中生代と新生代
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「地学基礎」の内容 (2) ア (ア) ㋑
「古生物の変遷と地球環境」。内容の取扱いは、ヒトの進化にも触れることを求めている。
0. どういう論点か
中生代と新生代は、大量絶滅をはさんで主役が入れ替わる時代です。
「恐竜が絶滅したから哺乳類が栄えた」という順番を、空いた場所に入ったという形で
押さえると、そのあとのヒトの登場までが一本の線になります。
| 時代 | 陸の主役 | 代表的な示準化石 |
|---|---|---|
| 中生代(2.5 億〜6600 万年前) | は虫類(恐竜) | アンモナイト・恐竜 |
| 新生代(6600 万年前〜現在) | 哺乳類 | ビカリア・ナウマンゾウ |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 哺乳類は中生代からいた(新生代に現れたのではなく、そこで栄えた)
- 絶滅の原因として有力なのは巨大隕石の衝突(気候の急変を引き起こした)
- ヒトの進化で最初に起きたのは直立二足歩行(脳が大きくなるのは後)
1. 中生代
範囲: 約 2.5 億年前〜6600 万年前
根拠: 学習指導要領 地基-(2)-ア-(ア)-㋑
中生代を代表する示準化石を 2 つ挙げると?
アンモナイトと恐竜
アンモナイトは海、恐竜は陸の代表。
中生代の陸上で栄えた動物のなかまは?
は虫類(恐竜が代表)
海では魚竜、空では翼竜が栄えた。
中生代の気候は、全体としてどうだった?
温暖で、極地にも氷床がほとんど無かった
海水面は現在より高かった。
中生代に現れ、新生代に大きく広がった植物は?
被子植物
昆虫との関わりを通じて多様化した。
中生代のあいだ、大陸はどう動いた?
超大陸パンゲアが分裂し、大西洋が広がり始めた
いまの大陸配置へ向かう動きが始まった。
中生代の終わりに起きたことと、その原因として有力な説は?
恐竜やアンモナイトの大量絶滅。巨大隕石の衝突による気候の急変
衝突の跡と、その時代の地層のイリジウムが根拠になっている。
白亜紀末の地層にイリジウムが多く含まれるのは、なぜ隕石の証拠になる?
イリジウムは地表の岩石に少なく、隕石に多い元素だから
世界各地の同じ時代の層から見つかる。
2. 新生代
範囲: 約 6600 万年前〜現在
根拠: 学習指導要領 地基-(2)-ア-(ア)-㋑
新生代に栄えた動物のなかまは? それはなぜ?
哺乳類。大量絶滅で空いた生活の場に広がったから
哺乳類自体は中生代から存在していた。
新生代の示準化石を 2 つ挙げると?
ビカリア(新生代古第三紀〜新第三紀)とナウマンゾウ(第四紀)
ビカリアは汽水域にすむ巻貝。
新生代の気候は、全体としてどう変化した?
しだいに寒冷化し、第四紀には氷期と間氷期がくり返された
南極に氷床が発達した。
氷期に海水面が下がるのはなぜ?
海の水が氷床として陸上にたまるから
日本列島が大陸と陸続きになった時期がある。
氷期と間氷期がくり返す原因として考えられているのは?
地球の公転軌道や地軸の傾きが周期的に変わり、日射の分布が変わること
数万年の周期で寒暖がくり返された。
ヒマラヤ山脈や日本列島の現在の姿ができたのは、どの時代?
新生代
インドの衝突や、日本海の形成が進んだ。
3. ヒトの進化
根拠: 学習指導要領 地基-(2)-ア-(ア)-㋑
ヒトの進化は、順番が問われます。脳が大きくなったのは最後で、
先に起きたのは立って歩くことでした。手が自由になったことが、道具と脳の発達につながります。
ヒトの進化で、最初に起きた大きな変化は?
直立二足歩行
脳が大きくなるのは、そのあと。
直立二足歩行によって、何が可能になった?
手が自由になり、道具を使えるようになったこと
視野が広がり、遠くを見渡せるようにもなった。
最初期の人類(猿人)が現れたのは、いつ・どこ?
約 700 万〜600 万年前のアフリカ
化石の多くがアフリカから見つかっている。
猿人・原人・旧人・新人のうち、火や石器を広く使い、アフリカの外へ広がったのは?
原人(ホモ・エレクトスなど)
分布を大きく広げた段階。
現在の人類(新人)は何と呼ばれ、いつごろ現れた?
ホモ・サピエンス。約 30 万〜20 万年前
やはりアフリカで現れ、世界中へ広がった。
人類の進化が、地球環境の変化とどう関わっている?
新生代の寒冷化で森林が減り、草原が広がったことが、二足歩行や生活の変化と関わったと考えられている
生物の変化を、環境の変化とセットで読む。
第四紀の日本列島に大陸の動物が来られたのはなぜ?
氷期に海水面が下がり、大陸と陸続きになったから
ナウマンゾウやマンモスの化石が見つかる。