みならいノート

地理総合 2027年度版

産業と生活文化

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領「地理総合」B (1) ア (ア) の「人々の生活文化が地理的環境から影響を受けたり,影響を与えたりして多様性をもつこと」。
内容の取扱いは、地理的環境には自然環境だけでなく産業の営みなどの社会環境も含まれるとしています。
このノートは、人々の暮らしを支える産業、とくに農業が、気候や地形といった自然条件と、市場・技術・資本といった社会条件の両方で形づくられることを扱います。

0. 何を押さえるか

世界の農業は、何のために作るかで大きく 3 つに分けて捉えられます(ホイットルセーの農業地域区分がもとになっています)。

区分 目的 主な農業
自給的農業 自分たちで食べるため 焼畑農業、遊牧、オアシス農業、集約的稲作農業
商業的農業 売るため(主に国内・近くの市場) 混合農業、酪農、園芸農業、地中海式農業
企業的農業 大規模に生産し、世界市場へ売るため 企業的穀物農業、企業的牧畜、プランテーション農業

生産量や輸出量の順位は毎年動くので、このノートでは扱いません。教科書・地図帳の最新の統計で確かめてください。

取り違えやすい分かれ目は次の 3 つ。

1. 農業の立地

根拠: 学習指導要領 地理総合-B-(1)-ア-(ア)

どこで何が作られるかは、気温・降水量・地形・土壌などの自然条件だけでは決まりません。
市場までの距離、交通、資本、技術、政策などの社会条件が、同じ自然条件の土地でも違う農業を生みます。
灌漑の技術があれば乾燥地域でも作物が育ち、冷蔵輸送があれば遠くの市場に生鮮品を届けられます。

農業の立地を左右する条件を自然条件と社会条件に分けたとき、市場までの距離・交通・資本・技術は、どちらに入るか?

社会条件

気温・降水量・地形・土壌が自然条件。社会条件が変われば、同じ土地で営まれる農業も変わる。

2. 自給的農業

根拠: 学習指導要領 地理総合-B-(1)-ア-(ア)

自給的農業は、その土地の自然環境に合わせた工夫が暮らしそのものになっています(気候と土壌は 世界の気候と生活)。

森林や草地を焼き払い、その灰を肥料にして作物を育て、地力が落ちると別の場所へ移る農業を何という?

焼畑農業

養分の乏しい熱帯の土壌で行われてきた。キャッサバ・タロイモなどのいも類を育てる。

乾燥帯やツンドラで、水や草を求めて家畜とともに移動しながら暮らす牧畜を何という?

遊牧

乾燥帯では羊・ヤギ・ラクダ、ツンドラではトナカイが飼われる。

乾燥地域で、山麓の地下水を地下の水路で遠くの耕地まで引く施設を、イランでは何と呼ぶか?

カナート

地表を流すと蒸発してしまうため、地下に水路を掘る。北アフリカではフォガラと呼ばれる。

季節風(モンスーン)の影響で雨の多い東アジア・東南アジア・南アジアで、狭い耕地に多くの労働力をかけて米を作る農業を何という?

集約的稲作農業

降水量の少ない地域では、同じように労働力をかけて小麦などを作る集約的畑作農業が行われる。

3. 商業的農業

根拠: 学習指導要領 地理総合-B-(1)-ア-(ア)

ヨーロッパでは、都市の成長とともに、市場で売るための農業が発達しました。

小麦などの作物の栽培と、飼料作物を育てて行う家畜の飼育を組み合わせた、ヨーロッパで発達した農業を何という?

混合農業

家畜の肉を売ることが主な収入になる。

冷涼で穀物の栽培に向かない地域で、牧草を育てて乳牛を飼い、牛乳やバター・チーズを作る農業を何という?

酪農

氷河に削られてやせた土地が多い北ヨーロッパや、大都市の近くで営まれてきた。

夏の乾燥に強いオリーブ・ぶどう・かんきつ類を栽培し、雨の降る冬に小麦を作る農業を何という?

地中海式農業

地中海性気候(Cs)の地域で営まれる。

アルプス地方などで、夏は家畜を高地の牧場に移し、冬は麓の村で飼う牧畜を何という?

移牧

住まいごと移動する遊牧とは違い、人々は村に定住している。

4. 企業的農業と産業の変化

根拠: 学習指導要領 地理総合-B-(1)-ア-(ア)

新大陸の広い土地や熱帯の植民地では、世界市場に売るための大規模な農業が営まれてきました。
こうした農業は輸出先の国の需要や国際価格の影響を強く受け、生産地の人々の暮らしもそれに左右されます。

植民地の時代に欧米の資本が熱帯に開いた、コーヒー・カカオ・天然ゴム・油やしなどの単一の商品作物を大規模に栽培する農業を何という?

プランテーション農業

独立後も、現地の資本や多国籍企業によって経営が続けられているものが多い。

広い土地で大型の機械を使い、少ない労働力で小麦などを大規模に栽培し、輸出する農業を何という?

企業的穀物農業

北アメリカ・オーストラリア・アルゼンチンなどの、新大陸の平原で営まれる。

特定の農産物や鉱産資源など、限られた一次産品の生産・輸出に頼る経済を何という?

モノカルチャー経済

国際価格の変動や天候の影響を受けやすく、国の収入が不安定になりやすい。

種子・肥料の開発から、農産物の加工・流通・販売までを手がける農業関連の企業活動を何という?

アグリビジネス

穀物の集荷・輸送・販売を世界規模で行う大企業は穀物メジャーと呼ばれる。

このノートの 13 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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