みならいノート

化学 2027年度版

金属イオンの分離と確認

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「化学」の内容 (3) ア (ア) ㋐「典型元素」・
㋑「遷移元素」。解説は扱う実験の例として「典型元素及び遷移元素の金属イオンを分離する実験」を
挙げている。

0. どういう論点か

ここまでの沈殿の知識を、手順として並べ直す回です。
試薬を加える順番には意味があり、先に落とすものから落とすようにできています。

順 加える試薬 落ちるもの
① 希塩酸 Ag⁺・Pb²⁺(塩化物)
② 硫化水素(酸性) Cu²⁺(硫化物)
③ アンモニア水(過剰) Fe³⁺・Al³⁺(水酸化物)
④ 硫化水素(塩基性) Zn²⁺(硫化物)
⑤ 炭酸アンモニウム Ca²⁺・Ba²⁺(炭酸塩)
残る — Na⁺・K⁺(炎色反応で確認)

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 分離の手順

根拠: 学習指導要領 化学-(3)-ア-(ア)-㋐

金属イオンの系統分離で、最初に加える試薬は?何が落ちる?

希塩酸。Ag⁺ と Pb²⁺ が塩化物として沈殿する

塩化銀は白色、塩化鉛(Ⅱ)も白色。

塩化鉛(Ⅱ)と塩化銀を見分けるには?

熱湯を加える

塩化鉛(Ⅱ)は熱水に溶けるが、塩化銀は溶けない。

酸性のまま硫化水素を通すと、どの金属イオンが沈殿する?

イオン化傾向が小さい金属(Cu²⁺・Ag⁺・Pb²⁺ など)

硫化銅(Ⅱ)は黒色。

塩基性にしてから硫化水素を通すと、どの金属イオンが沈殿する?

Zn²⁺・Fe²⁺・Ni²⁺ など

硫化亜鉛は白色。酸性では沈殿しない。

酸性と塩基性で沈殿する硫化物が違うのはなぜ?

酸性では硫化物イオンの濃度が小さく、溶解度積を超えにくいから

塩基性にすると硫化物イオンが増え、溶けやすい硫化物も沈殿する。

アンモニア水を過剰に加えたとき、沈殿として残るのは?

Fe³⁺・Al³⁺ の水酸化物

Cu²⁺・Zn²⁺・Ag⁺ は錯イオンになって溶ける。

最後まで沈殿しない金属イオンは?どう確認する?

Na⁺・K⁺。炎色反応で確認する

アルカリ金属の塩はほとんどが水に溶ける。

2. 沈殿の色で見分ける

根拠: 学習指導要領 化学-(3)-ア-(ア)-㋑

硫化物の沈殿の色を 3 つ挙げると?

CuS・Ag₂S・PbS は黒、ZnS は白、CdS は黄

多くの硫化物は黒色。

水酸化物の沈殿の色は?(Fe³⁺・Fe²⁺・Cu²⁺・Al³⁺)

Fe³⁺:赤褐、Fe²⁺:緑白、Cu²⁺:青白、Al³⁺:白

Zn²⁺ も白色。

クロム酸イオンで沈殿するイオンと色は?

Ag⁺:赤褐、Pb²⁺:黄、Ba²⁺:黄

いずれも特徴的な色で確認できる。

硫酸イオンで沈殿するイオンは?

Ba²⁺・Ca²⁺・Pb²⁺(いずれも白色)

硫酸バリウムは X 線造影剤に使われる。

3. 炎色反応

根拠: 学習指導要領 化学-(3)-ア-(ア)-㋐

Li・Na・K の炎色反応の色は?

Li:赤、Na:黄、K:赤紫

アルカリ金属はすべて炎色反応を示す。

Ca・Sr・Ba の炎色反応の色は?

Ca:橙赤、Sr:紅、Ba:黄緑

同じ 2 族でもマグネシウムは示さない。

銅の炎色反応の色は?

青緑

遷移元素でも炎色反応を示すものがある。

炎色反応が起こるのはなぜ?

熱で高いエネルギー状態になった電子が、もとに戻るときに光を出すから

元素ごとに決まった色になるので、確認に使える。

このノートの 15 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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