先カンブリア時代と古生代
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「地学基礎」の内容 (2) ア (ア) ㋑
「古生物の変遷と地球環境」。生物の変化と地球環境の変化が互いに原因になっていることを
読み取るのがこの論点。
0. どういう論点か
生物の歴史は「だんだん高等になった」という話ではありません。
環境が生物を変え、その生物がまた環境を変えた——この往復として読むと筋が通ります。
| できごと | 生物が環境を変えた | 環境が生物を変えた |
|---|---|---|
| 光合成の始まり | 大気に酸素が増えた | |
| 酸素の増加 | 呼吸する生物が現れ、大型化した | |
| オゾン層の形成 | 紫外線が弱まり、生物が上陸できた |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 酸素はもともと大気に無かった(生物がつくった)
- 縞状鉄鉱層は「酸素が増えた証拠」(海の鉄が酸化して沈んだもの)
- 上陸にはオゾン層が要る(紫外線をさえぎるものが無いと陸に出られない)
1. 先カンブリア時代
範囲: 約 46 億年前〜5.4 億年前
根拠: 学習指導要領 地基-(2)-ア-(ア)-㋑
最初の生命が生まれたのは、どんな場所だと考えられている?
海(深海の熱水噴出孔などが候補)
陸上は強い紫外線が降り注いでいて、生物がすめなかった。
最初の生物が海で生まれたことと、当時の大気にはどんな関係がある?
大気に酸素が無く、オゾン層も無かったので、紫外線をさえぎる水中でしか生きられなかった
水が紫外線を吸収してくれた。
約 27 億年前から酸素を出し始めた生物は?
シアノバクテリア(らん藻類)
光合成によって酸素を放出した。
シアノバクテリアが積み重なってできた層状の岩石を何という?
ストロマトライト
古い時代の光合成生物の存在を示す。
海に酸素が増えたとき、海水中の鉄はどうなった?
酸化されて沈殿し、厚い地層になった(縞状鉄鉱層)
いま利用している鉄鉱石の多くはこれ。
縞状鉄鉱層がある時期にまとまってできているのは、なぜ?
海の鉄が酸素と結びついて沈み、鉄を使い切るまでの期間だったから
その後、余った酸素が大気に出ていくようになった。
細胞に核をもつ生物(真核生物)が現れたのは、いつごろ?
約 21 億年前ごろ
酸素を使う呼吸が可能になった時期と関わる。
先カンブリア時代の終わりごろに現れた、大型でやわらかい生物群を何という?
エディアカラ生物群
かたい殻や骨をもたない。
先カンブリア時代の化石が少ないのはなぜ?
生物がかたい殻や骨をもたず、残りにくかったから
また、古い地層ほど変成や侵食を受けている。
2. 古生代
範囲: 約 5.4 億年前〜2.5 億年前
根拠: 学習指導要領 地基-(2)-ア-(ア)-㋑
古生代は、海の中で爆発的に多様化し、やがて陸に上がる時代です。
上陸がこの時代に起きたのは偶然ではなく、オゾン層ができたからです。
古生代の初めに、かたい殻をもつ動物が一気に増えたことを何という?
カンブリア紀の爆発(生物の爆発的多様化)
現在の動物の主なグループがこの時期に出そろった。
古生代を代表する示準化石を 2 つ挙げると?
三葉虫とフズリナ(紡錘虫)
三葉虫は古生代のはじめから、フズリナは後期に栄えた。
オゾン層ができたのはなぜ? それが生物に何をもたらした?
大気中の酸素が増えて紫外線でオゾンに変わったから。生物が陸上へ進出できるようになった
紫外線がさえぎられたことが上陸の条件だった。
陸上に植物が現れたのは、どの時代?
古生代の中ごろ(シルル紀〜デボン紀)
やがてシダ植物が大森林をつくる。
石炭紀に大森林ができたことは、大気に何をもたらした?
二酸化炭素が減り、酸素が増えた
そのときの植物が埋もれて石炭になった。
脊椎動物が陸上へ進出した順は?
魚類 → 両生類 → は虫類
は虫類は乾燥に強い卵をもち、水辺を離れられた。
古生代の終わり(ペルム紀末)に起きたことは?
史上最大規模の大量絶滅(三葉虫やフズリナが絶滅した)
海の生物の 9 割以上が絶滅したと見積もられている。
古生代の終わりごろ、大陸はどうなっていた?
すべてが集まり、超大陸パンゲアをつくっていた
その後、中生代にかけて分裂していく。