みならいノート

倫理 2027年度版

文化と宗教の共生

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領「倫理」B (2) ア の「福祉,文化と宗教,平和などについて倫理的課題を見いだし」。内容の取扱いは、「文化と宗教」について、それらを人類の知的遺産として捉え、異なる文化や宗教をもつ人々との共生について考えることを求めています。

0. 何を押さえるか

グローバル化によって、異なる文化や宗教をもつ人々が同じ社会で暮らすことが当たり前になりました。
そこでは、自分の文化の物差しで他の文化を測ってしまう態度をどう乗り越えるかが問われます。

考え方 中身
自民族中心主義(エスノセントリズム) 自分の属する文化を基準に、他の文化を劣ったものとみなす
文化相対主義 文化にはそれぞれ固有の価値があり、優劣は付けられないとする
同化主義 少数派に、多数派の文化への同化を求める
多文化主義(マルチカルチュラリズム) 一つの社会の中で、複数の文化の共存と対等な扱いを目指す

取り違えやすい分かれ目は次の 3 つ。

1. 自民族中心主義と文化相対主義

根拠: 学習指導要領 倫理-B-(2)-ア

人は、自分が育った文化の見方を「当たり前」と感じます。その当たり前を他の文化にそのまま当てはめると、
異なる文化は「遅れている」「おかしい」と見えてしまいます。

自分の属する民族や文化を基準にして、他の民族や文化を劣ったもの・異常なものとみなす態度を何という?

自民族中心主義(エスノセントリズム)

偏見や差別の土台になりやすい。

慣れ親しんだ文化と異なる文化に接したとき、習慣や価値観の違いから受ける戸惑いや心理的な衝撃を何という?

カルチャー・ショック

自分の文化の「当たり前」に気づくきっかけにもなる。

それぞれの文化は固有の価値をもち、ある文化の基準で他の文化の優劣を決めることはできないとする考え方を何という?

文化相対主義

一方で、どんな慣習も文化だからという理由で批判できなくなるのではないか、という問いも指摘される。

「未開社会」の神話や親族の仕組みを分析し、そこにも西洋の科学的思考とは別の、固有の論理をもつ思考(野生の思考)があると論じたフランスの文化人類学者は?

レヴィ=ストロース

主著『野生の思考』。西洋文明を進んだもの、他を遅れたものとみなす見方を批判し、構造主義の代表者とされる。

著書『オリエンタリズム』で、西洋が「東洋」を、遅れた・神秘的な他者として描き出し、それが支配を正当化してきたと批判したパレスチナ出身の思想家は?

サイード

オリエンタリズムとは、もとは東洋趣味・東洋研究を指す言葉だったが、サイードは西洋の東洋に対する偏った見方と支配の様式を指す語として用いた。

2. 多文化社会の中で共に生きる

根拠: 学習指導要領 倫理-B-(2)-ア

移民や先住民など、文化の異なる人々が一つの社会で暮らすとき、どのように共生するかについて、いくつかの考え方があります。

一つの国や社会の中で、複数の民族や文化が互いの独自性を尊重し、対等に共存することを目指す考え方を何という? 政策として採り入れた国の例は?

多文化主義(マルチカルチュラリズム)。例: カナダ、オーストラリア

少数派に多数派の文化を受け入れるよう求める同化主義と対比される。

冷戦後の世界では、国家やイデオロギーの対立に代わって、宗教を核とする文明どうしの対立が紛争の主な原因になると論じたアメリカの政治学者と、その見方は?

ハンチントン、「文明の衝突」

この見方には、文明を一枚岩のものとして描き、対立をあおるという批判も多い。

2001 年にユネスコが採択し、文化の多様性を「人類の共通遺産」と位置づけた宣言は?

文化の多様性に関する世界宣言

生物の多様性が自然にとって必要であるのと同じように、文化の多様性は人類にとって必要だとした。

3. 人類の知的遺産としての宗教

根拠: 学習指導要領 倫理-B-(2)-ア

宗教は、それぞれの文化の根にあり、長い歴史の中で人々の生き方を支えてきた人類の知的遺産です。
教えは違っても、他者への接し方について、よく似た言葉を残している点も注目されてきました。

「己の欲せざる所は人に施すこと勿れ」(自分がされたくないことは、人にしてはならない)と説いた思想家は?

孔子

『論語』に見える言葉。人を思いやる「恕」の心を表す。

「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」という、イエスが山上の説教で説いたとされる教えは、一般に何と呼ばれる?

黄金律

孔子の言葉と並べて、異なる宗教・思想にも、他者への接し方について共通する教えがあることの例として挙げられる。

宗教や思想の違いを理由に他者を迫害せず、自分と異なる信仰や考えをもつ人の存在を認めることを何という?

寛容

宗教改革後のヨーロッパで宗教戦争が続いたことから、信仰の違いを認め合う原則として求められるようになった。

このノートの 11 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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