みならいノート

地学 2027年度版

膨張する宇宙

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「地学」の内容 (4) ア (ウ) ㋑「膨張する宇宙」。
内容の取扱いは「『現代の宇宙像』については、ビッグバンの証拠を扱うこと」
「ハッブルの法則も扱うこと」を求めている。

0. どういう論点か

「宇宙は膨張しており、熱い状態から始まった」という結論に至る道筋を、
観測 → 結論の対で押さえます。

観測 結論
遠い銀河はすべて赤方偏移している 宇宙は膨張している(ハッブルの法則)
後退速度が距離に比例する どこにも中心がない一様な膨張
宇宙背景放射(2.7 K の電波)が全天から来る 宇宙は昔、高温・高密度だった
水素とヘリウムの割合が予測と合う 軽元素はビッグバン直後に作られた

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 赤方偏移とハッブルの法則

根拠: 学習指導要領 地学-(4)-ア-(ウ)-㋑

赤方偏移とは?

遠くの銀河のスペクトルの波長が、長いほう(赤いほう)へずれている現象

遠ざかる運動(膨張)によって生じる。

ハッブルの法則とは?式で書くと?

銀河の後退速度は距離に比例する。v = H₀ d

H₀ はハッブル定数。

ハッブル定数の値はおよそどれくらい?

約 70 km/s/Mpc(1 メガパーセク離れると毎秒 70 km 速く遠ざかる)

観測方法によって少し値が違う。

後退速度が距離に比例することは、宇宙について何を意味する?

空間全体が一様に膨張していること(膨張に中心がない)

どの銀河から見ても同じ法則が成り立つ。

「銀河が飛んでいく」のではないとはどういうこと?

銀河の間の空間そのものが広がっており、そのために距離が増えている

膨らむゴム風船の上の点のようなもの。

ハッブル定数の逆数は、何のおよその値になる?

宇宙の年齢(膨張を逆にたどって、すべてが 1 点にあった時刻までの時間)

約 138 億年という値が得られる。

遠くの銀河を見ることは、何を見ていることになる?

過去の宇宙を見ていること(光が届くのに時間がかかるから)

100 億光年先の銀河は 100 億年前の姿。

2. ビッグバンの証拠

根拠: 学習指導要領 地学-(4)-ア-(ウ)-㋑

ビッグバンとは?

宇宙が超高温・超高密度の状態から始まり、膨張してきたという考え(およびその始まり)

膨張を逆にたどると必然的に出てくる。

ビッグバンの証拠のうち、もっとも強いものは?

宇宙背景放射(宇宙マイクロ波背景放射)

全天からほぼ均等に届く、温度 2.7 K に相当する電波。

宇宙背景放射は、いつの光?

宇宙が誕生して約 38 万年後、宇宙が晴れ上がった(透明になった)ときの光

それ以前は光が直進できなかった。

宇宙の「晴れ上がり」とは何が起こったこと?

温度が下がって電子が原子核に結びつき、光が散乱されずに直進できるようになったこと

これ以前は見ることができない。

高温だったころの光が、いまは電波として届くのはなぜ?

宇宙の膨張によって波長が伸びたから(赤方偏移)

3000 K の光が 2.7 K に相当する波長になった。

宇宙背景放射に、ごくわずかな温度のゆらぎがあることは何を示す?

初期宇宙の密度のゆらぎ(のちの銀河や大規模構造のもと)

10 万分の 1 程度のゆらぎが観測された。

ビッグバンのもう 1 つの証拠は、元素の何?

水素とヘリウムの割合(ヘリウムが質量で約 25 %)が、高温の初期宇宙での合成の計算と合うこと

軽元素(水素・ヘリウム・リチウム)はビッグバン直後にできた。

炭素より重い元素は、いつどこでできた?

恒星の内部の核融合と超新星爆発(→ 恒星の進化と終末)

ビッグバンでは軽元素しかできない。

3. 宇宙の歴史と現在の宇宙像

根拠: 学習指導要領 地学-(4)-ア-(ウ)-㋑

宇宙の年齢はおよそいくら?

約 138 億年

宇宙背景放射の観測とハッブル定数から求められている。

宇宙の歴史を大きな出来事で並べると?

ビッグバン → 軽元素の合成(数分後)→ 晴れ上がり(38 万年後)→ 最初の星と銀河(数億年後)→ 現在

太陽系ができたのは約 46 億年前。

宇宙の膨張は、現在どうなっていると分かった?

加速している(Ia 型超新星の観測から)

減速しているという予想に反していた。

加速膨張の原因として考えられているものは?

暗黒エネルギー(ダークエネルギー)

正体は分かっていない。

現在の宇宙の組成は、割合でどうなっていると考えられている?

暗黒エネルギーが約 7 割、暗黒物質が約 1/4、ふつうの物質(原子)は数 % のみ

目に見える物質はごく一部。

宇宙に「中心」や「果て」を問うのが難しいのはなぜ?

膨張はどこでも同じように起きており、特別な場所が無いから(宇宙原理)

観測できるのは光が届く範囲に限られる。

地球の 46 億年と宇宙の 138 億年を比べると?

地球の歴史は宇宙の歴史の 3 分の 1 ほど

→ 先カンブリア時代の地球

このノートの 22 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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