仮定法
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 中学校 エ(ウ)k。
0. どういうまとまりか
事実と違うことを「もし〜なら」と言う形です。
2021 年から中学校の範囲に入りました。指導要領は「仮定法のうち基本的なもの」としています。
中学校で扱うのは次の 2 つです。
| 形 | 意味 |
|---|---|
| If + 主語 + 過去形, 主語 + would / could + 動詞の原形 | もし〜なら、…だろうに |
| I wish + 主語 + 過去形 | 〜ならいいのに |
過去形を使うのに、言っているのは今のことです。ここが最大の分かれ目になります。
過去形にすることで「実際はそうではない」という気持ちを表しています。
| 文 | 意味するもの |
|---|---|
| If it rains tomorrow, I will stay home. | ふつうの条件(降るかもしれない) |
| If I were a bird, I would fly to you. | 仮定法(鳥ではない) |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- be 動詞は主語に関係なく were(If I were you ~)
- 後ろの文は would / could + 原形(× If I were rich, I will ~)
- 起こりうる条件の if は仮定法ではない(接続詞 の if)
1. If + 過去形, would ~
根拠: 学習指導要領 中-エ-(ウ)-k
If I had more time, I ____ more books.
もっと時間があれば、もっと本を読むでしょう。
もっと時間があれば、もっと本を読むでしょう。
would read
仮定法は If + 主語 + 過去形, 主語 + would / could + 動詞の原形。if の節も、後ろの文も、現在のことを言っている。
If I ____ you, I would tell him.
もし私があなたなら、彼に話すでしょう。
もし私があなたなら、彼に話すでしょう。
were
事実と違うことを表す印だから。主語が I や he でも、原則 were を使う。この If I were you ~ は助言でよく使う。
If I ____ rich, I would travel around the world.
もし私が金持ちなら、世界中を旅するのに。
もし私が金持ちなら、世界中を旅するのに。
were
実際は金持ちではない、という気持ちを表している。
If I knew her number, I ____ call her.
彼女の番号を知っていれば、電話できるのに。
彼女の番号を知っていれば、電話できるのに。
could
「できるのに(実際はできない)」は could。
2. ふつうの if との違い
根拠: 学習指導要領 中-エ-(ウ)-k
If he ____ tomorrow, I will tell him.
もし彼が明日来たら、私は彼に伝えます。
もし彼が明日来たら、私は彼に伝えます。
comes
起こりうることか、事実と違うことか。If he comes tomorrow(来るかもしれない=ふつうの条件で現在形)/ If I were a bird(鳥ではない=仮定法で過去形)。動詞が過去形なら仮定法だと分かる。
If I ____ a car, I would drive to the sea.
もし車を持っていたら、海までドライブするのに。
もし車を持っていたら、海までドライブするのに。
had
実際には車を持っていない。
3. I wish + 過去形
根拠: 学習指導要領 中-エ-(ウ)-k
I wish I ____ more time for my hobbies.
趣味のための時間がもっとあればいいのに。
趣味のための時間がもっとあればいいのに。
had
I wish + 主語 + 過去形で「〜ならいいのに」(実現しにくい願い)。I wish I could speak French. 実際はそうではない、という気持ちを含む。
I wish I ____ speak French.
フランス語が話せたらいいのに。
フランス語が話せたらいいのに。
could
実際は話せない。can ではなく could。
I wish I ____ taller.
もっと背が高ければいいのに。
もっと背が高ければいいのに。
were
wish の後ろでも be 動詞は were。
4. hope との違い
根拠: 学習指導要領 中-エ-(ウ)-k
I ____ you will get well soon.
早くよくなることを願っています。
早くよくなることを願っています。
hope
実現しそうかどうかで使い分ける。I wish I could fly.(実現しない願い=仮定法)/ I hope you will get well soon.(実現しそうな願い=ふつうの形)。hope の後ろは過去形にしない。