書き込まれた誹謗中傷の被害者は、書き込んだ人を特定するために、プロバイダなどに何を求められるか?
発信者情報の開示
匿名の書き込みでも、記録から発信者をたどることができる。
他人の誹謗中傷の投稿を、そのまま拡散(再投稿)した人に責任はあるか?
責任を問われることがある
自分が書いていなくても、広めることで被害を大きくする。