みならいノート

地理探究 2027年度版

世界の民族問題

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領「地理探究」A (5) ア (ア) の「民族,領土問題の現状や要因,解決に向けた取組など」を理解する事項に当たります。
このノートは、民族問題が起きる要因と、少数民族を尊重する取組(多文化主義)と、代表的な地域でどの集団がなぜ対立してきたかという構図を扱います。
いまも続いている対立については、構図の定まった事実までを書き、どちらが正しいかという評価は書きません。
犠牲者や難民の数は調べ方で大きく異なるため扱いません。

0. 何を押さえるか

地域 対立の軸 主な集団
ベルギー 言語 北部のオランダ語系(フラマン)と南部のフランス語系(ワロン)
カナダ 言語 ケベック州のフランス語系住民と英語系住民
北アイルランド 宗教 カトリック系住民とプロテスタント系住民
スリランカ 言語・宗教 仏教徒の多いシンハラ人とヒンドゥー教徒の多いタミル人
西アジア一帯 国家をもたない民族 トルコ・イラク・イランなどにまたがって住むクルド人

取り違えやすい分かれ目は次の 3 つ。

1. 民族問題が起きる要因

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(5)-ア-(ア)

世界の国の大部分は多民族国家なので、民族の違いそのものは珍しくありません。
違いが対立に変わるのは、国境の引き方、多数派による支配、地域間の経済格差、人の移動などが重なったときです。

植民地時代に引かれた国境が、独立後の民族問題の要因になったのはなぜ?

民族の分布と関係なく引かれ、1 つの民族が分断されたり、対立する民族が 1 つの国に入ったりしたから

アフリカで独立後に内戦が多く起きた背景の 1 つとされる。

多数派の民族が、少数派の民族に自分たちの言語や文化を受け入れさせようとする政策を何という?

同化政策

少数派の言語や文化が失われるおそれがあり、反発から対立が深まることがある。

国内のある地域が経済的に豊かな場合、その地域で分離独立を求める動きが強まることがあるのはなぜ?

自分たちの地域の富が、国の他の地域に回されているという不満が生まれるから

スペインのカタルーニャ地方は、独自の言語をもつことに加え、この経済的な事情が重なる例とされる。

国外から移り住んだ人々が増えた国で、移民への反発や排斥の動きが起きる要因として挙げられるものは?

雇用をめぐる競争への不安や、文化・習慣の違いへの戸惑い

受け入れる側と移り住んだ側の双方が暮らしやすくなるしくみづくりが課題になる。

2. 少数民族と多文化主義

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(5)-ア-(ア)

民族問題の解決に向けては、少数民族の言語や文化を尊重し、自治を認める取組が進められてきました。

国内の複数の民族の文化をそれぞれ尊重し、共存をめざす考え方や政策を何という?

多文化主義

カナダやオーストラリアが政策として掲げてきたことで知られる。

オーストラリアが 1970 年代に撤廃した、ヨーロッパ系以外の移民を制限する政策を何という?

白豪主義

撤廃後は多文化主義へ転換し、アジアからの移民が増えた。

オーストラリア・ニュージーランドの先住民を、それぞれ何という?

オーストラリアはアボリジニ、ニュージーランドはマオリ

ニュージーランドでは、マオリの言語も公用語とされている。

1999 年にカナダで、先住民イヌイットが多く住む地域に設けられた準州は?

ヌナブト準州

先住民の自治を広げる取組の例。

南アフリカ共和国で 1991 年に撤廃された、白人以外の人々を差別した人種隔離政策を何という?

アパルトヘイト

居住地・教育・結婚などを人種によって分けていた。

3. 代表的な地域の構図

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(5)-ア-(ア)

民族問題の構図は、どの集団が、どの違い(言語・宗教など)を軸に、なぜ対立してきたかで整理します。

ベルギーで、北部と南部の言語の違いによる対立を和らげるため、1993 年に採られた国のしくみは?

連邦制

北部はオランダ語系(フラマン語)、南部はフランス語系の地域で、首都ブリュッセルは 2 言語併用。東部にはドイツ語を話す地域もある。

カナダで、フランス語系の住民が多く、分離独立を求める運動が起きてきた州は?

ケベック州

フランスの植民地だった歴史をもつ。分離独立を問う住民投票は 1980 年と 1995 年に行われ、いずれも否決された。

北アイルランドで対立してきた 2 つの住民の集団を、宗教で分けると?

カトリック系住民とプロテスタント系住民

アイルランドとの統合を望む人が多いカトリック系と、イギリスへの帰属を望む人が多いプロテスタント系の対立で、1998 年に和平合意が結ばれた。

スリランカで内戦に至った対立は、どの 2 つの民族の間のもの?

多数派のシンハラ人(主に仏教徒)と少数派のタミル人(主にヒンドゥー教徒)

言語や宗教の違いに、シンハラ人を優遇する政策への反発が重なった。内戦は 2009 年に終結した。

トルコ・イラク・イラン・シリアなどの国境をまたいで住み、独自の国家をもたない民族は?

クルド人

第一次世界大戦後の国境の画定で住む地域が複数の国に分けられ、各国で少数民族となった。

1990 年代に内戦を経て解体し、複数の国に分かれたバルカン半島の多民族国家は?

ユーゴスラビア(ユーゴスラビア社会主義連邦共和国)

言語や宗教(カトリック・正教会・イスラーム)の異なる民族が共存していたが、冷戦の終わりとともに分離独立が相次いだ。

このノートの 15 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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