地震
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「地学基礎」の内容 (1) ア (イ) ㋑「火山活動と地震」。
内容の取扱いは、地震を「プレートの運動と関連付けて扱うこと」と、
「プレート内地震にも触れること」を求めている。
0. どういう論点か
地震は「プレートの境界で起きるもの」と覚えていると、内陸の直下型地震を説明できません。
どこで起きるかで 3 つに分けて整理します。
| 種類 | 起きる場所 | 例 |
|---|---|---|
| プレート境界地震 | 沈み込む板と上の板の境目 | 海溝型の巨大地震 |
| プレート内地震(内陸地殻内) | 大陸プレートの浅いところ | 活断層による直下型地震 |
| プレート内地震(海洋プレート内) | 沈み込んだ板の内部 | やや深い地震 |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- マグニチュードと震度は別物(地震の規模と、その場所の揺れ)
- 震源と震央は別物(地下の点と、その真上の地表の点)
- プレートの境界でなくても地震は起きる(プレート内地震)
1. 地震とは何が起きているのか
根拠: 学習指導要領 地基-(1)-ア-(イ)-㋑
地震は、地下で何が起きたときに発生する?
たまったひずみに岩石が耐えられなくなり、断層がずれて破壊が起きたとき
ずれで解放されたエネルギーが波として伝わる。
震源と震央の違いは?
震源は地下で破壊が始まった点、震央はその真上の地表の点
震源の深さは震源と震央の距離にあたる。
地震で生じる 2 種類の波は? 速いのはどちら?
P 波と S 波。速いのは P 波
P 波が初期微動、S 波が主要動をもたらす。
初期微動継続時間とは何で、震源からの距離とどう関係する?
P 波が届いてから S 波が届くまでの時間。震源から遠いほど長くなる
この時間から震源までの距離が見積もれる(大森公式)。
震源の位置を決めるには、最低いくつの観測点がいる?
3 か所
それぞれで求めた震源距離を球として交わらせる。
緊急地震速報は、どんな性質を利用している?
P 波が S 波より速く伝わること
先に届いた P 波から規模と位置を推定し、強い揺れの前に知らせる。
2. マグニチュードと震度
根拠: 学習指導要領 地基-(1)-ア-(イ)-㋑
同じ地震でも、マグニチュードは 1 つ、震度は場所の数だけあります。
この非対称を押さえると、「震源が深いのに揺れが小さい」といった話が自然に読めます。
マグニチュードは何を表す?
地震そのものの規模(放出されたエネルギーの大きさ)
1 つの地震につき 1 つの値。
震度は何を表す?
その場所での揺れの強さ
同じ地震でも、場所ごとに違う値になる。
マグニチュードが 1 大きくなると、エネルギーは約何倍? 2 大きいと?
約 32 倍、2 大きいと約 1000 倍
小さな差が、規模では大きな差になる。
日本の気象庁の震度は、いくつの階級に分かれている?
10 階級(0〜4、5 弱・5 強、6 弱・6 強、7)
5 と 6 が弱・強に分かれる。
同じ地震でも、場所によって震度が大きく違うのはなぜ?
震源からの距離と、地盤の性質が違うから
やわらかい堆積層では揺れが増幅される。
地震のとき、水を含んだ砂地が液体のようにふるまう現象を何という?
液状化(液状化現象)
埋立地や川沿いの砂地で起きやすい。
3. プレートとの関係で分ける
根拠: 学習指導要領 地基-(1)-ア-(イ)-㋑
日本で起きる地震は、沈み込みの絵の上のどこかに必ず置けます。
海溝の側から順に、境界 → 沈み込んだ板の中 → 陸の浅いところ、と並べて覚えます。
沈み込む海洋プレートと、その上の大陸プレートの境目で起きる地震を何という?
プレート境界地震(海溝型地震)
規模が大きくなりやすく、津波を伴うことがある。
プレート境界地震が巨大になりやすいのはなぜ?
境界の面が広く、一度に大きくずれるから
長い年月のひずみがまとめて解放される。
プレートの内部で起きる地震をまとめて何という?
プレート内地震
沈み込んだ海洋プレートの中で起きるものと、大陸プレートの浅いところで起きるものがある。
内陸の浅いところで起きるプレート内地震の原因は?
活断層のずれ
規模が中くらいでも、真下で起きるため被害が大きくなりやすい(直下型)。
活断層とは何?
過去に繰り返しずれ、これからもずれる可能性のある断層
地表に段差や谷として跡が残っていることがある。
海溝から大陸側へ向かうと震源が深くなる、その面を何という?
深発地震面(和達-ベニオフ帯)
沈み込んだプレートに沿って地震が起きていることを示す。
断層の種類を 3 つ挙げ、それぞれどんな力ではたらく?
正断層は引っ張る力、逆断層は押す力、横ずれ断層は水平にずらす力
境界の種類と対応している。
津波が起きるのは、どんな地震?
海底が上下に大きく動いた地震
海溝型の逆断層型の地震で起きやすい。
津波が陸に近づくと高くなるのはなぜ?
水深が浅くなって速度が落ち、後ろの波が追いついて重なるから
沖では低くても、海岸で急に高くなる。